海外では当たり前!ヴィーガン&ベジタリアン用ワイン

by 平野由香里

2018.08.20 公開 | 2018.09.11 更新

1944年に「ヴィーガン協会」が設立されたイギリスでは、スーパーやコンビニに売っている食品、飲食店のメニュー、化粧品にまで菜食主義の表記があります。

日本ではまだまだ一般的ではない「菜食主義」ですが、イギリスではベジタリアンやヴィーガンという考え方が当たり前に知られているのです。

そしてそれは意外なことに、ワインに関しても同じでした。

今回は、海外では当たり前の「ベジタリアン用ワイン」「ヴィーガン用ワイン」について詳しく紹介します。

わたしはこのようなワインに出会うまでは、ワインに動物性食品が使われていることすら知りませんでした。

この機会に、ワインの実態や海外のワイン事情について知っていきましょう。

菜食主義者は一般的なワインNG

ベジタリアンは動物の肉や脂などを避ける人たちのことです。

ヴィーガンは肉や脂はもちろん、骨からとる出汁、卵や牛乳、魚、はちみつなども避けます。

「ヴィーガン用ワイン」「ベジタリアン用ワイン」があるということは、菜食主義者は一般的なワインを飲めないということ。

つまり、一般的なワインには何かしらの動物性食品が使われているということなんです。

ワインに動物の脂?卵が使われている!?

実は、わたしたちがいつも何気なく飲んでいるワインには、動物の脂や卵が使われているのです。

それらは「清澄剤」と呼ばれ、ワインを美しくクリアに仕上げるために添加されます。

味や香りには影響しませんが、ワインをつくる際に動物性食品が使われているという事実には驚きました。

菜食主義者用ワインとは

菜食主義は動物性のものを摂らないので、動物の脂や卵が使われるワインは飲めません。

つまり「ヴィーガン用ワイン」「ベジタリアン用ワイン」には、動物の脂や卵が使われていないということです。

その代わりに鉱物由来の粘土や珪藻土でワインをろ過するか、または無濾過で製品として出荷します。

菜食主義の人がワインを選ぶときは他の食品と同じく、ボトルの裏面にマークやヴィーガンフレンドリーという表記があるので、簡単に見分けられます。

ヴィーガン・ベジタリアン用ワインの違い

ひとつだけ注意しておきたいのが、ヴィーガンの人はベジタリアン用のワインを飲めないということです。

先ほど、ワインにはろ過のために動物の脂や卵が使われていると述べましたよね。

ヴィーガンは卵を食べませんが、ベジタリアンは卵を食べます。

つまり、ベジタリアン用ワインには卵が使われている可能性があるため、ヴィーガンの人はベジタリアン用ワインは飲めないということ。

一方、ベジタリアンの人は動物の脂が使われていなければ問題ないので、ヴィーガン用のワインを飲むことができます。

少し細かいようですが、覚えておけばいざ菜食主義の人をもてなすとなったときに役立つかもしれませんね。

海外にはまだまだたくさん!〇〇ワイン

今回はヴィーガン用ワインとベジタリアン用ワインの違いを主に解説しましたが、イギリスにはほかにも様々な「〇〇ワイン」があるんです。

ビオワイン・オーガニックワイン

まずは、日本でも見かける「ビオワイン」や「オーガニックワイン」です。

これらの詳しい違いは、こちらの記事で分かりやすく解説しています。

海外ではヴィーガンやベジタリアンなどの菜食主義と並んで、オーガニック食品が庶民派スーパーでも気軽に手に入るほど。

ワインも例外ではなく、栽培方法から製法にこだわったワインが簡単に手に入ります。

低亜硫酸塩ワイン(LS)

「亜硫酸塩」とは食品添加物のひとつですが、酸化防止剤という名前の方が一般的かもしれませんね。

亜硫酸塩には菌の働きを抑制したり、酸化を防いで香りや味を長持ちさせたりする働きがあり、これによって出荷と保存に適した状態になります。

しかし、食品添加物は本来であれば入れる必要がないもの。

とはいえ、流通と安全のためには添加せざるを得ないのが、生産者の気持ちなのでしょう。

イギリスでは「LOW SO2」という表記で店頭に並んでいます。

無添加ワイン(NS)

日本でも「無添加ワイン」がコンビニやスーパーでも低価格で売られています。

無添加ワインとは、先ほど説明した亜硫酸塩(酸化防止剤)が添加されていないワインのことです。

根拠はないものの、酸化防止剤が入ったワインは頭痛を引き起こすと言われていますし、全体的に添加物の安全性を疑う人が増えました。

「無添加ワイン」はそのような健康志向の人に人気ですね。

まとめ

日本ではイギリスほどヴィーガンやベジタリアンが一般的ではないので、まずワインに動物性食品が使われていることに驚く人も多いのではないでしょうか。

今回の発見を通して、選択肢が狭まるように思える菜食主義でもたくさんの選択肢があり、ワインも例外ではないことを知りました。

ベジタリアンやヴィーガンでも、一般の人と同じように幅広く食を楽しむことができるんですね。

もし次にワイン売り場へ行く機会があれば、今回紹介したような〇〇ワインを探してみてはいかがでしょうか。