カルフォルニアのサウス・コーストのワインの特徴、当たり年やおすすめワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.11.23 公開 | 2019.11.27 更新

ワインで食事を楽しむ

「カルフォルニアワイン」は、アメリカワインの代名詞といってもよい存在です。

まったく何の知識もこだわりもなく「アメリカワイン」を購入しようとすれば、多くの場合この「カルフォルニアワイン」を手に取ることになるでしょう。

しかしそのカルフォルニアワインの産地は、

  1. ノース・コースト
  2. セントラル・コースト
  3. セントラル・ヴァレー
  4. シエラ・フットヒルズ
  5. サウス・コースト

の5つにわけられています。

また、「それほど大きな産地ならば、1~5のどこのワインでも簡単に手に入るだろう」と思われがちですが、実はそうでもありません。

今回は、極めて手に入れにくい(あるいは「手に入らない」)サウス・コーストのワインについて紹介していこうと思います。

サウス・コーストのワインについて

サウス・コーストは、ロサンゼルス周辺に存在するワイン産地です。

「ロサンゼルス」というと「都会的な大都市」というイメージを持つ人も多いかと思われますが、この世界的な大都市の近くにワイン畑が広がっているのです。

近代的な国、現代的な国であるアメリカの持つもう1つの顔を感じさせてくれるワイン生産地だといえるでしょう。

このサウス・コーストで育てられているワインの多くは、「テーブルワイン」に分類されます。日常的に気軽に消費されるワインが主であり、いわゆる「高級ワイン」などはそれほど多くはありません。

もっともこれはサウス・コーストだけの特徴ともいえません。もともとカルフォルニアワインは(一部の特例はあるものの)、「日常的に消費するワイン」を得意としているからです。

詳しくは後述しますが、カルフォルニアのサウス・コーストのワインは日本ではほぼ手に入りません。

生産されているブドウ品種

サウス・コーストでは、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネが良く育てられています。

また、黒ブドウのジンファンデルなどもよく育てられています。カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーの取り扱いもあります。

サウス・コーストは非常に多くの品種を育てています。

そのため、「サウス・コーストで有名なブドウとは」という問いかけへの答えは、専門家であってもばらつきが見られる場合があります。

その意味でも、サウス・コーストは個性的な地域だといえるでしょう。

サウス・コーストのテロワールについて

サウス・コーストは、とても暑い地域です。

ワイン造りをしている土地は、「比較的穏やかな」「恵まれた」と形容されることも多いのですが、サウス・コーストの場合は気温が高いのが特徴なのです。

また、とても乾燥している土地でもあります。

ただし、一部の地域のみ、涼しい空気に包まれています。その「一部の地域」とは、レインボー峡谷からやってくる風の影響を受ける地域です。

サウス・コーストの主な産地

サウス・コーストのもっとも有名なカウンティとしては、やはり「ロサンゼルス」が挙げられるでしょう。

また、それ以外にも、サン・ディエゴなどが挙げられます。

サン・ディエゴは映画などでもよく取り上げられる土地ですから、知っている人も多いかもしれません。

また、リヴァーサイドやサン・ベルナルディーノなども、サウス・コーストに位置するワイン生産地です。

44程度のワイナリーがあり、ここでサウス・コーストのワインがよく作られています。

サウス・コーストのワインの栽培面積

サウス・コーストは、もっとも大きいA,V.Aの栽培面積で46621ヘクタールです。

サウス・コーストは現在苦境に立たされているワイン生産地です。

かつては隆盛を極めた土地ですが、現在のサウス・コーストは「ワイン生産地」としてよりも「市街」としての性格が強く出るようになってきているからです(後述します)。

サウス・コーストのワインの歴史

サウス・コーストは、アメリカワインのなかでも長い歴史を持っている伝統ある土地です。

アメリカのワイン造りは、このサウス・コーストの土地から始まったとされています。

つまり、アメリカワインの歴史のなかにおいて、非常に重要な役目を担う土地でもあるのです。

しかし現在このサウス・コーストは苦境に立たされています。

サウス・コーストの豊かなブドウ畑は、現在徐々に「市街」に変わって行っています。

ブドウ畑、つまり「農業地」としての立ち位置から、「市街地」へとに変わっていっているのです。

そこにさらに追い打ちをかけているのが、「ピアース病(ピアス病とも)」です。

これは1990年代の終わりごろに、このカルフォルニアの土地で発生した病です。

ブドウ(に限らずほかの植物もですが)は、水がなけれえば育つことができません。

しかしピアース病にかかると、バクテリアの働きによって管にコブのようなものができてしまいます。

これができると、ブドウはうまく水を得ることができません。

このピアース病が、サウス・コーストのブドウを冒し続けているのです。

サウス・コーストで特に有名なワイン

2019年現在、一般の流通経路において、アメリカのサウス・コーストのワインを確保することはできない状態にあります。

もちろん探し方などもあるのかもしれませんが、私自 身も、2か月間にわたり業者などにも問い合わせを行いましたが、「アメリカのサウス・コーストのワインは取り扱いができない」ということでした。

また、海外に行った際にもこのサウス・コーストの地域のワインを探してみましたが、どこも取り扱いがありませんでした。

もちろん、ワインの品ぞろえというのは変わるものです。また、私自身の探し方にも問題があったかもしれません。

ただ、それでもなお、現状の日本においては、「アメリカの」「カルフォルニアの」「サウス・コーストのワイン」を手に入れることは極めて難しいだとはいえます。

現状のサウス・コーストの状況を考えれば、今後もこのような悩みは続いていくかもしれません。

まとめ

サウス・コーストは、アメリカのカルフォルニアにあるワイン生産地のうちの一つです。

もっとも古い歴史を持っている土地ですが、現在では市街化やピアース病の脅威にさらされており、日本国内でサウス・コーストのワインを手に入れることは不可能(あるいは極めて難しい)状態にあります。

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2019.12.06 更新

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