サンルイスオビスポ・カウンティのワインの特徴、当たり年やおすすめワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.04.26 公開 | 2019.04.26 更新

アメリカは比較的よく知られたワイン生産国であり、そしてそのなかでも特に「カルフォルニアワイン」は有名です。

通常、「アメリカのワイン」を楽しむときに気にされるのは、せいぜいそのワインが「カルフォルニアのものか、それともほかの地域のものか?」程度にとどまることが多いかと思われます。

そしてそのような楽しみ方でも、もちろん特段の問題は生じません。

ただ、実際にはアメリカワインは、「カルフォルニアかそれともそれ以外の地域(ニューヨークなど)」だけでなく、「カルフォルニアのどのあたりのワインなのか」「そのなかでも、どのカウンティで栽培されているのか」によって区別されます。

今回はそんな区分に忠実に解説していきます。取り上げるのは、カルフォルニアのセントラル・コーストの「サン・ルイス・オビスポ」のワインです。

サン・ルイス・オビスポのワインについて

サン・ルイス・オビスポは、「サンルイスオビスポ」と表されることもあります。

セントラル・コーストに位置するワイン生産地であり、比較的名前の知られたモントレー・カウンティを北に配した一で展開しています。

「気さくにワインを楽しめる土地」として名前をはせているワイン生産地ですが、ここではよくシャルドネが作られています。

サン・ルイス・オビスポで作られるシャルドネは品質が高いことで有名であり、多くの人に愛されています。

生産されているブドウ品種

サン・ルイス・オビスポを語るうえで重要になってくる品種。それが「シャルドネ」です。

シャルドネは、サン・ルイス・オビスポに限ったことではありませんが、その土地のテロワールの影響を色濃く受けるブドウ品種だといわれています。

複雑な味わいを持つワインに仕上がり、ファンも多いのが特徴です。また、サン・ルイス・オビスポで作られているピノ・ノワールも非常に高品質であることで有名です。

もっとも、サン・ルイス・オビスポのワイン用のブドウ品種で「主要なものはどれか」と聞かれれば、その答えは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー(「メルロ」とも)ということになります。

サン・ルイス・オビスポのテロワールについて

西の方角には山があります。海からは比較的近いところに位置していますが、海の影響を色濃く受ける土地とそれほどではない土地に分けられています。

西側では気温が低くなりがちで、ここで展開しているA,V,Aはまた独自の性質を持っています。

昼間は暖かい気候を呈しますが、夜には急激に冷え込むことでも有名です。

これがおいしいブドウを作ることに役立っているのですが、観光の際には温度調整をできるように調整しておいた方がよいかもしれません。

サン・ルイス・オビスポの主な産地

サン・ルイス・オビスポでもっとも広大なA.V.Aとして知られているのは「パソ・ロブレスA.V.A」です。

サン・ルイス・オビスポの北側に位置し、その半分程度をも占めるとも言われているA.V.Aです。ちなみにここでは、フランスのローヌ地方でよく育てられていたローヌ系の品種をよく作っています。

サン・ルイス・オビスポの南側では、エドナヴァレーA.V.Aとアローヨ・グランデ・ヴァレーA.V.Aが展開しています。

この2つは、「サン・ルイス・オビスポの良質なシャルドネとピノ・ノワール」を作り出すことで有名なA.V.Aです。

サン・ルイス・オビスポのワインの生産量

ブドウの栽培面積は11169ヘクタールほどです。カルフォルニアのセントラル・コーストにある4つの主要な生産地のなかで、モントレー・カウンティに次いで広い栽培面積を確保しています。

よく作られるカベルネ・ソーヴィニヨンは、その栽培面積のうちの4分の1程度をしめています。

カベルネ・ソーヴィニヨンと並んで、サン・ルイス・オビスポの主要ブドウ品種に数えられるメルロ-は、カベルネ・ソーヴィニヨンの半分程度の栽培面積を確保しており、その栽培面積は約1700ヘクタールです。

サン・ルイス・オビスポのワインの歴史

サン・ルイス・オビスポのワインの歴史は、ほかのカルフォルニアワイン生産地と同じく、スペイン人の伝道師によって始まりました。

異国からもたらされたワインの文化・技術は、サン・ルイス・オビスポに広く広がっていくことになります。

サン・ルイス・オビスポの場合、当時からすでに「ワインの名産地」「良質なワインを生み出す土地」として知られていました。

サン・ルイス・オビスポで特に有名なワイン

サン・ルイス・オビスポのワインは、それほど選択肢は多くないものの、日本でも買うことは可能です。そのうちの1本を取り上げます。

タリーの「タリー ビショップスピーク シャルドネ」

ワイナリー「タリー」は、恐らくサン・ルイス・オビスポのワイナリーのなかで、日本で手に入れやすいワインをもっとも多く生産しているワイナリーのうちの一つです。

ここではピノ・ノワールやシャルドネといった、サン・ルイス・オビスポの特徴が表れるワインをよく作っています。

タリー ビショップスピーク シャルドネは、「タリー ビショップスピーク シャルドネ エドナヴァレー」と書かれることもあります。

プラムや洋ナシ、アオリンゴのような香りを持っています。人によって感じ方が違いますが、かなり軽めのワインです。また、中庸~やや甘めのニュアンスを感じる人もいるでしょう。

しかしながら、「これはドライ系のワインである」と評価する人もいますから、人によって印象が変わるワインともいえそうです。味わいの傾向としては、非常にフルーティーです。

「ラングル・オー・クアントロー(ラングル・オー・コアントローとも)という、オレンジリキュールを使ったチーズとよく合います。

まとめ

サン・ルイス・オビスポは、カルフォルニアのセントラル・コーストに位置するワイン生産地です。

メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンをよく栽培していますが、日本ではピノ・ノワールやシャルドネが話題に挙げられることが多いように思います。

選択肢は多くはないものの、この土地で作られたワインは、日本でも買うことができます。