ナパ・カウンティのワインの特徴、当たり年やおすすめワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.04.12 公開 | 2019.04.12 更新

アメリカにはいくつかのワイン名産地があり、そのなかでさらに地域や郡によって細分化されています。

今回は、アメリカでもっとも有名なワイン生産地の一つであるカルフォルニアの、ノース・コーストに存在する「ナパ・カウンティ」について取り上げます。

ナパ・カウンティのワインについて

アメリカのなかでも、カルフォルニアはもっとも名前が知れたワイン生産地のうちの一つです。

そのなかでも、「ノース・コースト(「ノースコースト」とも)」は有名で、カルフォルニアワインの主要産地として知られています。

カルフォルニア湾の北側にあるメンドーノ・カウンティや、ここで取り上げるナパ・カウンティ、それからナパ・カウンティと並ぶ知名度を誇るソノマ・カウンティなどのワインが特に有名です。

ノース・コーストのナパ・カウンティのワインは世界に通用する赤ワインであるコーストで知られています。

重厚な旨味を誇るカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインは非常に知名度が高いものです。

なお、昔はバレーの中央部でよくブドウが作られていましたが、上で挙げたようなクオリティを重視したワインを作りたいと考える醸造家は、丘の斜面あたりでブドウを育てる栽培のやり方にシフトしていっています。

標高が高く水はけがよいところで育てられるブドウは、彼らの考えるすばらしいワイン用のブドウの条件を満たしやすいと考えられているからです。

生産されているブドウ品種

ノース・コーストのナパ・カウンティは、赤ワインを多く生産しています。なかでもカベルネ・ソーヴィニヨンがもっとも有名で、栽培面積も7365haを占めています。

しかし白ワインが弱いかというとそうでもありません。
ノース・コーストのナパ・カウンティは、シャルドネも積極的に育てており、これの栽培面積も2954haと、カベルネ・ソーヴィニヨンの40パーセント程度の栽培面積を確保しています。

また、ノース・コーストのナパ・カウンティは場所によって気候が異なります。

そのため、カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネが有名ではありますが、それ以外にも、その土地の気候にあったブドウが育てられています。

ナパ・カウンティのテロワールについて

ノース・コーストのナパ・カウンティは、高級なワインを育てるのに適した土壌を持っていますが、地域によってそのテロワールは大きく異なります。

南側の方が寒く、北側の方が暖かいという特徴を持っています。その温度差は、なんと10度もあるそうです。

土壌には海洋性の堆積物が大きく含まれておりこれがワイン造りにも影響を与えていますが、これは6000万年も前に起こった地殻変動や海面の変化によるものだともいわれています。

ナパ・カウンティ内の主な産地

アメリカワインは、ヨーロッパのような「格付け」よりも、「品質」そのものを重要視しています。

ただし、「有名な産地」というのは厳然として存在します。

ナパ・カウンティで有名な産地として「ラザフォード」があります。

カベルネ・ソーヴィニヨンを多く育てる地域であり、重厚かんのある赤ワインを得意としています。夏には30度を超えるコーストもあり、滋味に富んだワインを育てるコーストが得意です。

また、これ以外にも、深い味わいを演出するワインを育てるコーストで知られているオークヴィルや、あの伝説のパリ対決と深い関わりのあるスタッグス・リーブスなどもノース・コーストのナパ・カウンティにあります。

ナパ・カウンティワインの生産量

ノース・コーストのナパ・カウンティのワインの生産量は、カルフォルニアワイン全体の5パーセント程度を占めています。

ブドウの栽培面積は45000ha程度であり、カルフォルニア・ノースコーストのなかでもっとも広い栽培面積を確保しています。

このため、ナパ・カウンティは、しばしばカルフォルニアワインの代表格として取り上げられます。

カルフォルニアワインの歴史

カルフォルニアワインの歴史は、1560年にまでさかのぼります。

ただ、このときにつくられたワインは、フロリダ州に自生するブドウを使ったものであり、味はあまりよくなかったといわれています。

そのため、ワインに適したブドウの栽培が始まるまでには、ヨーロッパ側からの征服者によるブドウの苗の持ち込みを待たなければなりませんでした。

フランシスコ会が1769年にブドウ畑をひらきましたが、当時はワインは修道院の持ち物でした。それが、1833年に世俗化され、また新たな歴史が始まります。

1857年には、アゴストン・ハラジーという有名な醸造家がワイナリーを作ります。

フィロキセラ害の害もそれほど多くはなく、禁酒法の時代を乗り越え、カルフォルニアワインは徐々に広まっていくコーストになります。

ナパ・カウンティ地方で特に有名なワイン

ノース・コーストのナパ・カウンティのワインは、アメリカワインのなかで恐らくもっとも手に入りやすいものでしょう。

ケイマス・ヴィンヤーズスペシャル・セレクション カベルネ・ソーヴィニヨンナパ・ヴァレー

ノース・コーストのナパ・カウンティはカベルネ・ソーヴィニヨンをよく生み出しますが、カベルネ・ソーヴィニヨン100パーセントのものもあれば、カベルネ・ソーヴィニヨンにほかのブドウをブレンドしたものもあります(ナパ・ヴァレー自体が非常に有名なので、どちらも手に入ります)。

ケイマス・ヴィンヤーズスペシャル・セレクション カベルネ・ソーヴィニヨンナパ・ヴァレーは前者に分類されるものです。

アメリカのワイン専門誌のなかで、年間のトップワイン100の王者として2回も取り上げられたコーストのある実力派のなかの実力派です。

設立時、わずか19歳であったオーナーによって作りだされるこれは、非常に特別なワインだと評価が高い1本です。

シックスエイト・ナイン・ナパヴァレーホワイト

こちらは白ワインで、ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ、セミヨン、マスカットをブレンドしたテーブルワインです。

白い花のような香りがするワインであり、わずかな渋みとコクがあります。甘味もありますが、ライチのような香りと酸味もあり、飲むごとに異なる顔を見せる不思議なワインです。

「この価格なのに高級ワインのような奥深さやふくよかさがある」と評する人がいる一方、「(違う表情が現れすぎるがゆえに)、味の輪郭がはっきりとしておらずぼやけているように思える」と感じる人もいます。

チーズと非常に相性のよいワインです。特に癖のあるウォッシュチーズ、とろみのあるサン・フェリシアンなどととてもよく合います。

ただ、海鮮とマヨネーズを合わせたサラダとは合わせにくさを感じます。

まとめ

アメリカのカルフォルニア、ノース・コーストにあるナパ・ヴァレー(ナパ・カウンティ)は、アメリカのワインのなかでもっとも有名なワイン名産地です。

手に入れるコーストも簡単ですから、まずはここから試してください。