メンドシーノ・カウンティのワインの特徴、当たり年やおすすめワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.04.17 公開 | 2019.04.17 更新

アメリカの有名なワイン産地である「カルフォルニア」。そのなかでも、「ノース・コースト」は知名度の高い場所です。

今回は、そのノース・コーストの中から「メンドシーノ・カウンティ」を取り上げます。

メンドシーノ・カウンティのワインについて

メンドシーノ・カウンティは、ソノマ・カウンティの北に広がる地域です。

ソノマ・カウンティはカルフォルニアワインの8パーセントを生産しているところであり、シャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをよく育てています。

ソノマ・カウンティと接するメンドシーノ・カウンティもまた、シャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをよく育てています。

メンドシーノ・カウンティを語るうえで避けては通れないキーワードが、「有機栽培」です。

メンドシーノ・カウンティで育てられているブドウのうちの、実に25パーセントもの栽培地が有機認証であるとされており、その取り組みも非常に早かったといわれています。

この「25パーセント」という驚異的な数字は、国内でNO1の数字です。また、アメリカではじめて有機栽培認証を受けたメーカーもこのメンドシーノ・カウンティに存在します。

山が非常に多く、全体のうちの6割が森林であるという特徴的な地理条件を持っています。比較的冷涼な地域が多いのですが、一部では温暖な地域もあります。

メンドシーノ・カウンティのワインは、ナパ・カウンティやソノマ・カウンティほどの知名度はありません。ただ、だからといって日本で手に入らないか? と言われるとそういうわけでもなく、ある程度はメンドシーノ・カウンティのものも販売されています。

生産されているブドウ品種

シャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをよく育てています。これは、メンドシーノ・カウンティが接するソノマ・カウンティと同じ特徴です。

ただ、メンドシーノ・カウンティの場合はそれ以外にも、比較的多くのピノ・ノワールを栽培しているコーストいでも知られています。

特に、よく太陽光を受けられる「メンドシーノ・リッジA.V.A」ではピノ・ノワールがよく育ちます。なお、この地方では、シャルドネも非常によく育てられています。

メンドシーノ・カウンティのテロワールについて

メンドシーノ・カウンティはかなり涼しい地域です。特にアンダーソン・ヴァレー・A.V.Aは涼しい地方であり、カルフォルニアでもっとも涼しいワイン用の栽培地であるとされています。

これは、この地域が、海から吹き付けてくる風などに影響を受けているからだといわれています。

この地域ではシャルドネをよく栽培しています。また、リースリングなども作られており、泡のワインの名産地でもあります。

ただ、同じように「メンドシーノ・カウンティ」に分類されるところであっても、比較的温暖な地方もあります。

それが、メンドシーノ・カウンティの東側にあるところです。ここは、ロシアン・リヴァーに接しています。

ただ、水場に面していても、ここの場合は海からの風が山によってさえぎられるという特徴があり、暖かな土地の特徴を示します。

メンドシーノ・カウンティ内の主な産地

メンドシーノ・カウンティでは、「アンダーソン・ヴァレー・A.V.A」などが有名です。

メンドシーノ・カウンティの特徴のひとつが(地域によって差はあるにせよ)「冷涼であるコースト」ですが、アンダーソン・ヴァレー・A.V.Aはその特徴がよく反映された土地だといえます。

また、スパークリングワインを得意としている地域でもあります。

反対に、前述した「比較的暖かな土地」の代表例として挙げられるのは、「マクドウェル・ヴァレー」などでしょう。

このあたりでは、一番下の部分では白ワイン用のシャルドネが、高台では赤ワイン用のブドウがよく育てられています。

メンドシーノ・カウンティワインの生産量

メンドシーノ・カウンティの生産量に関して見ていきましょう。

メンドシーノ・カウンティのブドウの栽培面積は、6758ha程度です。ソノマ・カウンティ(24281ha)やナパ・カウンティ(45000ha)と比べるとかなり狭いといえます。

メンドシーノ・カウンティが、日本においてはソノマ・カウンティやナパ・カウンティほどの知名度がない……といわれるのは、このあたりにも関係しているのかもしれません。

ワイナリーの数も56程度と、前述の2つに比べれば少ないといえるでしょう。

メンドシーノ・カウンティでは、シャルドネをもっとも多く栽培しています。

2位につくのはカベルネ・ソーヴィニヨンです。シャルドネの栽培面積が、全体の栽培面積の4分の1程度を占めています。

ただし、カベルネ・ソーヴィニヨンも全体の7分の1程度、ピノ・ノワールも9分の1程度の栽培面積を持っています。

カルフォルニアワインの歴史

「ゴールドラッシュ」は、カルフォルニアワインが根付くひとつの契機になりました。今まではあんずなどが育てられていた畑が、ワイン用のブドウにとって代わられたわけです。

また、1970年代から1980年代にかけて、メンドシーノ・カウンティのワインが注目される状況にもなりました。

世界的に名前を知られるコーストになるフェッツァー・ヴィンヤードが台頭してきたのです。

残念ながら、ここで30年間にもわたり活躍したデニス・マーティン氏は2017年に逝去されました。

メンドシーノ・カウンティ地方で特に有名なワイン

メンドシーノ・カウンティのワインをいくつか紹介します、

キャッスル・ロック・メンドシーノ・カウンティ ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブラン100パーセントで作られているワインです。

これを打ち出すキャッスル・ロックは非常に特徴的で、自信では醸造設備などを持ちません。ほかのワイナリーと提携して、効率よくおいしいワインを生産します。

青リンゴや白ブドウの香りを持ち、ハーブの香りを感じる人もいます。少し甘味がありますが、基本的にはドライで辛みもあります。

酸味よりも苦味を覚えやすく、ホタテのカルパッチョなどとよく合います。

パラドゥッチ ピノ・ノワール スモール・ロット ブレンド

こちらは、ピノ・ノワール100パーセントで作られるものです。また、オーガニックでもありますから、ある意味では「メンドシーノ・カウンティらしい」ワインだといえるでしょう。

環境に負荷をかけないワインを製造するコーストで知られているところですが、現在はメンドシーノ・ワイン・カンパニーの下に入っています。

まとめ

メンドシーノ・カウンティは、比較的冷涼な地域で知られているノース・コーストのワイン生産地です(暖かい地方もあります)。

有機栽培でよく知られたワイン地域であるため、オーガニックワインを希望する人にもよいでしょう。