正しいスワリング方法を解説!ワイングラスの回し方

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.09.04 公開 | 2019.09.20 更新

ワインの香りを楽しむ

グラスに注がれたワインをくるくると回し、酸素と接触させて本来の香りを開花させる。

ワインのある場所ではよく見掛ける光景で「スワリング」と呼ばれるテクニックです。

無意識的に回して何気なく飲んでいると言う人も多いかも知れませんが、スワリングは周りの方へ配慮した回し方や、ワインにとって心地の良い正しい方法があります。

コツやマナーをほんの少し理解するだけでも、ワインとの世界がぐっと広がっていきます。

そこで今回は、「マナーある大人の正しいスワリング方法」をお伝えします。

スワリングする際のコツ

スワリングを行う時は力を抜き、手はグラスに添える程度にしてふんわりと2〜3回ほど回します。

チカラを入れ過ぎてしまうとグラスが上手く回らなかったり、ワインが飛び出してしまいます。

空中でグラスを回す場合もありますが、慣れていないとグラグラとして難しく感じるかも知れません。

レストランなどではクロスを敷いている所が多く滑りが良いので、基本はテーブルにグラスを置いたまま回した方がスムーズです。

ただ、凹凸のある無垢のテーブルやカウンター等、素材によっては引っかかってしまいグラスの破損にも繋がるので注意しましょう。

グラスの持ち方

持つ場所はグラスのステム(脚)とプレート(土台)の繋ぎ目辺り、なるべく下の方を持つ事がポイントです。

持つ手が上すぎると、力が入り過ぎてしまいますし見た目にもスマートではありません。

また、体温でワインが温まってしまいますので、ワインが入っているボウル部分を持たない事が基本です。

それでは、基本的な持ち方を2パターン紹介します。

パターン1

利き手をパーに広げて下に向け、人差し指と中指でそっとステムを挟みふんわりとプレートに添えます。

他の指は自然な状態で構いませんが、親指はプレート上にそっと添えておくと回す時にグラスをコントロールしやすくなります。

パターン2

親指と人差し指でステムをつまみます。

親指と人差し指のサポートと役となる様に、中指を折ってプレートの上に添えておくと回しやすくなります。

回す時は、小さな円を描く様にイメージすると綺麗なスワリングが出来ます。グラスの中のワインにたっぷりと空気を送り込む気持ちで、焦らずゆっくりと。

慣れてくると自分なりの方法が分かってきますので、心地の良い持ち方を探してみて下さい。

方向は利き手で異なる

スワリングを行う時は万が一こぼれた時に人にかかってしまわない様、配慮する事が大切です。

遠心力で勢い余ってワインがグラスの外へ飛び出てしまう事があり、それを防ぐため利き手によって回す方向が違います。

  • 右利き→反時計回り
  • 左利き→時計回り

どちらもワインが必ず内回りになる様にスワリングします。

この様に回していれば、遠心力によってこぼれてもワインが向かってくる先は自分になります。

スワリングが不要なケースも

スワリングはワインと空気の接触により「香りを目覚めさせる」テクニックの事。

ワインの中には200種類以上の香りが閉じ込められていると言われますが、ボトルから注がれた直後のワインは眠っていて本来の香りを放っていません。

空気と触れる事で香り成分がアルコールと共に”揮発”され、香りのボリュームや複雑味を感じやすくなるのです。

スワリングをする事で、香りのシャボン玉がグラスの中から次々と飛び出し弾けていくイメージです。

しかし、全てのワインに必要なテクニックではなく、各ワインの個性によって不要な場合もあります。

ほんの一例ですが、代表的なケースを2つ挙げてみます。

アロマティック品種

スワリングが必要ないと言われる事が多いワインとして、白ぶどうのやリースリング、ソーヴィニオン・ブランなどが挙げられます。

アロマティック品種と呼ばれ、元々ぶどう本来の香りが際立った品種です。

スワリングしなくても香りが十分に感じられますので、先ずはそのまま飲んでみて下さい。

グラスへ注がれてからそのまま口へ運んでも香りを十分に感じる事が出来ます。

また、キリッとしたシャープな酸もこれらの品種の個性を捉える上でとっても大切な要素。

スワリングをし過ぎてしまうと酸がボヤけてしまいますので、控えた方が良いと言われる理由のひとつです。

ただ、グラスに注がれた状態で温度が低過ぎたり、産地によってぶどう本来のアロマが控えめな場合もありますので、その場合は軽くスワリングをして目覚めさせてあげて下さい。

オールドヴィンテージのワイン

20年、30年と熟成を経て抜栓の日を迎えたワインには澱が出ており、先ずデキャンタージュを行う事が殆どです。

デキャンタージュをする事で、提供された時には既に香りが十分に開いた状態である事が多く、ここでスワリングをすると返って香りを飛ばてしまいます。

開けたてはあんなにパワフルだったのにすぐに香りも味も萎んでしまった。と言うケースもよく起こりうる事。

経年に伴う熟成(酸化)が瓶内で進んでいるので開けてからの取り扱いは非常にデリケートです。

しかし5大シャトーなど、長期熟成能力が非常に高くパワフルなオールドヴィンテージの場合、軽くスワリングする事で大地の中から目覚めた様な力強いパワーを発揮する事もあります。

時を経て熟成したワインにマニュアルはありませんので、十分な敬意を払って静かにワインと向き合い声を聞いてあげる事が大切です。

まとめ

スワリングは決して難しいものではなく、格好良く回す必要もありませんので、飲むときは是非取り入れてみて下さい。

ただ、飲んでいる間ずっと必要以上にグラスを回している人もいますが、あまり格好良いものではありませんので注意が必要です。

そして、ワインを直接注ぎ入れるグラスも香りや味を決定付ける大切な要素。

質の良いワイングラスの内側には特殊な加工が施されていますので、カジュアルなワインでも香りを十分に引き出しリッチな雰囲気を楽しむ事が出来ます。

質の良いお気に入りのグラスをひとつ揃えて見るのも良いと思います。

「マナーある大人の正しいスワリング方法」を身に付けてワンランク上のワインライフを楽しみましょう。

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