ギズボーン地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.09 公開 | 2018.07.09 更新

ホークス・ベイの北東200kmに位置するギズボーンは、世界で一番はじめに朝日が昇る土地として、新年には観光客が多く集まります。

世界で最も日付変更線に近いブドウ栽培地であるギズボーンは、サーフスポットとしても有名で世界からサーファーが集まります。

例年、国内で最長の日照時間と最も高い気温を観測していて、一番初めに収穫が始まる地域です。

ギズボーンワインについて

マールボロ、ホークス・ベイに次ぐ第3位の規模を誇るギズボーンは、シャルドネの生産量も多く、「シャルドネの首都」と呼ばれています。

新緑に囲まれる風景に点在するワイナリーのいくつかは、ビオディナミを実践しており、ほぼすべてのワイナリーが有機栽培を行っています。

生産されているブドウ品種

この地域で、最も成功しているのはシャルドネです。暖かく乾燥した気候と水はけがよく、それでいて重ための土壌により、フルフレーバーで複雑味のあるシャルドネになっています。

この地域のアロマティック品種(ゲヴェルツトラミネール、ヴィオニエ、シュナン・ブラン)は、テロワールをよく表現し、きれいな酸と複雑味のあるワインになります。

黒ブドウでは、メルローやマルベック、近年では、シラーが注目を集めはじめています。

  •  シャルドネ
  •  ゲヴェルツトラミネール
  •  ヴィオニエ
  •  シュナン・ブラン
  •  ピノ・グリ
  •  メルロー
  •  マルベック
  •  シラー

ギズボーン地方のテロワールについて

ギズボーンは、北側や北西側を山脈や丘陵地帯に囲まれており、典型的な海洋性気候で、日照時間に恵まれており、暖かく乾燥した気候です。

春のおだやかな雨と長く乾燥した夏が特徴で、一日の午後には潮風が畑に吹きつけるため、温度が下がります。

これによって、凝縮感があるブドウが収穫でき、しっかりとした風味とアロマティックなニュアンスのあるワインに仕上がります。

また、肥沃な沖積土と粘土質に恵まれた土壌により多様なブドウ品種を育てることができます。

アロマティック品種のピノ・グリやゲヴェルツトラミネールに最適な川からの沈泥質土壌や、よりフレッシュなスタイルのワイン用のブドウに適性のあるしっかりとした粘土質土壌に恵まれています。

ギズボーンワインの生産量

ギズボーンには、全体の3.7%、1,371haのブドウ畑があり、18軒のワイナリーと41軒のブドウ栽培家があります。

2016年には、15,944トンのブドウが収穫され、1148万リットルのワインが生産されました。

前年比で8%減少していますが、全国で3位の生産量があります。

ブドウ品種別にみると、シャルドネが33%、シュナン・ブランは10%、ヴィオニエとアルバリーニョが9%、ゲヴェルツトラミネールが7%、ピノ・グリは6%と、白ぶどうがほとんどの割合を占めています。

輸出量は、全体の0.09%で、輸出額は約1億5千万ドルです。

ギズボーンワインの歴史

ギズボーンにブドウ栽培が伝わったのは偶然で、ホークス・ベイにたどりついたと思った兄弟が、ギズボーンにブドウを植えたのが始まりです。

1921年、ドイツ生まれのフリードリッヒ・ボーンジードラーがギズボーン近くでワイナリーを始めました。

彼が亡くなる58年まで、ワイヒレレ・ワインズは国内で最大級のワイナリーでした。

1920年代から1950年代まで、3つの家族(ボーンジードラー家、チティ家、ゼイン家)が、ギズボーンのワイン産業に貢献し、1960年になると収量が多くなり、200万リットルのワインが生産され、バルクワイン生産の地としての評価を受けています。

60年代後半頃から現在のギズボーンのワイン産業が始まり、70年代には国際舞台で評価させるようになります。

82年まで、ギズボーンはニュージーランドで最大のブドウ産地でしたが、この頃から小規模のブティックワイナリーが増え、クオリティを求めるようになっていきました。

ギズボーン地方で特に有名なワイン

ギズボーンのビオディナミの名手であり、国内外から注目されているミルトン・ヴィンヤード(Millton Vineyard)やニュージーランドで注目を集めているインヴィーヴォ(Invivo)の畑、日本未入荷ですが世界から人気を集めるスペード・オークをご紹介します。

The Millton Vineyard Opou Vineyard Chardonnay 2016

ギズボーン地域で、設立当初からビオディナミ方式でブドウ栽培を続けているミルトンのフラッグシップ・シャルドネを100%使って造られるワイン。

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MANA by Invivo Gisborne Chardonnay 2016

2007年に設立された新しいワイナリーが造り出すギズボーンのシャルドネ。

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Spade Oak Vigneron Syrah 2012

30年以上の歴史を持つスペード・オークの熟成された深みのあるシラー。

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まとめ

ニュージーランドで3番目の規模を持つギズボーンは、風光明媚な景色があり、サーフスポットでもあるきれいな海がある地域。

その中に点在するブドウ畑の風景は心を捉えて離しません。

ビオディナミや有機栽培といった農法を行い、こだわってワインを生産しているため、生産量は多くないです。

しかし、今後ギズボーンのワインは世界へと進出し、人気を博していくことでしょう。