瓶内二次発酵とは?シャンパーニュとスパークリングワインの違いを解説

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.10.04 公開 | 2019.10.04 更新

スパークリングワイン

今回はシャンパーニュの製造法である「瓶内二次発酵」について詳しく説明します。

シャンパーニュとスパークリングワインとは何となく似ていますが、詳しい製法や基準についてはよく分からない人の方が多いのではないでしょうか。

こちらを読めば、シャンパーニュの値段が高い理由が理解できますし、レストランで食事するときにも役立つと思いますので、ぜひチェックしてみてください!

シャンパーニュとスパークリングワインの違い

スパークリングワインとシャンパーニュはどちらも発泡性のワインのことです。

極端に言えば、シャンパーニュ製法で造られていない発泡性ワインはすべてスパークリングワインと呼ばれます。

フランス語でスパークリングワインのことを「ヴァン・ムスー」と呼ぶので、覚えておくとスムーズです。

両者には造り方の違いや基準の違いなどがあり、値段にもかなりの差があります。

シャンパーニュは瓶内二次発酵

発泡性ワインの造り方には以下の3種類があります。

  • 大きなタンクでまとめて発酵(シャルマ方式)
  • ワインにガスを注入する(炭酸ガス注入方式)
  • シャンパーニュ製法(トラディショナル方式)

「瓶内二次発酵」を行うのがシャンパーニュ製法の特徴です。

フランスのシャンパーニュ地方にて「シャンパーニュ製法」で造られた発泡性ワインだけが「シャンパーニュ」を名乗れます。

ただ、発酵開始から出荷までに最低でも1年以上かかるので、スパークリングワインよりも複雑で上品な味わいが楽しめる分、値段が高めです。

一方、シャルマ方式や炭酸ガス注入方式で造られた発泡性ワインは「スパークリングワイン」と呼ばれ、シャンパーニュ製法のワインよりも安価で手に入れられます。

シャンパーニュには厳しい基準がある

フランスのシャンパーニュ地方にて瓶内二次発酵で造られるシャンパーニュには、以下のような法的な厳しい基準があります。

  • フランスのシャンパーニュ地方で造られた
  • 瓶内二次発酵のみ(ガスの注入は禁止)
  • 熟成期間は1年以上(3~4年が一般的)
  • ブドウ品種は3種類のみ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)

シャンパーニュ地方以外にて瓶内二次発酵で造った発泡性ワインは「クレマン」と呼ばれ、アルザスやブルゴーニュ、ロワールなどが有名です。

シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)の流れ

瓶内二次発酵で造られたワインは安いもので4,000円台から、高いものになると30万円を超えるものなどピンからキリまであります。

超高級ワインとも言えるシャンパーニュ製法の流れを見ていきましょう。

瓶内で二次発酵させる

シャンパーニュの元となるワインは一般的な白ワインやロゼワインです。

瓶に詰めたスティルワインに糖と酵母を加えて貯蔵庫の中で発酵させ、瓶の中でアルコールと炭酸ガスを発生させます。

瓶を逆さまにして澱を注ぎ口に集める

発酵が終わった後は、しばらくそのままの状態で寝かせて熟成させます。

瓶の中には役目を終えた酵母「澱」が溜まっており、液体に触れさせておくことで酵母内の旨みをワインに移していくのです。

二次発酵開始から熟成終了までに最低でも1年、長ければ5年ほど熟成させて複雑な風味と繊細な泡を造り出します。

その後は、注ぎ口に澱が溜まるように、5~6週間ほどかけて瓶を少しずつ動かしていく「ルミュアージュ」という作業です。

澱が溜まったら注ぎ口を冷凍させ、圧力の噴射によって澱をキレイに取り除く「デゴルジュマン」を行います。

栓をして出荷

デゴルジュマンを行うと、圧力によって液体が飛び出して量が少なくなってしまいます。

減った分だけ原酒に糖を加えたもの(リキュール)を加え、味わいを調節。

コルクと針金でしっかりと栓をし、ラベルを貼って出荷します。

おすすめ瓶内二次発酵スパークリングワイン

ここからは

  • 有名なシャンパーニュ
  • お手頃な価格で飲めるシャンパーニュ製法で造ったワイン

を紹介します。

高いものだと数十万円もするシャンパーニュですが、ちょっとした知識があれば誰でも安い値段で瓶内二次発酵で造ったワインを楽しめます。

フランス モエ・エ・シャンドン社

シャンパーニュの代名詞である「モエ・エ・シャンドン」は、世界で一番有名なシャンパーニュ製造会社といっても過言ではありません。

大手通販サイトで気軽に購入できますし、3,000円台から手に入ります。

本国フランス シャンパーニュ地方のワインを押さえておきたいのなら、モエ・エ・シャンドンで決まりですね。

イタリア スプマンテ

イタリアでは、瓶内二次発酵で造った発泡性のワインを「スプマンテ」と呼びます。

シャンパーニュほど値段が高くなく1,000円台から手に入るので、自宅でのパーティーや記念日などを華やかにさせるにはちょうどいいですね。

スペイン カヴァ

スペインにも瓶内二次発酵で造った発泡性ワインがあります。

「カヴァ」と呼ばれ、こちらもイタリアのスプマンテと同じくリーズナブルな値段で楽しめるのが特徴です。

まとめ

シャンパーニュはスパークリングと違って多くの手間と時間がかかるため、少し値段が高めに設定されています。

今回、瓶内二次発酵の流れについて触れたので、値段が高い理由が少しはイメージできたのではないでしょうか。

瓶内二次発酵のワインを気軽に味わうなら

  • アルザスやブルゴーニュ、ロワールなどのクレマン
  • イタリアのスプマンテ
  • スペインのカヴァ

など少し価格が控えめなものを選ぶという方法もあります。

いつかは数十万円するヴィンテージのシャンパーニュを味わってみたいものですね。

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