ワインってどんなもの?初心者でも5分でわかるワインの楽しみ方

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.05.23 公開 | 2018.07.02 更新

これから初めてワインを楽しむ人のために、5分でわかるワインの楽しみ方を紹介します!

「ワインって何だか難しそう…」
「初心者にはハードルが高いのでは…?」

こんなイメージを持っている人もいると思いますが、安心してください。

ワインはもともと嗜好品で、海外ではごく日常的に飲まれているお酒の一種に過ぎません。

堅苦しいマナーや、正しい知識がなくても、誰でも気軽に楽しめます!

 

はじめに

このページでは、これからワインを飲み始める人向けに、「ワインの種類」「ブドウの品種」「ワインの生産国」という3つの基礎知識と、「ワインを気軽に楽しむためのコツ」を紹介しています。

どの項目に関しても、なるべくわかりやすく、大事なポイントだけを説明したつもりですが、それでも少し情報量が多いかもしれません。

ですから初心者の方は、全部を理解しようとせず、まずは気になった点だけ覚えてみて下さい。

例えば、

「ロゼワインはまだ飲んだことがないから今度飲もう」
「カベルネ・ソーヴィニヨンってよく聞くけどどんな味だろう」
「最近はチリのワインが人気らしい」

こんな感じで、興味を持ったところだけ覚えておき、ワインを探す際の参考にしてもらえればと思います。

市販のワイン書籍を読むと、本当にたくさんの情報が書かれていて驚いてしまいますが、知識は後からついてくるので気にしないで大丈夫です。

まずは気楽にワインを知るところから始めましょう!

ワインの種類と特徴

ワインを楽しむための1つ目のポイントとして、まずはワインの「種類と特徴」を解説します。

ワインは赤、白、ロゼ、スパークリングの4種類に大別されます。

人それぞれ好みや味覚が違うので、まずは自分のお気に入りを見つけましょう!

赤ワインの特徴

赤ワインは、黒ブドウを皮ごと使用して造られます。

そのため、果皮からは赤い色素が抽出され、種子や茎からはタンニンという渋味の主成分が出てきます。(果皮にも微量のタンニンが含まれています)

赤ワインは、赤身のお肉料理と良く合うのが特徴です。

特に、豚の角煮や照り焼きなどの甘辛い味付けの料理と、濃厚な味わいの赤ワインとの相性はバツグンです!

ぜひ一度試してみてください。

白ワインの特徴

赤ワインと違い、白ワインはブドウの果汁だけを絞って造られます。そのため、赤い色素は抽出されず、渋味もほとんど感じられません。

一般的には白ブドウを使用しますが、黒ブドウからも造られます。

白ワインの特徴は、白身のお魚料理と相性が良いことです。

白ワインの爽やかですっきりとした味わいには、タイやヒラメのカルパッチョや、生牡蠣などがピッタリです。

また、少しボリュームのある味わいの白ワインには、カレイやスズキのムニエルなどが良く合います。

ロゼワインの特徴

ロゼワインは、赤と白の中間である、ピンク色をしたワインのことです。一般的には黒ブドウを使用しますが、白ブドウを混ぜて造る場合もあります。

美しいピンク色と、柔らかな渋味を持つため、特に女性からの人気が高いワインです。

ロゼワインは色々な料理と相性が良く、魚介系の料理から肉料理、エスニック料理まで幅広く活躍してくれます。

桜色のような淡い色合いのロゼワインには、同系色のエビやサーモンなどを使ったシンプルな料理が良く合います。

濃い色合いロゼワインには、鶏肉や豚肉のグリル、スパイスの効いた麻婆豆腐などもよく合います。

他のワインに比べ、日本では印象の薄いロゼワインですが、実は魚料理にも肉料理にも合う万能選手です。

スパークリングワインの特徴

発泡性のあるワインのことを、総じてスパークリングワインと呼びます。

生産国ごとに醸造法や名称が異なるのも特徴的で、イタリアではスプマンテ、スペインではカバ、フランスではクレマンと呼ばれています。

日本では「シャンパン」(フランス語:シャンパーニュ)が有名ですが、「シャンパン=スパークリングワイン」というわけではありません。

シャンパンは、フランス北部のシャンパーニュ地方で収穫されたブドウを使用し、さらに厳しい基準を満たしたものだけに認められる名称であり、正確には「スパークリングワインの中の一種」という扱いになります。

スッキリとした味のスパークリングワインは、山菜や魚介類の天ぷらなど、揚げ物との相性がバツグンです。

一方で、シャンパーニュのようなしっかりとした酸味があるものには、エンガワなどの白身魚や、イクラ、ウニなどのお寿司もよく合います。

意外に思う人もいるかもしれませんが、スパークリングワインは和食との相性が非常に良いです。

主なブドウの品種

ワインを楽しむための2つめのポイントは、「ブドウ品種」を知ることです。

といっても、世界中には無数のブドウ品種があるので、全部を覚える必要はありません。(プロでも無理です!)

ここでは代表的な6品種を紹介します。特徴的な香りを交えながら解説しますので、ぜひ香りを想像しながらチェックしてみてください。

赤ワインで使われる主な黒ブドウ

まずは赤ワインで使われるブドウから紹介します。赤ワインでは、主に黒ブドウが使われます。

カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)

力強くしっかりとした味わいから「黒ブドウの王」と呼ばれています。

カシス(黒スグリ)やブラックチェリーなどの黒い皮の果実、杉の葉やピーマンの香りが感じられます。

カベルネ・ソーヴィニヨンから造られるワインは重厚な味わいのものが多く、肉料理と良く合います。

メルロー(Merlot)

なめらかな口当たりとアルコール度数の高さが魅力のメルロー。

印象的な香りは、カシスやブルーベリーを想わせる黒紫色のベリー系のアロマで、若いうちは特にはっきりと感じられます。

メルローで造られたワインはまろやかな味わいのものが多く、甘辛い料理との相性が良いです。

ピノ・ノワール(Pinot Noir)

ピノ・ロワールは、繊細で上品な味わいを持つことから「黒ブドウの女王」と称されています。

フランスのブルゴーニュ地方が原産地で、高級赤ワインとして有名なロマネ・コンティも、ピノ・ノワールから造られています。

フランボワーズ(木イチゴ)やサクランボの小さな赤い果実の香りから、熟成すると紅茶の葉やキノコの芳醇で複雑なアロマが現れます。

ピノ・ロワールで造られたワインはエレガントな味わいが特徴で、幅広い料理と合わせて飲むことができます。

白ワインで使われる主な白ブドウ

続いては白ワインで使われるブドウを3つ紹介します。白ワインでは、主に白ブドウが使われます。

シャルドネ(Chardonnay)

シャルドネは、世界中で造られているもっとも人気が高い品種の1つです。

冷涼な産地では石灰やハーブ、柑橘系の香りが、温暖な産地では洋梨やトロピカルフルーツのアロマが感じられます。

醸造時に木樽を使用すると、バニラのような芳香が現れることも特徴です。

シャルドネで造られるワインはキリッとした味わいが特徴で、バターを用いたグラタンや、クリームソースのパスタなどが良く合います。

ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)

ハーブや浅葱などの爽快な香りが印象的なブドウで、酸味が多くフレッシュな味わいを楽しめます。

フランスをはじめ、近年ではニュージーランドでも、ソーヴィニヨン・ブランを使ったワインが造られており、国際的に高い評価を得ています。

ソーヴィニヨン・ブランで造られたワインは、魚介系の料理ととても相性が良いです。

リースリング(Riesling)

リースリングは、ドイツ原産の品種です。世界最大の栽培面積を誇るドイツでは、甘口から辛口まで、幅広い味わいのワインが造られています。

黄色いリンゴや金木犀のアロマ、甘口になると熟したリンゴやハチミツのアロマ、熟成するとテルペン香と呼ばれるオイルの要素が感じられるものもあります。

リースリングで造られたワインは、辛口の料理から甘いスイーツまで、幅広く合わせて飲むことができます。

ワインが造られている国

ブドウ品種の次は、ワインが造られている「生産国」について解説します。

今では日本を含め、たくさんの国でワインが造られていますが、今回は代表的な6カ国を紹介します。

国ごとにワインの特徴が違うので、まずは自分の好みに合う国を見つけて、そこから色々試してみるのも面白いと思います!

フランス

毎年イタリアと生産量トップの座を争う、世界屈指のワイン大国です。

有名な産地としては、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュなどが挙げられます。また、ボージョレ・ヌーヴォーの名が付くものは、全てフランスで造られています。

主に、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールから赤ワイン、シャルドネからは白ワインが造られます。

比較的高価格帯のものが多いため、ワインを飲み慣れた玄人向けの生産国です。

イタリア

国内全ての州でワイン造りが行われており、多くの固有品種ブドウを持つことでも知られています。

また、北部と南部でワインの味わいが大きく異なることも特徴です。

北部では、ネッビオーロから造られるバローロ、サンジョベーゼを使用するキャンティなどの酸味がしっかりとした赤ワイン、スパークリングワインのアスティが有名です。

南部では、プリミティーヴォから濃厚な赤ワイン、トレッビアーノやヴェルメンティーノからフレッシュな白ワインが造られています。

スペイン

世界最大のブドウ栽培面積を誇る生産国です。

主に、テンプラニーリョから造られる重厚な赤ワイン、スパークリングワインのカバが知られています。

日本でも人気が高いシェリーは、実はスペインで造られています。

辛口タイプは魚介類のアヒージョやタパス、甘口タイプはバニラアイスやフルーツコンポートなどのデザートと相性が良いです。

アメリカ

9割以上のワインがカリフォルニア州で生産されています。

カベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルから造られるパワフルな赤ワインが知られていますが、シャルドネから造られる濃厚な白ワインも人気を博しています。

最近では、オレゴン州でもピノ・ノワールを使用した高価な赤ワインが生産されており、脚光を浴びています。

チリ

低価格ながら品質の高いワインが多いため、長らく日本のワイン輸入量トップだった不動の王者フランスを抜き、2016年にはついに1位の座へ君臨しました。

スペインやアメリカの企業が、チリのワイン産業へ進出したことも急成長の大きな要因の一つです。今後の発展が期待される要注目の生産国です!

カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネは濃厚で飲みやすく、ワイン初心者には特にオススメです。

オーストラリア

広大な国土ゆえ、産地ごとに気候条件や土壌が異なるため、多種多様なワインを楽しめます。

代表品種のシラーズやカベルネ・ソーヴィニョンから濃厚でパワフルな味わいの赤ワイン、シャルドネやリースリングから果実味たっぷりの白ワインが造られています。

ワインを気軽に楽しむためのコツ

ここまでで、ワインの「種類」「ブドウ品種」「生産国」の3つを紹介してきました。

少し長くなりましたが、この3つを抑えておけば、ワインの基礎知識としては十分です。

もちろん、いきなり全部を覚える必要はないので、興味があるところだけメモしておき、ワインを探す際に役立ててもらえればと思います。

それでは最後のポイントとして、「ワインを気軽に楽しむ」ためのコツを解説します!

高いワインが美味しいとは限らない

ビールや焼酎などのお酒に比べて、「ワインは高い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

最近ではスーパーやコンビニでも安価なワインが買えますし、味もびっくりするくらい美味しいです。

「高級なワインほど美味しい」と思われがちですが、あくまでも嗜好品なので、値段が高いからといって、美味しいとは限りません。

大事なのは自分の好みに合うかどうかなので、最初のうちは値段などは気にせず、色々なワインを気軽に試してみるのがベストです。

飲み頃や保存方法は気にしすぎない

ワインの飲み頃とは、「そのワインが最も美味しく飲める時」を意味します。

一般的に、高価なワインほど飲み頃へ達するまでに時間がかかるため、「今日買ってすぐに飲みたい!」という場面では不向きなこともあります。

その点、お手頃価格のワインは、店頭に並んでいる今がまさに「飲み頃」なので、買ってすぐに楽しむには最適です。

また、ワインのボトルを開けたからといって、1日で1本すべてを飲みきる必要はありません。

抜栓後2、3日くらいであれば、涼しい場所へ保管すれば十分美味しく飲めるので、飲み頃や保存方法についてはあまり気にし過ぎず、楽しく飲みましょう。

ワインは飲めば飲むほど美味しくなる!

ワインを飲み始めた当初は、多くの人が「ワインの味なんてよくわからないよ(汗)」と感じると思います。

でも安心して下さい。

他の趣味や習い事と同じように、色々な種類のワインを飲むことで、自然と舌が鍛えられていき、ワインの繊細な味もわかるようになります。

ですから、まずは難しいことを考えず、「自由にワインを楽しむ!」をモットーに、色々な国のワインを飲んでみましょう!

まとめ

今回はワイン初心者の方向けに、ワインを楽しむための4つのポイントを解説しました。

ワインの世界は本当に広く、奥が深いので、軽くカジュアルに楽しみたい人も、本格的に深く勉強したい人も、きっと楽しめるはずです。

そのための第一歩は、とにかくワインを飲んでみること!

ぜひ近くのスーパーやコンビニ、あるいはネットショップなどで、気になるワインを探してみて下さいね。