ヴィンテージワインを楽しむ!開け方や飲み方、保存の注意点

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.08.28 公開 | 2019.08.28 更新

並べられたワイン

ヴィンテージ、フランス語ではミレジムという単語で表されるのは、ブドウが収穫された年のことです。

生まれた年や記念日の年のワインを飲むことができますが、管理や楽しみ方が難しいのも事実です。

今回は、ヴィンテージワインを楽しむ方法をご紹介していきたいと思います。

ヴィンテージワインとは

ヴィンテージワインとは、端的に言えば、瓶内で長期間熟成をしたワインのことです。

明確に何年以上のワインをヴィンテージワインとして捉えるか、という定義があるわけではありません。

では、ヴィンテージワインと若いワインは何が違うのでしょうか。味わいで大きく異なるのが、酸とタンニンです。

若いものは、酸とタンニンが突出していて、荒々しくトゲトゲしい印象を与えます。

それに対し、瓶内で熟成をしたワインは酸とタンニンがワインに溶け込み、より柔らかく優しい味わいになります。

若いうちはそれぞれが主張しあっていることで、生まれなかったハーモニーが出て、より立体的で複雑な味わいになっていきます。

ワインの当たり年早見表

ワインの当たり年とは、主にその年の気候や災害などの状況によって判断されます。

例えば、冷涼な夏を迎えると、成熟が甘くなってしまい、熟成に耐えるほどのブドウを収穫できなくなってしまいます。

しかし、当たり年というのはワインが熟成する可能性が高くなるということで、当たり年ではない年代が美味しくないのかというとそうではありません。

当たり年ではないワインの場合、往々にして飲み頃を迎えるのが当たり年のワインよりも早くなります。

そのため、普段では10年から15年待たなければならないワインも5年ほどで飲み頃を迎えてくれます。

では実際に赤ワインと白ワインのヴィンテージチャートをフランスとイタリアでみていきましょう。

ヴィンテージチャート赤 France

年号/評価 年号/評価
1941 ★☆ 1980
1942 ★★ 1981 ★☆
1943 ★★☆ 1982 ★★★
1944 ★☆ 1983 ★★☆
1945 ★★★ 1984
1946 1985 ★★★
1947 ★★★ 1986 ★★★
1948 ★★ 1987 ★☆
1949 ★★★ 1988 ★★☆
1950 ★☆ 1989 ★★★
1951 1990 ★★★
1952 ★☆ 1991 ★☆
1953 ★★★ 1992
1954 1993 ★☆
1955 ★★☆ 1994 ★★
1956 1995 ★★★
1957 1996 ★★★
1958 ★☆ 1997 ★★☆
1959 ★★★ 1998 ★★☆
1960 1999 ★★
1961 ★★★ 2000 ★★★
1962 ★★☆ 2001 ★★☆
1963 2002 ★★
1964 ★★ 2003 ★★☆
1965 2004 ★★☆
1966 ★★☆ 2005 ★★★
1967 2006 ★★☆
1968 2007 ★★
1969 2008 ★★
1970 ★★ 2009 ★★★
1971 ★★ 2010 ★★★
1972 2011 ★★
1973 ★☆ 2012 ★★
1974 2013 ★★
1975 ★★ 2014 ★★☆
1976 ★★ 2015 ★★★
1977 2016 ★★★
1978 ★★ 2017 ★★☆
1979 ★☆

ヴィンテージチャート赤 Italy

年号/評価 年号/評価
1970 ★☆ 1995 ★★
1971 ★★★ 1996 ★★
1972 1997 ★★☆
1973 ★★ 1998 ★★
1974 ★★ 1999 ★★☆
1975 ★☆ 2000 ★★☆
1976 2001 ★★☆
1977 ★☆ 2002 ★☆
1978 ★★★ 2003 ★★☆
1979 ★★☆ 2004 ★★★
1980 2005 ★★☆
1981 ★★ 2006 ★★☆
1982 ★★☆ 2007 ★★★
1983 ★★ 2008 ★★☆
1984 ★☆ 2009 ★★
1985 ★★★ 2010 ★★☆
1986 ★★☆ 2011 ★★☆
1987 ★☆ 2012 ★★☆
1988 ★★★ 2013 ★★☆
1989 ★★ 2014 ★☆
1990 ★★★ 2015 ★★☆
1991 2016 ★★★
1992 ★☆ 2017 ★★☆
1993 ★☆
1994 ★★

ヴィンテージチャート白 France

年号/評価 年号/評価
1941 ★☆ 1980 ★☆
1942 ★★ 1981
1943 ★★ 1982 ★☆
1944 ★☆ 1983 ★★☆
1945 ★★☆ 1984
1946 1985 ★★☆
1947 ★★☆ 1986 ★★★
1948 ★★ 1987 ★☆
1949 ★★☆ 1988 ★★☆
1950 ★★☆ 1989 ★★
1951 1990 ★★★
1952 ★★ 1991
1953 ★★☆ 1992 ★☆
1954 1993 ★☆
1955 ★★☆ 1994 ★★
1956 1995 ★★★
1957 1996 ★★★
1958 1997 ★★☆
1959 ★★ 1998 ★★☆
1960 1999 ★★
1961 ★★☆ 2000 ★★★
1962 ★★★ 2001 ★★☆
1963 ★☆ 2002 ★★
1964 ★★ 2003 ★★☆
1965 2004 ★★☆
1966 ★★☆ 2005 ★★★
1967 2006 ★★☆
1968 2007 ★★
1969 ★☆ 2008 ★★
1970 ★☆ 2009 ★★★
1971 ★★☆ 2010 ★★☆
1972 ★☆ 2011 ★★
1973 ★☆ 2012 ★★
1974 2013 ★★☆
1975 ★☆ 2014 ★★☆
1976 ★★ 2015 ★★
1977 2016 ★★☆
1978 ★★☆ 2017 ★★
1979 ★☆

ヴィンテージチャート白 Italy

年号/評価 年号/評価
1970 1995 ★☆
1971 ★★★ 1996 ★★
1972 ★☆ 1997 ★★☆
1973 ★★ 1998 ★★
1974 ★★ 1999 ★★☆
1975 ★☆ 2000 ★★
1976 ★★ 2001 ★★☆
1977 ★☆ 2002 ★☆
1978 ★★☆ 2003 ★★☆
1979 ★★☆ 2004 ★★☆
1980 2005 ★★★
1981 ★★ 2006 ★★☆
1982 ★★☆ 2007 ★★★
1983 ★★ 2008 ★★☆
1984 ★☆ 2009 ★★
1985 ★☆ 2010 ★★☆
1986 ★★☆ 2011 ★★
1987 ★☆ 2012 ★★
1988 ★☆ 2013 ★★☆
1989 ★★ 2014 ★★
1990 ★★ 2015 ★★☆
1991 2016 ★★★
1992 ★☆ 2017 ★★☆
1993 ★☆
1994 ★★

ヴィンテージワインの楽しみ方

ヴィンテージワインを楽しむときに考えたいのが、温度管理とグラスの選び方。そして、デキャンタージュをするのかどうか。

それぞれのワインの個性を考えながら、グラスやデキャンタージュなどを行なっていきます。

ヴィンテージワインの飲み方

ヴィンテージワインの温度管理ですが、16度から18度の温度で飲むのがいいとされています。

いわゆる「常温」でゆっくりとワインが開いていくのを感じながら、そのワインを楽しんでいきます。

しかし、同時にヴィンテージワインは繊細なものです。簡単に香りが飛んでしまったり、みるみるうちに枯れてしまうことも多々あります。

そのため、酸が強い場合にはデキャンタージュはしないほうがいいです。また、グラスもなるべく小ぶりのボウルのものを使うほうがいいでしょう。

デキャンタージュや大ぶりのグラスは、酸素と触れる時間が長くなり、酸化してしまう可能性が高くなってしまいます。

まだ若々しいタンニンが感じられる場合には大きめのグラスで楽しむのがいいでしょう。

デキャンタージュをする場合は、ボルドー系ワインの澱を取り除き、酸素に触れさせて眠っているワインを起こしてあげることが目的になります。

なるべくブルゴーニュなどはデキャンタージュしないのがベターです。

ヴィンテージワインの開け方

ヴィンテージワインには2種類あります。コルクがずっと同じものである場合とリコルクされている場合。

リコルクとは、Re Corkという文字が表すように、再度栓を打っているもの。これは、基本的にワイナリーが行い、エチケットの張替えやワインの補充などをします。

リコルクをされたワインは、必ずエチケットにその旨が記載されていますし、コルク自体も新しいため、抜栓しやすいでしょう。

問題は、コルクが古くなってしまっているものです。ワインは10℃ほどの温度変化で3ml程度の容量の変化が発生します。

そのため、暑くなるとワインの容積は増え、コルクに少しずつ染み込んでいきます。

反対に寒くなるとワインの容積が減り、コルクから新しい酸素を吸い込んで瓶の中の圧力を一定に保ちます。

そのため、ヴィンテージワインは若干の目減りが生じてしまうのです。

このようにワインが新しい酸素を取り入れ酸化還元をすることで徐々に熟成が進んでいきます。

このようになったコルクを抜くことは用意ではありません。コルクも植物から取られた素材であるため、微細な空間や穴のようなものがあります。

少しでもその穴があることで、コルクの組織は壊れていってしまい、コルクが割れてしまいます。

そのため、はさみ抜き型のオープナーを使い、ゆっくりと抜いてあげることが必要になります。

また、ヴィンテージワインは発生する澱の量も多くなります。そのため、ワインを飲みたい日の少なくとも1週間前までには、手に入れ日の当たらないところで立てておきます。

こうして、澱を沈殿させてからワインを横に倒して一箇所に澱を集めましょう。

ヴィンテージワインの保存方法

ワインというものは、多少の温度変化があることで熟成が進むと考えられています。

そのため、ワインセラーのような一定の温度で保存が可能な場所では自身の手で熟成を進めることが難しくなってしまいます。

低い温度で10℃、高い温度で15℃程度に温度変化する環境を作ってあげることがベターです。

しかし、自身の手で熟成をさせることが出来る人はごく一部でしょう。そのため、記念日や生まれ年のワインを購入することのほうが多くなるでしょう。

その場合には、まず信頼できる業者や販売店から購入し、飲みたい日よりも最低でも1週間、可能であれば2ヶ月前に入手しておきましょう。

ワインは、移動をし振られてしまうことで、暴れてしまうので1週間から3週間ほどは立てて落ち着かせてあげましょう。そして、残りの期間でセラーに横にして寝かせてあげます。

もし、余裕がある場合にはワインを立てる前に、ボトルをゆっくりと振り、澱が全体に舞うようにしてから、1週間以上立ててみましょう。

澱が舞うことで、ワインに厚みが増します。フランスでも澱を気にせず飲む前にボトルを振っている人がいるくらいです。

通販で購入する時の注意点

通販で購入する際に注意したいのは3点です。

まずは、ほしいヴィンテージのワインが必ずしも販売されているか確実ではありません。特に年代が古くなればなるほど、その本数は少なくなり、流通量も少なくなります。

次に、価格。こちらも古くなれば希少価値があがるため、価格も高くなります。ほしいヴィンテージのワインが見つかっても予算内である可能性は低くなってしまいます。

最後が、クール便での発送を必ずするということ。

ヴィンテージワインは若いものに比べて、繊細でちょっとした振動や刺激によってバランスを崩してしまうことがあります。

そのため、なるべくクール便で発送するようにしましょう。

まとめ

ワインが苦手な人の多くは若いワインを飲むことで強すぎる刺激的なタンニンや酸で飲み疲れてしまうのだと思います。

ヴィンテージワインは、その刺激的なタンニンなどがゆっくりと時間をかけてワインに溶け込んでいき、素敵な味わいになっていきます。

もし、お子さんが生まれる方、これからの人生のためにヴィンテージワインを育てたい場合には、ワインセラーでなくワインカーヴのような温度変化のある環境を作って、自身の手で育ててみてください。

レッスンレベル

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2019.09.23 更新

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