シャンパンやスパークリングワインを味わおう!注文の仕方と飲み方

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.09.20 公開 | 2018.09.20 更新

近年人気のスパークリングワインですが、様々な種類があるのを知っていますか?

ソムリエへの注文の仕方によって、より楽しめるようになります。

スパークリングワインをオーダーする時のポイント

スパークリングワインは世界中で造られており、様々なスタイルがあり、品種、栽培や醸造方法、ブレンド、補糖などの要素で、地域の特色に分けられないくらい様々なスタイルがあります。

思い通りのスパークリングワインを選ぶことに、少し難しい印象がある方も多いのではないでしょうか。

コツさえ掴めば、好みの味わいのスパークリングワインをオーダーできるようになります。恰好よくオーダーして、楽しみましょう!

料理との相性を考える

スパークリングワインは様々なタイプがあり、アペリティフに1杯だけでもいいですし、洋食のオードブルからメインディッシュやデザートまでフルコースに合わせて楽しむことも出来ます。

そして、繊細な和食にも寄り添うことが出来るので、日本でもとても人気があります。

よくペアリングの際に産地のもの同士を合わせますが、スパークリングで有名な産地シャンパーニュでよく栽培されている菜種の菜種油を使ったフライドポテトなどの揚げ物や天ぷらと、香ばしくて、スッキリとした酸のあるシャンパーニュは非常に相性が良いです。

スペインのカタルーニャ州の有名なカバは、スパイシーで香ばしいニュアンスがあり、チョリソーやイベリコの生ハムなどと相性ばっちりです。

甘口のスパークリングには馴染みがない方も多いかもしれませんが、鯖寿司や、たこやきなどの食事と相性ばっちりです。是非試してみてください。

注意が必要なものは、相性が良いと思われているキャビアです。

キャビアは個性が強く、繊細なスパークリングワインと合わせると生臭さが際立ってしまうことがあります。

では何が合うのかというと、濃厚なミネラルをもつシャンパーユのブラン・ド・ブランか、ボディのしっかりしたロゼのシャンパーニュがオススメです。

辛口、甘口の違い

スパークリングワインは補糖といって、糖分を添加し、バランスを調整します。この残糖分の量によっての甘辛度が目安としてエチケットに表示されます。

補糖の量が少なくても、元々のブドウの熟度が高く、甘く感じられることも多々あるので、あくまでも目安です。

以下例としてシャンパーニュ1リットルあたりの糖分量と甘辛度の名称
0~3g/l  ブリュットナチュール(超辛口)
0~6g/l   エクストラブリュット(極辛口)
6~12g/l   ブリュット(辛口)
12~17g/l  エクストラドライ(やや辛口)
17~32g/l  セック(やや甘口)
32~50g/l  ドゥミセック(甘口)
50g/l~   ドゥー(極甘口)

ソムリエに質問する時のコツ

好みのスパークリングワインを注文したい時には、3つのポイントを伝えてみましょう。

香り

どのような状態の何のフルーツの香りか伝えましょう。

状態はフレッシュ、良く熟した、コンポートのような、ドライフルーツのような等です。種類は柑橘系、洋ナシや黄リンゴといったストーンフルーツ系、ベリー系等です。

またトースト、カスタードクリーム、スパイス(胡椒などのピリっとした香りかシナモンなどの甘苦系の香りか)、お花等付随する好みの香りを伝えましょう。

木樽由来の香りは好みが分かれるので、木樽の香りは有りがいいのか無しがいいのか自分の好みを伝えましょう。

味わい

どのような辛口か、または甘口がいいのか伝えましょう。

市場にあるものの殆どが辛口ですが、辛口の中でも果実の甘さがはっきりと感じられるもの、タイトでスッキリしたものなど、ただ辛口と伝えるのではなく、どのような辛口なのか伝えることが大切です。

また酸が強めか弱めか伝えます。

酸はブドウ品種や、収穫時期、酵母の種類、発酵の仕方など様々な要素からの影響で、強弱があります。

穏やかな酸、アグレッシブな酸など好みを伝えましょう。

穏やかな酸の場合にはMLF(乳酸発酵)を施したもの、アグレッシブな酸だと、若いヴィンテージのものや、早摘みのブドウのもの、ブラン・ド・ブランなどがあります。

状況

どのような会で、どのような人が集まって、お祝いがある場合には何のお祝いなのか伝えてみましょう。

スパークリングワインにも、それぞれのストーリーがあります。そのスパークリングワインに込められた意味があります。

その会の趣旨に合ったものが飲めるひとときは、一期一会でかけがえのない時間になるはずです。

全て「どのような」を伝えることが大切です。これを伝えることによって、良いソムリエは注ぐスピードや、温度、グラスの種類も好みに合わせて変えてくれます。

スパークリングワインを味わう時のポイント

ポイントはまず「温度」です。スパークリングワインはキンキンに冷やすというのは、昔の常識で、6℃以下に冷やしてしまうと風味が大幅に損なわれます。

安価なスパークリングの喉越しを楽しむだけならそれでもいいかもしれませんが、こだわって造られたものは温度にもこだわりたいものです。

一般的に理想温度は10℃です。そこから14℃くらいまで上げていき、温度変化による味わいの変化を楽しみましょう。

見た目の傾向

色の濃淡はブドウ品種由来のものと、熟成期間の長さ、木樽使用の有無などが関係します。

ロゼのスパークリングは、グラデーションになっているとアッサンブラージュされた可能性が高いです。

残糖分が高く、熟成期間が長くなってくると粘性が高くなります。熟成し、粘性が高まったシャンパーニュは泡が抜けていきますが、格別の味わいがあります。

香りの傾向

フレッシュな青りんごや柑橘、白い花などの若々しい香りのタイプは、若いヴィンテージのベースワインで造られたことが推測できます。

ストーンフルーツの香りが芳醇なものは、黒ブドウの使用や、南の産地や良く熟したブドウを使った可能性が推測されます。

イースト香が豊かなタイプは、果皮の浸漬の長さや酵母の影響が考えられます。

ミネラル感豊かなタイプは、土壌由来や、ウフのコンクリートタンクを使用したりした可能性があります。

香ばしいトーストや、クリスピーな香りのタイプは、木樽を使用したと推測されます。

マロンやモカなどの複雑性のある香りが複合したタイプは、熟成したものだと考えられます。ソトロンという熟成によって糖分を分解した際に出る成分由来の香りです。

味の傾向

スパークリングワインは単一の年のブドウ使って造られるタイプと、様々なヴィンテージのブドウを混ぜて造られるものがあります。

古いヴィンテージのリザーヴワインを保管するのは費用も掛かるため、多くはありません。

シャンパーニュは費用も歴史もあり、リザーヴワインが最も使われている産地です。このリザーヴワインを使用することで、熟成によるアミノ酸由来のコクが豊かになります。

近年注目されているイングリッシュスパークリングは、リザーヴワインも若いのでコクに関してはシャンパーニュに劣るかもしれませんが、北緯の高い産地ならではのフレッシュな酸とミネラル感があります。

温暖化の影響でブドウの熟度もあがってきているので、バランスがよく仕上がってきています。

泡を楽しむ

スパークリングの泡は見ているだけで、幸せな気分になります。泡立ちが長く続くことで、「幸せが長く続きますように」と願いを込めてお祝い事でよく楽しまれています。

瓶内での熟成期間が長い程、泡が溶け込むので、泡の持続性が長く、きめ細かくなります。

フランス人は美しい泡のことを真珠に例えて「ペルル」と呼び、グラスの淵に並ぶ泡を、真珠のネックレスに例えて、「コリエ」と呼びます。

修道士ドン・ペリニョンは初めて発泡性のワインを口にした際に「まるで星をのんでいるようだ…」という言葉を残しています。

私たちも、この美しい泡を愛でましょう。

誰でも飲みやすい無難なシャンパン

ポル・ロジェ・ブリュット・レゼルヴNV

ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを1/3ずつブレンド。2004年には英国王室御用達に任命された格式高いシャンパーニュ・メゾンです。

2018年5月のキャサリン妃とウィリアム王子のロイヤルウェディングで提供された1本です。30もの違う畑のピノ・ノワール、ピノ・ムニエ・シャルドネが使用され、リザーブワインは25%ブレンドされます。

美しい黄金色に輝く色合いに、繊細で豊かな泡立ち。洋ナシやマンゴー、ハニーサックルにジャスミン、かすかにバニラやブリオッシュの香りが次々に現れ、非常にフレッシュでエレガントな印象。

熟したアプリコットやハチミツのニュアンス漂う凝縮した果実味に、オレンジピールやアニス、カルダモンなどのスパイシーなニュアンスが重なります。

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アヤラ・ペルル・ダヤラ2002

シャルドネ80%、ピノ・ノワール20%「ペルル(真珠)」という名のアヤラの宝石とも言えるシャンパーニュです。

ル・メニル・シュル・オジェやシュイィ、クラマン、ヴェルジーといったグランクリュから収穫されたブドウを使用し、当たり年のみに生産される最高級品です

。淡いゴールドに琥珀色が煌めく外観から、熟したプラムやレモンのアロマとヴァニラやバターなどのリッチな香りが混じり合います。

柔らかく繊細なテクスチャーで広がる華やかな果実味の他にドライフルーツやカスタードクリーム、蜂蜜のニュアンスがあり、長く続く余韻にはほのかなスパイスを感じます。

力強さだけではなく、柔軟さと純粋さを備えて美しく熟成した味わいのシャンパーニュです。

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まとめ

スパークリングワインは様々な種類があり、フルコースでもそれぞれに合わせて楽しむことが出来ます。ソムリエに相談するときには、どのような香りで、どのような味わいが好きなのか具体的に伝えましょう。
温度は冷やしすぎないように注意して、香りと味わい、立ち上る泡も楽しみましょう。