少し高いワインを飲んでみよう!1,000円ワインと5,000円ワインの違い

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.08.20 公開 | 2018.08.20 更新

ワインを飲み始めるとき、多くの方は1,000円台ないし1,000円以下のワインに手を出すことが多いでしょう。

徐々にワインを飲むことが楽しくなって、気持ちに余裕が出てくると、より価格の高いワインを楽しんでみたい…なんて気持ちになってくると思います。

ただ、値段が張る分どんなものを買えばいいのか、迷ってしまうもの事実だと思います。

そこで、今回は1,000円程度のワインと高価格帯のワインの違いや楽しみ方などをつらつらと書き綴っていきたいと思います。

慣れてきたら少し高いワインを飲んでみよう

家でワインを楽しむようになり、スーパーやコンビニで1,000円台の安旨ワインのラインナップを試してしまった、そろそろ次のステップでちょっと高めのワインを楽しみたい、なんて思ったとき、どのようにそのワインを選んだらいいのか、悩むことがあると思います。

もし、酒屋さんやワインショップなどの専門店に買い物に行く場合、お店にはプロのアドバイザーがいると思います。

なので、予算・ワインの色・飲むシチュエーションの3つを伝えてみましょう。

すると、お店の人がその予算などに合うワインをいくつか提案してくれるはずです。

その中から、エチケット(ラベル)や気になる国や地域、直感などで選ぶと良いと思います。

さて、そんなワインの値段による違いはどこにあるのでしょうか。

安いワインと高いワインの違いは?

ワインの価格を決めるのは、味ではありません。

もちろん、味が美味しいことで、需要と供給のバランスが崩れ、価格が高騰することも数多くあります。

最近では、フランス・ボルドーやアメリカ・ナパのカルトワインやシンデレラワインがいい例でしょう。

しかし、ワインの品質は問わず、マーケティングで成功し、高値で販売できている生産者がいることも事実です。

では、具体的にどんな要素によってワインの価格が上がっているのか、を見ていきたいと思います。

ワインの価格の一番大きい部分は、ブドウの質が高いかどうか、です。

ボルドーの格付け1級シャトーでも、トップキュベと呼ばれる一番いいブドウを使用したものと、スゴンヴァン(セカンドワイン)と言われるトップキュベになれなかったブドウを使用したワインでは価格が異なってきます。

これは、ブドウの質の高さを価格に反映しているためです。

また、ワイナリーの規模も価格に影響を与えます。

もちろん、大手でも高級ラインのワインやテーブルワインを生産していますが、大手であればあるほど、1本のワインにかかる手や経費は少なく抑えることが出来ます。

大手で、機械を導入して、収穫や農薬散布、発酵やボトリングなどを行なっていれば、人件費も安くなり、次第にワインの価格も下げることが出来ます。

同時に、そういったワインは大味になってしまうこともあり、いわゆる分かりやすい味わいのワインになっていきます。

次に、ワインにどれほどこだわるか。

例えば、ワインには樽を使って、発酵や熟成をしているものがありますが、この樽も、新樽や古樽があり、新樽を使う比率が高いほどワインの金額も比例して上がってしまいます。

新樽は、翌年には古樽になってしまうので、毎年買い足す必要が出るためです。

また、ブドウを夜間に収穫する「ナイトハーベスト」は、糖分を抑え、より品質の高いブドウを収穫できるとされ、有名な「オーパスワン」も取り入れています。

熟成期間の長さも、価格を上げる要素です。

熟成期間が長いということは、それだけワイナリーの元にある期間も長くなっていきます。

そうなると、その間ワイナリーは収益を得ることができません。そのため、その期間分をワインの価格に上乗せすることがあります。

こうしたこだわりを持つことで、人件費や管理に時間がかかり、ワインの価格も上がりがちです。

同時に、古いヴィンテージのワインの価格も上がる傾向にあります。

それは、ヴィンテージが古いものになると、その分ワインの流通量も減っていきます。そのため、希少価値が出て、高価になります。

そして、もっとも大きいのは、ブランド。

ボルドーでは、格付けが高ければ、また誰もが知っているブランドになればその分価格も上がる傾向にあります。

需要が増えることで、価格が上がり、需要と供給のバランスをとる必要があるためです。

そのため、初めのヴィンテージでは手頃な造り手のワインが数年後には、万を超えていることも多々あります。

高いワインを楽しむための準備

高いワインを楽しむときには、時間をかけて準備をしたいところです。

例えば、高級シャンパーニュなどを楽しむとき、お店で冷えたものを買ってきても、帰路につく間に多少温かくなってしまいます。充分に冷えていないスパークリングワインを開けると、吹きこぼれてしまうことが多くなります。

そのため、少なくとも1度ワインセラーや冷蔵庫の野菜室で寝かせてあげたいです。

こうすることで、移動中に暴れてしまったワインをもう一度落ち着かせることができます。

白ワインであれば、冷蔵庫で冷やしたワインを、楽しむ10分ほど前に室内に立てて置き、キンキンに冷えていない状態にしてあげます。

ソーヴィニヨン・ブランやステンレスタンクのシャルドネ、また年代の若い白ワインは7度前後、熟成系の白や樽を使っているシャルドネなどは12度前後で楽しむのがいいでしょう。

赤ワインであれば、ワインセラーに寝かせたものを、デカンタージュするならばパニエに入れて、ボトルから楽しむのであれば立てて1時間ほど、古いヴィンテージや澱が多いものは1週間ほど置いておきます。

こうすることで、澱を落ち着かせることができます。澱とは、熟成の過程で出てくる酵母の死骸などが沈殿したもの。これが口に入ると若干不快感があります。

ガメイやマスカットベリーAといった軽やかなワインになりやすいブドウでは、10度前後、カベルネソーヴィニヨンやネッビオーロといったしっかりとした味わいのワインでは、16度前後で楽しむのがおすすめです。

赤ワインの常温について

赤ワインは、常温だよね。なんてことがまとこしやかにささやかれていますが、これある意味では間違いです。

ここでの常温とは、中世フランスの時代の常温。つまり、14度から17度くらいを指しています。

つまり、日本では特に夏場は35度、2018年は41度を超えるほど暑くなります。そんな中で、「赤ワインは常温だから」と室内にそのまま置いておけば、たちまちワインは熱でだめになってしまいます。

味わうときに意識したいポイント

せっかく良いワインを飲むなら、万全を期して臨みたいもの。

まずは、ご自身の感覚が一番研ぎ澄まされている時間帯を知ることから始めましょう。

たいていの人は、午前中に感覚が鋭くなるものです。そのため、休日や祝日に遅めのブランチとともに楽しむのがいいでしょう。

それが厳しい場合は、夕方少し早めの時間から飲み始めるのもいいです。

また、古いヴィンテージのものは、ワインが眠っていることも多いです。そのため、楽しむ30分から2時間ほど前に抜栓して、起こしてあげたいです。

また、ワイングラスが揃っているならグラスにもこだわりたいところ。グラスの形状によって、ワインの香りや味わいが変わります。

白ワインの軽やかなものやスタンダードに楽しみたいときには、キャンティグラスと呼ばれるもので楽しむといいでしょう。

もっともスタンダードな形をしており、基本的にすべてのワインに合います。

白ワインで、樽を効かせたものや熟成したものでは、モンラッシェ用グラスを使用することで、香りがしっかりと広がります。

赤ワインのピノ・ノワールのようなエレガントなスタイルのワインは、ブルゴーニュグラスで試してみてください。香りの開きが全然違うことに気がつくと思います。

赤でカベルネソーヴィニヨンなどのしっかりとしたタンニンがあり、熟成したワインは、ボルドーグラスで楽しむといいでしょう。

ワイングラスによる違いなども、汎用性のあるキャンティグラスとブルゴーニュグラスやボルドーグラスなど、グラス違いで飲み比べてみると分かりやすいです。

10,000円以内で買えるおすすめワイン

ここまで、価格の高いワインの特徴やポイントを紹介してきましたが、では各価格帯で、どのようなワインを楽しめばいいのか、それぞれ3本ずつ紹介していきたいと思います。

5,000円で買えるおすすめワイン

5,000円で購入できるワインということは、レストランでは15,000円程度で提供されているワインということになります。

つまり、高級なワインの部類に入ります。

Japan Yamanashi Grace wine Serena Chardonnay Traditional MethodNV

日本が世界に誇る中央葡萄酒のスパークリングワイン。

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France Cote du Rhone Chateau de Saint-Cosme Gigondas 2009

ジゴンダスの天才と称されるサン・コム。

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South Africa Mullineux Family wines White 2016

南アフリカで最高級のワインを生産しているマリヌーのシュナンブラン主体の白ワイン。

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7,000円で買えるおすすめワイン

レストランで注文をすると20000円前後で提供されるランクのワインたちです。

これらのワインを楽しむときは、グラスなどに注意を払って飲むのがいいでしょう。

France Champagne Nicolas Maillart Brut Platine 1er Cru NV

シャンパーニュ地方で長い歴史を持つ、ニラコ・マイヤールのピノ・ノワール主体スパークリングワイン。

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New Zealand Tenuta Campo di Sasso Ram’s hill Sauvignon Blanc 2010

ニュージーランドはマールボロの最高峰ソーヴィニヨン・ブラン。

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Spain Bodegas Atteca Atteca Armas 2013

スペインの古い樹齢のガルナッチャを使用した赤ワイン。

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10,000円で買えるおすすめワイン

いわゆる高級ワインのランクになる10,000円ほどのワインは、基本的にどれを選んでもおいしいですが、複雑な味わいになっていることが多いです。

なかなか手を出せないランクですが、飲むときには体に染みこませるように飲んでみましょう。

France Champagne Henri Giraud Hommage NV

アイ村のピノ・ノワールの魅力を存分に引き出すアンリ・ジローが、創始者へのオマージュを込めた一本。

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France Bourgogne Philippe Charlopin Puligny-Montrachet 2010

アンリ・ジャイエの指導を受けたシャルロパンのピュリニー・モンラッシェ。

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Italy Prunotto Baroro Bussia 2011

バローロの最高級の畑ブッシアで栽培されたブドウで造られた最高峰の一本。

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まとめ

ワインの価格は、あくまでも目安です。高いワインだからすべてがいいわけでもないし、安いワインしか飲んだことがないからワイン愛好家になれないわけではありません。

それでも、慣れてきたら少し値段の高いワインを楽しんでみてください。

価格による違いが明らかになると思います。

しかし、価格のみに左右されるのではなく、国やエチケット、シチュエーションといった判断基準でワインを楽しむのがベターだと思います。

と同時に、価格によって分かることがあるのも事実です。

例えば、1,000円以下から1,500円くらいまでのワインでは、まれにおいしいワインに出会うことがありますが、過剰に期待するのではなく、家での晩酌や家庭料理とともに、また大人数でのパーティーなどのシチュエーションで楽しみたいワインが多く存在しています。チリのコノスルなどはその最たるものです。

この価格帯では、甘みの強く分かりやすい味わいで、比較的とっつきやすいワインが多いです。また価格も安いので、気軽に楽しむことができるでしょう。

2,000円以上5,000円未満のワインは、ハズレワインにあたることがグッと少なくなります。

この価格帯になると、複雑味や繊細さのあるワインも増えてきて、いわゆる分かりにくいが、おいしいワインになってきます。フランスのボルドーやブルゴーニュの味わい深いワインにあたることも多いでしょう。

価格も一つの判断基準として、少しずつワインの世界を広げてみてください。