オーストリアの新酒ワイン「ホイリゲ」の意味は?解禁日はいつなの?

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.09.26 公開 | 2019.09.26 更新

微炭酸の白ワイン

11月にやってくるワインの大きなイベントといえば「ボジョレー・ヌーヴォーの解禁」ですよね。

ワインの国・フランスのイベントなだけあって日本ではかなりの盛り上がりを見せますが、世界にはほかにもいくつかの「新酒解禁日」があるんです。

今回紹介するオーストリアの「ホイリゲ」はそのひとつで、オーストリア人にはもちろん、世界中に根強いファンを持つ新酒でもあります。

「ホイリゲ」には2つの意味がある

ホイリゲは1789年に神聖ローマ皇帝のヨーゼフ2世が下した「特別許可」がはじまりです。

その特別許可とは、ウィーンのぶどう農家は年間300日以内であれば自家製ワインの小売りと軽食を提供してもよい、というものでした。

ワインに関してホイリゲという言葉を使うときには

  • オーストリアの新酒を意味する「ホイリゲ」
  • 新酒を提供する酒場を意味する「ホイリゲ」

という2つの意味があるのでチェックしておきましょう。

1.オーストリアの新酒を指す「ホイリゲ」

「ホイリゲ」とはドイツ語で「今年の」を意味し、ウィーンのみで作られる1年未満の新酒のことを指します。

ボージョレー・ヌーヴォーの「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」を意味しますが、オーストリアでは「今年の」という単語を使うんですね。

2.新酒を提供する酒場を指す「ホイリゲ」

新酒そのものを意味するほかに、新酒を提供する酒場のことも「ホイリゲ」と呼びます。

松の小枝を束にしたものが店の軒先に吊るされていると、ホイリゲ(新酒)が飲めるホイリゲ(居酒屋)であるという印です。

オーストリアの新酒「ホイリゲ」の特徴と楽しみ方

一番気になるのはホイリゲがどんな味わいで、どんな特徴があるのかということではないでしょうか?

皆さんがよく知っているボジョレー・ヌーヴォーと比較しながらチェックしてみましょう。

微炭酸の辛口白ワイン

ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地区で穫れたブドウのみを使った赤ワインですが、ホイリゲはウィーンのみで造られる辛口の白ワインです。

造り始めてから時間が経っていないものをジョッキで飲むのが一般的ですが、微炭酸かつフレッシュでフルーティーな味わいからグイグイ飲めてしまうという危険な一面も。

以下のような発酵段階によって、様々な味わいが楽しめるのもホイリゲの特徴です。

  1. モスト(ぶどうジュース)
  2. シュトルム(アルコール1%ほど)
  3. シュタウビガー(発酵が活発)
  4. ユンガー・ウィーナー(ほぼ完成、フレッシュ)
  5. グシュプリッツター(ホイリゲの定番)

ほかにも「クラッヘール」というレモンジュースやベリージュースで甘みを加えた発泡性のホイリゲもあります。

子供やお酒が苦手な人はぶどうジュースを飲むなど、年齢や個人差に関わらず誰でも楽しめるのがホイリゲです。

解禁日は11月11日の聖マルティン祭

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は11月の第3木曜日ですが、ホイリゲは「11月11日に解禁」と日付がきっちり決まっています。

オーストリアの11月11日は「聖マルティン祭」という大きな祝日であり、ウィーンでは大きなパレードが行われる伝統的なお祭りです。

聖マルティン祭にはガチョウを食べるのが伝統であり、ホイリゲの解禁日であることからも各地から観光客が訪れるシーズンでもあります。

ホイリゲに合う料理

ホイリゲでは新酒と一緒にチーズやサラミ、ハム、ソーセージ、サラダなどの軽い食事を新酒と一緒に楽しめます。

決まりによって注文を受けた後に調理することができないので、基本的には冷たいまま食べる料理をセルフサービスで提供しているホイリゲがほとんどです。

お店によってはオーストリアの伝統的な音楽「シュランメル」のヴァイオリンやアコーディオンなどの生演奏を楽しむこともできます。

日本で買えるおすすめのホイリゲ

ホイリゲは現地に足を運んで雰囲気と一緒に楽しむのが醍醐味のワインですが、通販を使えば日本にいながらでも簡単にオーストリアの新酒を楽しめます。

オーストリアの自然派ビオ 2018年版ホイリゲ

  • ツァーヘル・ビオ・ウィーナー・ホイリゲ(2018)

こちらのワインは「ゲミシュターサッツ」」というウィーンの伝統的な製法で造ったワインです。

ゲミシュターサッツとは、ひとつの畑に異なるいくつもの種類のブドウを植えて栽培し、同じ時期に収穫して混ぜ合わせてワインを造る醸造法のこと。

新酒ながらも複雑でバランスが取れている優れたホイリゲです。

山形県 月山ワイナリー ほいりげ

  • 月山山麓 ほいりげ 白

なんと、日本にも「ホイリゲ」が存在します。

山形県の月山ワイナリーが造る「ほいりげ」は完全無添加・無補糖・無亜鉛の体に優しいホイリゲです。

物理的な距離が近いため劣化の心配がなく、よりフレッシュさが味わえるので、ワイン好きならぜひ試してみたい1本ですね。

まとめ

ワインの新酒といえばボジョレー・ヌーヴォーが真っ先に思い浮かびますが、世界にはまだまだたくさんの新酒があるので、これからも引き続き紹介していきます。

11月にはボジョレー・ヌーヴォーだけでなく、他の国の新酒も試してみてはいかがでしょうか?

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2019.10.18 更新

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