テンプラリーニョの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.19 公開 | 2018.07.19 更新

テンプラニーリョ(Tempranillo)はスペインワインの代名詞のように知られているブドウ品種です。この記事ではテンプラニーリョがどんな特徴を持っているブドウ品種か解説します。

テンプラニーリョの特徴

果実味 ★★★★
タンニン ★★★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★★★
レア度 ★★

2018年4月に発表になったOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のレポートによるとテンプラニーリョは2015年世界中で231,000ヘクタール栽培されています。そのうち88%がスペインにあるとの統計が出ています。

テンプラニーリョというブドウ名はスペイン語の「Temprano=早熟な」に語源があります。ほかのブドウ品種と比較すると早く熟成することに由来します。

皮は比較的薄く、小さめの実をつけます。

テンプラニーリョの色

テンプラニーリョからできたワインは、透明感があり、明るいルビー色からガーネット色を呈します。

テンプラニーリョの香り

テンプラニーリョの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)は乾燥させたイチジク、ストロベリー、プラム、皮、タバコ、バニラと非常にさまざまな香りで表現されます。

皮やタバコと聞くと驚いてしまいそうですが、実際にワインを香ってみると上記のようなフルーツの香りもたたえつつ、皮やタバコの香りを持つ実に複雑でいぶし銀の魅力をもったワインに仕上がるブドウ品種です。

テンプラニーリョの味

テンプラニーリョの味の特徴は、タンニンと酸がしっかりとしていますが口当たりは滑らかということです。

短い熟成期間のテンプラニーリョでカジュアルな仕上がりであれば、心地よい酸味のきいた気軽に飲めるフルーティーなワイン、長い熟成期間を経たものであれば、熟成からくる果実味と酸味とタンニンが溶け合った複雑な味に仕上がります。

さまざまな表情を見せてくれる興味深いブドウ品種ですね。

テンプラニーリョと似た品種

赤ワインの魅力を楽しめるテンプラニーリョですが、似ているブドウ品種もいくつかあります。

サンジョベーゼ

イタリアを代表するブドウ品種です。テンプラニーリョと比較するのであれば、テンプラニーリョはスペイン産のクリアンサ(スペインワインの基準の一つ。

24か月以上の熟成を経て出荷される)、サンジョベーゼはイタリア産のトスカーナ地方のキャンティと比較するといいでしょう。

いずれも豊かな果実味がベースとなりますが、果実味プラス立体感を与える酸味が魅力的に際立っているのがよくわかります。

グルナッシュ

フランス南部やスペインで広く栽培されているブドウ品種です。

テンプラニーリョと栽培地域も同じくすることもあり、ブレンドされることも多いです。

テンプラニーリョよりも酸味が穏やかで、プルーンや黒オリーブといった「黒」をイメージさせる凝縮した味が楽しめます。

テンプラニーリョの主な産地

主な産地のスペインとその他の地域を解説します。

スペイン

世界のテンプラニーリョの88%を栽培している代表的な産地がスペインです。スペインの中でも特に名が知られている地域があります。

 

・リオハ
リオハはスペインの首都マドリードからおよそ250km北北東に位置します。スペインで最初の原産地呼称制度を受けた生産地域の一つで、国を代表するワイン産地です。

19世紀後半に起こったブドウの害虫(フィロキセラ)による被害でほとんどの畑を失った生産者たち、隣国フランスに技術の向上を求めます。

その影響で、若飲み・早飲みタイプだったリオハのワインは、ボルドー式に大樽で熟成後、小さい樽で長期の熟成をするスタイルをとります。

樽の影響が強くでる、アメリカン産オーク樽を使用します。この樽の影響はテンプラニーリョのワインにもでて、長期熟成のタイプを飲むとバニラやココナッツの風味を感じることができます。

また近年ではお酒にボディの軽さを求める世界のし好の流れに合わせて、再び若飲み・早飲みタイプが造られています。樽で熟成をさせず、早めに消費されるタイプとなります。

 

・リベラ・デル・ドゥエロ
スペイン中央北部に位置し、テンプラニーリョとともに国際品種も栽培し世界中から高い評価を得ています。

 

・トロ
リベラ・デル・ドゥエロと同じカスティーリャ・イ・レオン州に位置し、この土地にあったテンプラニーリョを造っています。

テンプラニーリョには実は別名がたくさんあります。

スペイン国内だけでも地域によってさまざまです。

  •  ティンタ・デ・トロ(トロ地区)
  •  センシベル(ラ・マンチャ地区)
  •  ティント・フィノ、ティント・デル・パイス(リベラ・デル・ドゥエロ地区)
  •  ウル・デ・リェブレ、オホ・デ・リェブレ(カタルーニャ地区)
  •  ティンタ・デ・マドリッド(マドリッド地区)

ポルトガル

スペインに隣接するポルトガルでもテンプラニーリョが広く栽培されています。ポルトガルでは別名で「ティンタ・ロリス」と呼ばれることもあります。また南部では「アラゴネス」とも呼ばれています。

ポルトガルで有名なポートワインの原料にもなります。またポルトガルならではブドウ品種とブレンドされることも多いです。

オーストラリア

スペイン、ポルトガルの印象が強いテンプラニーリョですがかなり離れたオーストラリアでも人気が出てきています。グルナッシュやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローとブレンドされることが多いです。

オーストラリアといえばパワフルなシラーズがとくに有名ですが、テンプラニーリョを使用したワインは比較的、オーストラリアではミディアムボディでカジュアルに飲めるワインとして位置づけられています。

テンプラニーリョで造られた有名なワイン

テンプラニーリョのから造られた有名なワインを解説します。

マルケス・デ・リスカル ティント レゼルヴァ

伝統的なスペイン・リオハの造り方をしています。スペインを代表する芸術家、サルバドール・ダリがここのワイナリーのワインを好んでいたというエピソードがあります。

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ヴェガ シシリア・ウニコ

できの良かった年のみ造られる特別なワインです。カスティーリャ・イ・レオン州、
リベラ・デル・ドゥエロにあるワイナリーです。主にテンプラニーリョを使用し、国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドします。

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キンタ・ドス・ロケス ティンタ・ロリス

ティンタ・ロリス(テンプラニーリョ)を100%を使用し、カシスのような香りで樽熟によるバニラの香りが楽しめます。

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まとめ

テンプラニーリョの代表的な産地である、スペイン産のものをまずは飲んでみてください。熟成方法と期間によっても味が大きく異っているのが面白いところです。購入の際には熟成の違いを店員