シラーの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.09 公開 | 2018.07.09 更新

パワフルなワインを生むブドウ品種として人気のシラー(Syrah)。シラーズといった方がなじみ深いかもしれませんね。この記事ではシラーについて解説します。

シラーの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン ★★★★★
酸味 ★★★★★
ボディ ★★★★★
アルコール度 ★★★★★
レア度

2018年4月に発表になったOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のレポートによるとシラーは2015年には全世界で19万ヘクタールの栽培面積を占め、31の国で栽培されています。

ブドウの実自体は卵型の小さな粒で青みがかった濃い黒色をしています。実の色の濃さを見ただけでワインの濃さも想像できそうです。

ブドウが熟すのに高い気温を必要とするので、温暖な気候で栽培することが必須条件となります。

シラーの色

ワインの色調は紫から深みをもった黒色が強い濃いガーネット色です。

非常に濃い色調でグラスを傾けてみても向こう側は見えないくらい密度のある濃さがあります。

シラーの香り

シラーの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)はブラックカラント、インク、チョコレート、黒コショウ、黒オリーブと香りからも濃い味が想像できそうです。

世界中で栽培されているシラーですが、香りの爆弾を抱えたパワフルな力強いテイストであることも容易に想像できます。

シラーの味

シラーの味の特徴は、とにかく力強いということです。

豊かなタンニンにあふれるような果実味、しっかりした酸味もあり、赤ワインを構成する主な要素が存分に楽しめるワインに仕上がります。

スパイシーな印象が強く、果実の印象はジャムやドライフルーツといった凝縮した果実味を楽しむことができます。

シラーと似た品種

パワフルなシラーズですが、同じくパワフルな味を楽しむことができる赤ワイン用品種があります。

カベルネ・ソーヴィニヨン

赤ワイン用ブドウ品種として大人気のカベルネ・ソーヴィニヨンです。シラーと同じくパワフルなタンニン、しっかりとした果実味と酸味を持ち買わせています。

しかしながら香りと味はどちらも異なった個性を発揮します。カベルネ・ソーヴィニョンはブルーベリーやブラックチェリーのように果実の印象が強いです。

それに対しシラーは黒コショウや黒オリーブのようにインパクトがある、鼻や舌にガツンとくる強さをもっています。

オーストラリアではシラーとブレンドされることもあります。

グルナッシュ

フランス南部やスペインで広く栽培されているブドウ品種です。

シラーほどの強さはありませんが、プルーンや黒オリーブといった「黒」をイメージさせる凝縮した味が楽しめます。

シラーとブレンドされることも多いです。

シラーの主な産地

世界中で栽培されて成功しているシラーの主な産地を解説します。

フランス

シラーの代表的な産地として伝統的に知られているのがフランスのローヌ地方です。

特にローヌ地方の北部ではコート・ロティ、サンジョセフ、エルミタージュといったシラーをメインに使用してパワフルかつエレガントな赤ワインを生み出しています。

ブドウが造られる土地は小さな石がごろごろ混ざっています。

この石が昼間に太陽の熱を吸収してため込むことで、夜の間も高い気温を保ちブドウの熟成を進めてくれます。

シラーがあまりにもパワフルため、白ブドウ果汁を混ぜて仕上げることがあります。この時に使用されるのがヴィオニエというブドウ品種です。

ヴィオニエはローヌを代表する白ワイン用ブドウ品種ですのでぜひ覚えておきましょう。

フランスではランドック・ルーションでも質が高いものながら手ごろな価格帯のカジュアルなシラーでできたワインが造られています。

グルナッシュや複数のブドウ品種とブレンドされることも多く、発色の良さと味わいの強さがあり個性を生かしています。

オーストラリア

オーストラリアではシラーは「シラーズ(Shiraz)」という名前で呼ばれています。

オーストラリアの温暖な気候でしっかりと熟成されたシラーは、黒コショウの印象が一番にやってくるボディの強いワインとなります。

このスパイスをもわせる印象は料理の合わせ方にも生かされており、ローズマリーを添えたラムチョップは定番の組み合わせです。

シラーがシラーズとして有名になったのは著名ワイン評論家ロバート・パーカーや国際的なワイン雑誌の評価が大きく影響しています。

まずアメリカで注目が集まり、アメリカへの輸出で人気に火が付き、世界中に知られることとなります。

オーストラリアのワインはラベルにブドウ品種が大きく書かれていることが多く見つけるのが容易で、味もわかりやすくパワフルで飲みごたえのあるものです。

これらのポイントが世界中で受け入れられた要因といえるでしょう。

アメリカ合衆国

アメリカの良く知られたワイン産地、カリフォルニア南部のパソロブレスでは優秀なシラーが栽培されています。

ローヌ地方のブレンドに見習って白ブドウ果汁を混ぜてローヌスタイルのワインも造られています。

その他の地域

その他のシラーの生産地域としては以下の通りです。チリ、ニュージーランド、イタリアとこのほかにも多くの地域で造られています。

いずれもエレガントなローヌスタイルか、パワフルなオーストラリアスタイルをとっていることが多いです。

シラーで造られた有名なワイン

シラーのから造られた有名なワインを解説します。

ギガル・コートロティ・シャトー・ダンピュイ

ローヌの生産者といえばギガルの名が上がるでしょう。「焼けた土地」を意味するコート・ロティ。シラー好きなら一度は飲んでみたいあこがれの一本です。

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タルデュー・ローラン エルミタージュ

シラー100%から造られています。ゴージャスな果実味ときめ細かい酸が組み合わさったシラーの魅力に酔いしれることができます。

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シルド・エステート・ムールールー・シラーズ

1847年(!)に植えられたといわれているシラーズです。樹齢が高いため、つけるブドウの房も限られているので貴重な味を楽しむことができます。今までに飲んだことがないような凝縮した味わいです。

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まとめ

とにかく濃いワインを飲みたい!というときはシラーを選んでみてください。赤みのお肉料理にもよく合います。ローヌスタイルとオーストラリアスタイルを飲み比べてみるのもまたおもしろいですね。