リースリングの特徴と味や香り、ドイツのおすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.09 公開 | 2018.07.09 更新

リースリング(Riesling)は白ワイン用のブドウ品種で辛口から甘口まで造られています。人気も非常に高く、世界中で栽培されています。この記事ではリースリングについて解説をします。

リースリングの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン
酸味 ★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★
レア度

リースリングの実は小粒で透明感のある明るい黄緑色をしています。寒さに強く、比較的涼しい地域で成功しているブドウ品種です。時間がたつと黄金色となり、表面に赤黒い小さな斑点が出てきます。

しっかりとした果実味が特徴で、強いアロマが印象なワインに仕上がります。

特にドイツで成功しており、ドイツ国内で最も多く栽培されているブドウ品種です。

リースリングの色

リースリングで造られたワインは、澄んだ輝きのある透明感がある液体で緑色を感じる明るい黄色から、つやのある黄金色にたとえられます。また甘口ワインに仕上げた場合には、粘りのある濃い黄金色となります。

リースリングの香り

リースリングの一番の特徴は、はつらつとした果実味です。辛口に仕上がるタイプのアロマは、切ったばかりのリンゴ、洋ナシ、グアバにたとえられます。

また、地域によっては石油のようなオイル香やミネラルなど鉱物を連想させるタイプのものもあります。

甘口の場合はアップルパイ、煮詰めたオレンジのコンポートなど甘さを凝縮させた甘美なワインになります。

リースリングの味

澄んだ清らかで歯切れのよい酸味があり、ボディは軽いものからどっしりとしたミネラルのある重厚感があるものと差があるのが特徴的です。

果実味が豊かさを生かした辛口タイプは、サクサクと飲めクリスピー感のある軽やかなワインとなります。

リースリングは「やや辛口」「やや甘口」のワインも造られます。これは甘さを残すことでリースリングの持つ酸味を引き立てるからです。

甘口のタイプはぎりぎりまで収穫を遅らせたり、貴腐菌がついて甘さを凝縮させます。またブドウの水分だけが凍ることで甘さが凝縮した果汁を得て造られるアイスワインもよく知られています。

これらの甘口タイプはただ甘いだけではなく、背景にある酸味を感じることができ、心地よい飲み口となります。

リースリングと似た品種

リースリングは豊かな果実味と心地よい酸味が特長です。この章ではリースリングに似ている果実味と酸味のバランスがよく取れているブドウ品種をご紹介します。

グリューナー・フェルトリーナー

ドイツを代表するブドウ品種がリースリングであれば、グリューナー・フェルトリーナーはお隣の国オーストリアを代表する白ワイン用ブドウ品種です。

香りは柑橘系を思わせる小さな白い花、洋ナシなどフルーティーながらも上品な印象があるものとなります。

口の中をすっと流れてくれるような心地よい酸味をもっており、和食によく合うワインとして近年人気が高まっています。

シュナン・ブラン

シュナン・ブランはフランス・ロワール地方を代表するブドウ品種です。香りはオレンジの皮、カリン、黄色いスモモにたとえられます。また味は程よいボディがあります。

辛口から甘口まで造られます。時にスパークリングワインにも使用されます。

リースリングの主な産地

リースリングの主な産地を解説します。

ドイツ

ワイン界でドイツ言えばリースリング、リースリングといえばドイツというほど、切っても切れないほど深い関係です。ドイツ国内でも最大のブドウ栽培面積を誇り、約三分の一を占めるといわれています。

はつらつとした果実味をもち、澄んだ酸味を合わせてもつことで骨格のあるワインとなります。

ここでワイン造りと糖分についてちょっとお話しましょう。

ドイツワインはほかの国のワインと異なり、収穫時のブドウの糖分で格が決まります。これはワイン用ブドウ栽培の最北端に位置するほど、寒冷な地域であることに由来します。糖分はワイン造りには欠かせません。

日照条件や気温はブドウの熟成、つまりブドウの中に糖分を作成するのに大きく関わってきます。ブドウに存在する糖分はワインを造る際に必要不可欠なものです。

なぜなら、含まれる糖分を使ってワイン用酵母がアルコール発酵をするからです。糖分がないとワインなることができません。

また温度の上がらないこの地域でとれるリースリングは、酸味も持ち合わせています。この酸味を引き立たせるために、ドイツではわざと甘さを残します。この甘さと酸味がドイツワインの魅力を生み出します。

どちらが欠けても間の抜けたワインに仕上がってしまいます。(酸味の強すぎる、もしくは甘さの強すぎる酢の物を想像してみてください)

リースリングのもつ甘美な甘さと心地よい酸味がドイツを代表するワインになることは、こういうわけがあったのです。

フランス

フランス・北東部、ライン川でドイツと国境を隔てているアルザスと呼ばれている地域があります。歴史的にもドイツ領になったり、フランスになったりと両方の国の影響を強く受けています。

アルザスでは、辛口のリースリングワインが造られています。ドイツワインと指向が異なったミネラルと果実味、それらに複雑さを与える酸味をもったワインとなります。

またアルザスでは甘口のリースリングワインも造られています。わざと収穫を遅らせて収穫したブドウから造るヴァンダンジュ・タルティブや貴腐菌(注1)によるセレクション・ド・グラン・ノーブル がよく知られています。

注1)ブドウに付着するカビ菌。ブドウの表面に穴をあけて、水分を飛ばす。

そのほかの生産地域

上記の国々以外にも、オーストリア、イタリア北部、オーストラリア、ニュージーランド、チリなど冷涼な地域で質の良いリースリングワインが造られています。

リースリングで造られた有名なワイン

リースリングから造られた有名なワインを解説します。

ローゼン・ブラザーズ ローゼン・リースリング・ドライ

ドイツの銘醸地モーゼルで収穫されるリースリングを使用しています。世界でもっともワイ造りに貢献した生産者に贈られる2005年のMan of the Year(マン・オブ・ザ・イヤー)に輝いた生産者が手掛けています。澄んだ酸、生き生きとした果実味を味わってください。

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トリンバック リースリング・レゼルヴ

アルザスのリースリングを知るための教科書のように使われる銘柄です。ミネラル豊富でオイル香を感じることができます。

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グロセット スプリングヴェイル・リースリング

こだわりをもった丁寧な作りでオーストラリアを代表する造り手です。引き締まった果実味と酸味のコンビネーションを楽しめます。

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まとめ

リースリングは辛口、甘口、スパークリングワインと実に表情豊かに味を表現している同品種です。

ドイツとアルザスのように場所が変わると味の表現がぐっと変わる面白さを見つけてみてください。