ピノ・ノワールの特徴と味や香り、おすすめワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.09 公開 | 2018.07.09 更新

赤ワインの人気ブドウ品種でカベルネ・ソーヴィニョンと双璧をなす人気者がピノ・ノワール(Pinot Noir)です。この記事ではピノ・ノワールについて解説します。

ピノ・ノワールの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン ★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★★
レア度

ピノ・ノワールの銘醸地であるフランス・ブルゴーニュ地方では、2011年から毎年のように続く災難から2017年にようやく逃れることができました。

収穫量も増加しブドウの質・量ともに期待通り、もしくはそれ以上の結果となっているようです。2017年のフランスの他の地域の霜被害や、カリフォルニアの火災からくる収穫量減と比較すると良いワイン造りができているとのことです。

ピノ・ノワールの色

ピノ・ノワールの実の色の特徴は、小ぶりの円筒形の粒で密集していることです。

できあがるワインは赤紫がかった明るいルビー色で、鮮やかな色調を呈しています。

カベルネ・ソーヴィニョンやシラーなどボディの強いワインを生み出すブドウ品種とは異なったタイプで、一目でピノ・ノワールと判別できるような繊細で明るい色合いです。

ピノ・ノワールの香り

ピノ・ノワールの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)は、ストロベリー、ラズベリー、チェリーなど赤い小さな果実を思い起こさせます。

また質の高いものは、なめし皮、土、キノコのアロマをもったものもあります。

温暖な地域で収穫されたピノ・ノワールはストロベリーのジャム、シナモンなど凝縮された果実とスパイスのニュアンスが見受けられます。

ピノ・ノワールの味

ピノ・ノワールの味の特徴は、心地よい酸味と果実味があることです。少なめのタンニンでその滑らかな口当たりは「シルクを飲んでいるよう」とも例えられます。

暖かい地域のものはボリュームをもったものもありますが、総じてエレガントで他のブドウ品種とは異なった気品の高さをうかがえます。

その個性からブレンドされることは少なく、単一でワインとなることが多いブドウ品種です。

ピノ・ノワールと似た品種

ピノ・ノワールのもつ繊細で上品なブドウと似ている品種はなかなか見つかりにくいものです。強いていうなら、果実味が豊富という点で下記のブドウ品種といえるでしょう。

ガメイ

ピノ・ノワールの銘醸地、フランス・ブルゴーニュの南部に位置するボージョレ地区を代表するブドウ品種です。

日本では11月の第三木曜日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォーに使用されているので口にしたことがある人は多いかもしれません。

香りはバナナキャンディや綿菓子を想像させ、味わいはタンニンが少なくフルーティーなものです。

バルベラ

北イタリア、特にピエモンテ州で広く栽培されるブドウ品種です。

比較的タンニンが少なく、熟したストロベリーやブラックチェリーをほうふつとさせる味をもっています。

ドルチェット

バルベラと並んで、ピエモンテ州を代表するブドウ品種です。

イタリア語の「ドルチェ=甘い」に名前の由来があり、仕上がるワインは辛口ですがストロベリーのお菓子を思い起こすような酸味と果実味をもっています。

ピノ・ノワールの主な産地

人気の高さから世界中で栽培されているピノ・ノワールですが、気難しい性格をもっており、植えれば成功というわけにはなかなかいきません。

またその土地の個性を顕著に表すため「テロワール」(注)という言葉と一緒に語られるブドウ品種でもあります。冷涼な気候を好みます。

(注)テロワール
ワインはブドウが造られている土地をとりまく土壌、気候、日照条件の多様性をまとめた言葉です。テロワールはワインの味に大きく影響を及ばすといわれています。

フランス

ピノ・ノワールの産地として特に名が知られているのがフランスのブルゴーニュです。フランス北東部に位置し、南北に細長くワイン産地が広がります。

ブルゴーニュでは、世界一有名なワインといっても過言ではない「ロマネ・コンティ」もピノ・ノワールから造られています。

ロマネ・コンティのほかにも銘醸地が連なり、名前を聞いただけでワイン好きにはいてもたってもいられないようなワインが生まれています。

テロワールを表現したワインが多く作られ、道一本挟めば味が異なるワインが生まれています。

またフランスで造られるピノ・ノワールで忘れてはならないのが、シャンパーニュです。

シャンパーニュの生産が許されている主要ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールの3つです。

ピノ・ノワールはピノ・ムニエとともに黒ブドウ品種で、シャンパーニュの味わいにボディを与えます。

ニュージーランド

白ブドウであるソーヴィニヨン・ブランが有名なニュージーランドですが、ピノ・ノワールも良いものが造られています。

ニュージーランドの南島セントラル・オタゴでは、昼夜の温度差と涼しい気候での長いのブドウ栽培期間から凝縮した香りとしっかりとした酸味をもつワインが造られています。

アメリカ合衆国

生産量を抑えてプレミアム性をもたせたピノ・ノワールのワインが造られています。ブルゴーニュよりもパワフルで力強いタイプが多いです。

その他の地域

イタリア北部、ドイツ、オーストリアやオーストラリア、チリなどいずれにしても涼しい気候の特性をもった果実味と酸味の魅力を引き出せる地域でワインが造られています。

ピノ・ノワールで造られた有名なワイン

ピノ・ノワールから造られた有名なワインを解説します。

ルイ・ジャド ブルゴーニュ ルージュ クーヴァン・デ・ジャコバン

ブルゴーニュ産ピノ・ノワールのお手本といえるべき一本です。ピノ・ノワールの魅力をまず知りたかったら、老舗ワイナリーのものをおすすめします。

ワインの詳細を見る

ポメリー・ウィンタータイム シャンパーニュ

黒ブドウのみ(ピノ・ノワールとピノ・ムニエ)で造られたシャンパーニュです。黒ブドウのみですので、リッチな味に仕上がります。

ワインの詳細を見る

ヴィラ・マリア・セラー・セレクション・ピノ・ノワール

ニュージーランドを代表する造り手です。煮詰めたダークチェリーやシナモンなどエレガントかつ力のある味わいが楽しめます。

ワインの詳細を見る

オー・ボン・クリマ・ワイナリー ピノ・ノワール

ブルゴーニュの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエに指示したとされるオーナーが手掛けるエレガントなピノ・ノワールです。

ワインの詳細を見る

まとめ

銘柄によって香りも味も大きく変わるピノ・ノワールは、ワインの面白さを教えてくれます。

同じ地域の違う生産者でも全く違う表情を見せるピノ・ノワールをぜひ飲んでみてくださいね。