ピノ・グリの特徴と味や香り、おすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.12.18 公開 | 2018.12.18 更新

ピノ・グリ(Pinot Gris)はシャルドネやソーヴィニヨン・ブランのようなメジャーなブドウ品種に次いで人気の高いブドウ品種です。イタリアではピノ・グリージョ(Pinot Grigio)と呼ばれていて、この名前の方をご存じの方の方が多いかもしれません。

この記事ではピノ・グリについて解説をします。

ピノ・グリの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン
酸味 ★★★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★★
レア度 ★★

ピノ・グリは赤ワイン用ブドウ品種で知られるピノ・ノワールの突然変異です。そのため葉の形もピノ・ノワールと似ています。実は密度あるつき方をして比較的小さめで、皮は青から赤茶、ピンク色をしています。

比較的冷涼な気候を好みますが、フランス、イタリア、ドイツと古くからのワイン生産地をはじめ、アメリカ、アルゼンチン、ニュージーランドと世界中で栽培されています。

ピノ・グリの色

できあがったワインは透明感のある明るい麦わら色から、まったりとした印象のある輝きをもった黄金色に仕上がることもあります。

これらの色の違いは製法や仕上がるワインのタイプ(辛口、甘口)によります。

ピノ・グリの香り

ピノ・グリの香りはグレープフルーツ、はちみつ、マンゴー、パイナップルに例えられます。製法によって香りが違ってきます。

ピノ・グリの味

ピノ・グリの味は厚みがあり、ほのかな果実味、それを引き立てる酸味があるのが特徴です。心地よい苦みも兼ね備えており、飲んだ後のさわやかさを引き立てます。

ピノ・グリは赤ワイン用品種であるピノ・ノワールの突然変異ブドウ品種であることから、白ワインながら、フードペアリングにおいて赤ワインのような働きをします。ふくよかでボディがあることから、赤ワインの代わりにお肉料理やしっかりとしたソースのお料理にも使える万能選手なのです。

ピノ・グリと似た品種

ピノ・グリに似た品種をご紹介します。

シャルドネ

ピノ・グリは香りと酸味のバランスよさが特徴的で、これはシャルドネにも言えることです。世界中で栽培されていながら、その土地その土地の個性を生かした味に仕上がっているのも興味深い共通点です。

同じ地域のシャルドネとピノ・グリを比較試飲しても面白いでしょう。

ゲヴェルツトラミネール

ゲヴェルツトラミネールはアルザスでは高級ブドウ品種として扱われています。また同じく白ワイン用ブドウ品種として使用されていますが、果皮がピンク色で、仕上がるワインも一度見たら忘れられないようなしっかりとしたつやのある黄金色ワインを生み出します。

ピノ・グリの主な産地

世界中で栽培されている人気者、ピノ・グリの主な産地を解説します。

フランス

ピノ・グリの代表的産地であるフランスでは、フランス国内だけでも複数の産地で素晴らしいワインが生産されています。

最もよく知られているのがアルザスです。リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ミュスカと並んで高級四品種に指定されています。

力強さのあるふくよかな辛口タイプに仕上げられます。ハンガリーに由来することから、かつてはアルザスではトケイ・ピノ・グリと呼ばれていましたが、混同を避けるために現在ではピノ・グリと表記されるようになっています。

またアルザスでは貴腐による甘口タイプも造られています。

イタリア

イタリアでは別名ピノ・グリージョと呼ばれています。アルザスの伝統的なつくり方とは異なり、ステンレスタンクで近代的な設備で造られることが多いです。

仕上がるワインも軽めで、フルーティ、酸味がある、気軽な食事に合わせやすい仕上がりになっています。

香りもエキゾチックなはつらつとしたものが多く、チリやニュージーランドなどのニューワールドのイメージに近い仕上がりです。

栽培されている主な地域は、北部のフリウリ、ヴェネト州です。

イタリアで呼ばれるピノ・グリージョという名前。実はイタリアだけではなく、世界の他の地域でも使用されています。そしてこれが味の傾向を知るヒントにもなります。

ピノ・グリとだけラベルに表記されていれば、しっかり目辛口タイプ(アルザスをほうふつとさせる)、ピノ・グリージョとあればライトなボディの辛口タイプ(イタリアをほうふつとさせる)と仕上がりを予測することができます。

ドイツ、オーストラリア

ドイツとオーストラリアではまた、別名が用いられることがあります。
辛口の場合はグラウアーブルグンダー、甘口の場合はルーレンダーと名乗ります。

アメリカ

オレゴン州では、州内の栽培面積の10%を占める主要品種となっています。仕上がるワインは辛口の料理に合わせやすい印象のものです。

ピノ・グリで造られた有名なワイン

ピノ・グリから造られた有名なワインを解説します。

メイエー アルザス ピノ・グリ

白ワインながら早めの抜栓(コルクを開けること)を推奨されているふくよかな白ワインです。ピノ・グリの持つパイナップルやはちみつのようなしっかりとした味を楽しむことができます。

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イエルマン ピノ・グリージョ

伝統的な製法で造られる、近代的な味を目指して造られたピノ・グリージョです。

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フリードリッヒ・ベッカー グラウブルグンダー カルクメルゲル

狐のラベルが印象的な一本。グラウブルグンダーの生み出す滋味があふれるワインをお楽しみください。

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まとめ

ピノ・グリは世界各地で栽培され、別名が多く実際に飲んでみると、その個性の違いに驚かされます。

ピノ・ノワールの突然変異種ということもあり、白ワインながら赤ワインのような楽しみ方をすることができる興味深い品種です。

心地よい酸味があり、和食にもよく合いますよ。見つけたら試してみてくださいね。