ピノブランの特徴と味や香り、おすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.02.15 公開 | 2019.02.26 更新

ピノ・ブラン(Pinot Blanc)はフランスやドイツで主に栽培されている白ワイン用ブドウ品種です。

100%の単一で使用されたりすることもあれば、ブレンドされてスパークリングワインになったりすることもあります。

この記事ではピノ・ブランについて解説をします。

ピノ・ブランの特徴

果実味 ★★★★
タンニン
酸味 ★★★
ボディ ★★
アルコール度 ★★
レア度 ★★★

ピノ〇〇と聞くと「ピノ・ノワール」や「ピノ・グリ」が思い出されますが、実際に親戚筋にあたるブドウ品種です。

別名「クレヴァネル(フランス・アルザス)」「オーセロワ(フランス・アルザス)」(※1)「ピノ・ビアンコ(ドイツ)」「ヴァイス・ブルグンダー(ドイツ)」と国や地域が変わると多くの名前を持っています。

※1 オーセロワの名は、黒ブドウにも存在します。フランス・南西地方で栽培されているコット、マルベックの別名ですが、まったく異なるブドウ品種です。

ピノ・ブランの色

ピノ・ブランから造られたワインの色は、透明感があり明るい黄金色を呈します。

若いものは緑がかった若々しい印象の色味を帯び、時間が経ったものはつや感のある黄金色のニュアンスを帯びてきます。

ピノ・ブランの香り

ピノ・ブランの一番の特徴は、個性的な香りがないことが特徴と言えるでしょう。

ほのかに洋ナシ、リンゴ、ハーブの香りを持っています。一度嗅いでピノ・ビアンコであると判断ができるような個性はありませんが、それがまたこのブドウ品種の特徴であることは面白い事実です。

この特徴から、ブレンドに使用されることもあり、認識こそしていなくても飲んだことがあるブドウ品種の一つと言えるでしょう。

ピノ・ブランの味

全体的な印象としては軽く、酸味も低いことが特徴です。

生き生きとした白ワインらしい鮮やかさもあり、若くして飲まれることがほとんどです。

熟成時の樽の仕様については、国と地域によります。後述のピノ・ブランの主な産地の章を参考にしてください。

ピノ・ブランと似た品種

ニュートラルな印象の強いピノ・ビアンコだけに、似ていると形容されるブドウ品種もいくつか存在します。

シャルドネ

実はピノ・ブランは、1980年代の北イタリアでシャルドネと間違えられている時期がありました。

涼しい気候から産出されて、果実味があり酸の引き締まったシャルドネと間違えられていたのは、実際に北イタリアの白ワインの優良産地アルト・アディジェのピノ・ビアンコとシャルドネを飲んでみると、納得できる部分があります。

ピノ・グリ

ピノ・グリはピノ・ビアンコの親戚にあたります。

どちらも和食によく合う繊細な印象がありますが、比較をしたらピノ・グリの方が果実味が強く、酸味もはっきりと感じられます。

ピノ・ブランの主な産地

名前こそ知られていなくても、実は世界中で栽培されているピノ・ブランの主な産地を解説します。

フランス

最もよく知られているのがアルザスです。ほかの産地と比較するとスモーキーな印象があり、力強ささえも感じられます。

遅摘みで糖度を高めたブドウから甘口ワインも造られています。

アルザスワインの特徴であるすらっとした細長い瓶に詰められ、フランスワインには珍しくブドウ品種がラベルに書かれているのでお店で見つけやすいです。

また、ブレンドされてスパークリングワインにも使用されクレマン・ダルザスの名で親しまれています

ドイツ

南ドイツのものが良質であるとされています。

熟しやすいブドウ性質から、アルザスと同じく遅摘みタイプや貴腐菌をつけて製造される、甘口ワインも産出されています。

ルクセンブルグ

ワイン生産国として日本ではあまり知られていないルクセンブルグです。小さい土地ながら品質の高いワインが多く生産されています。

その中でもピノ・ブランは世界的にも評価が高いものが造られています。

オーストリア

ドイツと同じく、品質の高い甘口ワインが造られています。

またシャルドネとブレンドされ、樽熟成を行っているのもこの土地の特徴です。

イタリア

主に北イタリアで栽培されています。

フリウリ・ヴェネチア・ジューリアやトレンティーノ・アルト・アディジェ地方では単一100%で繊細な香りと果実味を生かした洗練された白ワインが産出されています。

樽で熟成されることは少なく、若いうちにいただく早飲みタイプに仕上げられています。

またブレンドされて、シャンパーニュ製法で造られたスパークリングワインの材料にもなっています。

ピノ・ブランで造られた有名なワイン

ピノ・ブランから造られた有名なワインを解説します。

トリンバック ピノ・ブラン

まずはピノ・ブランを飲んでみたい、という方には一番のお勧めです。

和食にもよく合いますのでぜひ一度お試しください。

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サン・ミケーレ・アッピアーノ・アルト・アディジェ・ピノ・ビアンコ

イタリア、アルト・アディジェの白ならここのワイナリーと、名声高い優良ワイナリーです。

ステンレスタンクで仕上げられた引き締まった酸と果実味をお試しください。

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ナターレ・ヴェルガ スプマンテ・ブリュット

ピノ・ビアンコ100%から造られた、多くの人に愛されるスパークリングワインです。

ピノ・ビアンコがもつふくよかな果実味が楽しめます。

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まとめ

ピノ・ブランはあまり名前が知られたブドウ品種ではありませんが、ブレンドに使われていることもあって、実は飲んだことのあるブドウ品種の一つではないかと思います。
特徴がないことが特徴、といった面白い性格をもったブドウ品種です。

製造方法や産地によって味のタイプも変わってくるのも、このブドウ品種の楽しみ方と言えるでしょう。
アルザスやドイツのようにラベルに名前が書かれてこともありますし、ブレンドの場合は裏ラベルにひっそりと書かれていることもあります。
ラベルとにらめっこして、ピノ・ブランを見つけた時はぜひ試してみてくださいね。