プティ・ヴェルドの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.06.12 公開 | 2019.06.12 更新

プティ・ヴェルド(Petit Verdot)は主にフランスのボルドーでブレンド用品種として栽培されているブドウ品種です。

この記事では赤ワイン用品種、プティ・ヴェルドについて説明します。

プティ・ヴェルドの特徴

果実味 ★★★★
タンニン ★★★★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★★★
アルコール度 ★★★★
レア度 ★★★

プティ・ヴェルドはフランス南西部が原産といわれています。

「晩熟タイプ」と呼ばれる熟すのに時間を要するタイプです。

皮と種子に果汁が多いため、黒紫のような濃い色合いと、タンニンからくるしっかりとした骨格を与えてくれます。

またスパイスのような風味があるので、ブレンドとして使用される場合は、まさにスパイスのようにごく少量(例2%から5%)ブレンドされてワインにアクセントを加えます。

晩熟が故、1960年代にはボルドーでは、収益性が高くプティ・ヴェルドと比較すると熟すのが早い、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローにとって代わられ、栽培面積を減らしました。

その後もボルドーでは復活することはなく、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドされる補助品種として栽培を続けていくこととなります。

その一方、熟すのに時間を要するプティ・ヴェルドですが、後述するように温暖な地域では、プティ・ヴェルドのみを使用したワインも造られています。オーストラリア、スペイン、アメリカがその例です。

プティ・ヴェルドの色

プティ・ヴェルドからできたワインは、濃い紫色をしています。グラスの向こう側が見えない程に不透明です。

プティ・ヴェルドの香り

プティ・ヴェルドの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)は、ブラックペッパー、スミレ、ブルーベリー、カシス、コーヒー、ビターチョコレートと形容されます。

プティ・ヴェルドの味

プティ・ヴェルドは、タンニンも酸味も強くはっきりとしたワイン然とした味を呈しています。

グリーンペッパーの要素が感じられ、ブレンドで使用される場合はワインのアクセントとして利用されています。

プティ・ヴェルドと似た品種

プティ・ヴェルドと似ているブドウ品種をご紹介します。

プティ・ヴェルドに似た濃い色合いを呈しています。

マルベック

プティ・ヴェルドと同じくフランスのボルドーではブレンドに使用され、その色合いしっかりとした骨格はワインに張り合いをもたらしてくれます。

単独ではフランスの南西部とアルゼンチンで生産されています。

プティ・シラー

名前はシラーとよく似ていますが、小さいシラーという意味ではありません。シラーとプルーサンというブドウの子孫にあたります。

赤ワインの色の決め手となるアントシアニンが大変高い、濃い色合いのワインを造りだします。

主な産地はアメリカ、オーストラリアです。

プティ・ヴェルドの主な産地

プティ・ヴェルドの主な産地を解説します。思いのほか栽培地域が多いのに驚かされます。

フランス

フランスではボルドーで、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローのブレンド用品種として使用されています。

濃い色合い、高いタンニンと酸味、これらの要素をもつことで、少量使用されるだけでワインにスパイスを加え、骨格がはっきりとしたワインを造ることができます。

スペイン

ボルドーと比較すると温暖な場所で造られます。

主な栽培地域はメントリダ、アルマンサ、フミーリャ、カスティーリャ・ラ・マンチャです。

かなり色合いも濃く、タンニンも強めに仕上げられている傾向があります。

その他の地域

オーストラリアでは、バロッサやマクラーレン・ヴェイルでしっかりとした味のタイプのものを、リヴァーランドでは比較的軽めのものが生産されています。

アメリカではカリフォルニア州、ワシントン州で生産されています。

プティ・ヴェルドのみで造られているワインが見つかるのもこの地域です。もしくは、ボルドースタイルを目指すワインの場合にも少量使用されています。

チリではマイポ、アコンカグア、コルチャグアで生産されています。

熟すのに時間を要するという、プティ・ヴェルドの性格からいずれも比較的温暖な地域での生産となります。

プティ・ヴェルドで造られた有名なワイン

プティ・ヴェルドのから造られた有名なワインを解説します。

シャトー ボレール

ボルドーでは補助品種として知られるプティ・ヴェルドですが、このワイナリーでは40%と高い比率で使用されています。濃い色合いが特徴です。

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マルケス・デ・グリニョン カリーサ

シラーとプティ・ヴェルドがブレンドされたパワフルで重厚感ある味わいです。

石灰岩質の土壌で、ブドウが完全に熟してから収穫するこだわりの生産者です。

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チャスキ プティ ヴェルド

プティ・ヴェルド主体のチリワインです。

低温浸漬、醸し25日間、15か月間の樽熟成としっかり目のおいしいワインが生まれる要素がたっぷりです。

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まとめ

プティ・ヴェルドの存在自体も知らなかった方がいたかもしれません。

ボルドーワインには少量ながらブレンドで使用されていることも多く、知らぬうちに飲んでいたという方もいらっしゃるかもしれません。

ステーキに塩と胡椒を振りかけることで、お肉の味が引き立つように、ワインにスパイス的にプティ・ヴェルドを使用することそのほかのブドウの味が引き立ってきます。

また色合いと酸味、タンニンも加わることで、ワインという飲み物を引き立ててくれます。

お店等では見つけにくいので店員さんにブレンドされているか聞いてから探すのもいいですね。