ネッビオーロの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.07.30 公開 | 2018.07.30 更新

ネッビオーロ(Nebbiolo)はイタリアを代表するブドウ品種として知られています。この記事ではネッビオーロがどんな特徴を持っているブドウ品種か解説します。

ネッビオーロの特徴

果実味 ★★★★
タンニン ★★★★★
酸味 ★★★★★
ボディ ★★★★
アルコール度 ★★★★
レア度 ★★★

ネッビオーロはイタリアのピエモンテ州で主に栽培されているブドウ品種です。

ワインに少し詳しい人でもまず思い浮かべる産地はこのピエモンテ州だと思います。

しかしデータによると、ピエモンテ州のなかでも栽培されているのはわずか8パーセントとのことです。それでも世界中で最も多くネッビオーロを栽培している地域なのです。

ネッビオーロというブドウ名はイタリア語の「Nebbia=霧」に語源があります。ネッビオーロを収穫する時期にピエモンテの丘が霧に覆われることに由来しているといわれています。

皮は薄く、病気にかかりやすことから栽培が難しいとされています。そのため、小高い丘の南向きの斜面がもっと栽培に適しています。

ネッビオーロの色

ネッビオーロからできたワインは、ブドウのもつ色素が薄いため色合いは比較的薄く、褐色がかった紫色を呈します。

ネッビオーロの香り

ネッビオーロの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)はバラ、リコリス、トリュフ、プラム、チェリー、干し草です。

ネッビオーロの味

ネッビオーロは酸味、タンニン、アルコールいずれもしっかりもった、大変重みのあるワインに仕上がります。

若いうちは収れん性が強く、素晴らしいワインだったとしてもその可能性をすぐに楽しむには時間がもっと必要です。

若いネッビオーロ、特にバローロを飲んだ場合にはその魅力がまだまだ発揮されておらず、時間の必要性を感じます。

熟成を経て飲めるようになり、10年から15年を要するといわれています。

ネッビオーロと似た品種

タンニン・酸味ともに強く時間を要するネッビオーロに似ている品種は少なそうです。しかし、この気難しさに似ている有名なブドウ品種が一つあります。

ピノ・ノワール

フランス・ブルゴーニュを代表するピノ・ノワールです。若いうちと熟成を経たのちの表情が大きく異なります。

ピノ・ノワールはネッビオーロのようなタンニンの強さはありませんが、酸味をもち豊かな果実味が時間によって、魅惑的な香りに変化するのはワイン好きをひきつけてしまう、大きな要因といえます。

ネッビオーロの主な産地

主な産地のイタリアとその他の地域を解説します。

イタリア

イタリアがネッビオーロを世界で最も多く生産している地域です。その中でもイタリア北部のピエモンテ州が主な産地です。

ピエモンテとは「山のふもと」という意味です。実際にアルプス山脈の南に位置しています。2006年にトリノ市で冬季オリンピックが開催されています。

ピエモンテ州の中でも以下の地域(DOCG 注1)が優良なワインを生産しています。

注1
DOCG
イタリアの原産地呼称統制法のトップに位置するDenominazione di Origine Controllata e Garantita=DOCG呼称のこと。

・バローロ
アルコール、酸味、タンニンともに充分にたたえた、重みのあるワインです。「ワインの王様」と異名を持っていることも、納得できる重厚さです。

出荷までに最低3年間(そのうち2年間は樽熟成)の熟成が法律によって義務付けられています。

実際には収穫年、つまりはボトルラベルに描かれている年号から10年から15年の時間を要するので、長期間生産者の下で管理をしてから出荷されるのが現状です。

バローロは人間よりも大きな2500リットルや5000リットルといった大きい樽で熟成させるのが伝統とされています。

しかしながら近年では新しい生産方法を模索する生産者が出てきて、新しい樽で短期間の発酵、小さめの樽で熟成を施しています。

小さい樽を使用することで樽とワイン果汁が触れ合う面積が広くなり、樽の影響を受けたワインに。

結果として、味わい豊かでリッチなワインに仕上がります。

バローロは主に5つの村から産出されます。

村それぞれに個性があり、その違いを楽しむことができます。ある村のものはエレガントで、ある村のものは力強いタイプと、個性的です。

ちょうど、フランス・ブルゴーニュの村別、またグランクリュの概念に近いものがあります。

 

・バルバレスコ
バローロからおよそ30㎞ほど離れた近くにバルバレスコはあります。バローロの弟分的ワインを生むといわれています。

スタイルもバローロと似ており、熟成がやや早いとされています。

しかし実際に飲んでみると素晴らしく、どちらが兄である弟分あるなどとは関係ないことに気づくでしょう。

 

・ガッティナーラ

・ゲンメ
お隣の州、ロンバルディアに近い地域にあるガッティナーラとゲンメ。これらの地域もネッビオーロから造られたワインを産しています。

 

・ランゲ
バローロやバルバレスコの雰囲気をもった、比較的若くても飲めるネッビオーロのワインを造りだします。

バローロの生産者はランゲ・ネッビオーロの名でワインを出荷してることが多いです。

値段も手ごろなものが多いので、いくつかの生産者のランゲを飲み比べてお気に入りの生産者を見つけてバローロやバルバレスコに挑戦するのもいいですね。

オーストラリア

日本ではあまり多く輸入はされていませんが、近年人気が高まっています。

アメリカ

カリフォルニアで栽培されています。イタリア産のものと同じく熟成に時間を要しますので、生産者のもとで熟成をさせてから出荷されます。

ネッビオーロで造られた有名なワイン

ネッビオーロのから造られた有名なワインを解説します。

プルノット バローロ

トスカーナの名門、アンティノリ社が運営するワイナリーです。バラやプルーンの香りをもったバローロの偉大さがよくわかる、お手本のようなワインを産出しています。

ワインの詳細を見る

スピネッタ バルバレスコ ボルディーニ

イタリアの著名なワイン評価本でもワイナリーオブザイヤーに輝いたことがある生産者です。エレガントなネッビオーロが楽しめます。

ワインの詳細を見る

ボルゴーニョ ランゲ ネッビオーロ

ピエモンテで最も歴史あるワイナリーの一つであるボルゴーニョ。所有している優良畑からのネッビオーロをブレンドしています。

ランゲを飲んで味のスタイルが気に入ったならば、バローロを飲んでみるのも面白いでしょう。

まとめ

ネッビオーロは日本で手に入れるにはイタリア、ピエモンテ州のものがほとんどでしょう。しかしバローロ、バルバレスコだけでなく、ゲンメ、ランゲなど場所が変わると表情も変わったネッビオーロを楽しむことができます。
銘柄別に飲み比べるもよし、お気に入りに生産者を見つけるのネッビオーロの楽しみ方といえます。