マスカットの特徴と味や香り、おすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.09.04 公開 | 2018.09.04 更新

マスカット(Muscat)は食用にも白ワイン醸造用の両方に使用されるブドウ品種としては最も知られたものです。みずみずしい黄緑色の皮と身をもち、食用で食べたことがある人も多いでしょう。

この記事ではマスカットについて解説をします。

マスカットの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン
酸味 ★★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★
レア度

マスカットというのは、実はマスカット系統のブドウ品種の総称です。世界中で栽培されていますが、大きく分けてワイン用マスカットとしては大きく三系統に分かれます。

三系統の中には、日本でも知られたところではマスカット・オブ・アレキサンドリアがあります。

このマスカット・オブ・アレキサンドリアも国や地域で呼び方が変わり、世界中を見渡してみると覚えきれないほどのマスカットが存在しています。

日常に親しむワインのブドウ品種としては「マスカット」またイタリア語読みの「モスカート」を覚えていれば十分でしょう。

マスカットの皮の色といえば、黄緑色が思い出されますが、このほかにもピンク色、黒色が存在しています。

古代ギリシャ時代から造られていた歴史あるブドウ品種です。

マスカットの色

マスカットで造られるワインの色は、薄い麦わらのような色から輝く黄金色までバリエーションが豊かです。

この色の違いは製造方法の違いが反映されているものです。

マスカットの香り

香りは一度嗅いだら覚えしまうほどに印象的なものです。リンゴ、ピーチ、ムスク、リンゴのタルトといったアロマティックな香りをもっています。

マスカットの味

味は製造方法によって甘口、やや甘口、辛口とさまざま。泡がないもの、微発泡、発泡とさまざまな表情を見せてくれます。

酸味はありますがあまり強くなく、甘さを引き立ててくれる、マスカットに欠かせない要素といえるでしょう。

マスカットと似た品種

香りの強いマスカットですが、同じく香りが印象的なブドウ品種をご紹介します。

トロンテス

マスカット・オブ・アレクサンドリアの子どもといわれているブドウ品種です。
主にアルゼンチンで栽培されています。

桃のような芳しい香りが特徴で、やや辛口の愛らしいワインに仕上がります。

ゲヴェルツトラミネール

ゲヴェルツトラミネールもまた、一度香りを嗅ぐと忘れられない衝撃的な香りをしています。

バラ、ライチ、ムスクと香水のようなエキゾチックな香りをもっています。

フランス・アルザス地方で多くワインが造られています。

リースリング

ドイツでおなじみのリースリングの甘口タイプはマスカットと似ていることがあります。

リンゴの蜜のような甘い味と香りが共通している点です。

名前が似ている品種・ミュスカデ

マスカットの別名に「ミュスカ」というものがあります。これは主にフランスで呼ばれています。

またフランスのロワール地方には「ミュスカデ(Muscadet)」という名の白ワイン用ブドウ品種があります。

香りはレモンやライムを思い起こすようなさわやかな香りで、酸味が強くすっきりした飲み口で辛口ワインに仕上げられます

「ミュスカ」と「ミュスカデ」は名前が大変良く似ていますが、別のブドウ品種です。味のタイプも異なっていますので、覚えておくとよいでしょう。

マスカットの主な産地

世界中で栽培されている人気者、マスカットの主な産地を解説します。

フランス

フランスではマスカットはミュスカと呼ばれています。主な産地はアルザス、ローヌ、ラングドック・ルーション、コルスです。

アルザスで造られるワインは、辛口に仕上げられます。辛口でもオレンジの花の香りをもった芳しいワインに仕上がります。アルザスの上質なワインを造るブドウ品種は法律で決められており、ミュスカ(マスカット)もその一つです。

ローヌ、ラングドック・ルーション、コルスで造られるミュスカ(マスカット)は甘口に仕上げられます。

酒精強化ワインというカテゴリーのワインを生産しています。

製造方法を簡単に説明しましょう。

ワインを醸造している過程で、ある程度の発酵が進むと途中でアルコールを添加します。

そうすると、過剰なアルコール状態になるので、糖分を発酵させてアルコールを生成していた状態=アルコール発酵が停止します。

そうすることで、もともとブドウに含まれていた糖分がそれ以上使用されない状態=糖分が残る、こととなり甘口ワインに仕上がります。

イタリア

イタリアのピエモンテ州では、アルコール度数が低めの甘口のマスカットを使用したワインが造られています。

イタリアでは「モスカート(Moscato)」と呼ばれています。

マスカット(モスカート)から造られるワインは、泡がないもの、微発泡のもの、発泡したものがあります。

いずれも華やかな甘い香りで、アルコール度数も5から8パーセントとと低く、普段ワインを飲まない人にも好まれることが多いです。
ています。

オーストラリア

オーストラリアでは「ジビッボ」と呼ばれて親しまれています。アルコール度数が低く、軽めのワインに仕上げられています。この最近人気の低アルコールワイン市場で注目されています。

マスカットで造られた有名なワイン

マスカットから造られた有名なワインを解説します。

トリンバック ミュスカ・レゼルヴ

フランス・アルザス地方の辛口タイプのマスカット(ミュスカ)です。若々しい香りとミネラル感が特徴です。

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ドメーヌ・デ・ベルナルダン(カーヴ・カストー) ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ

酒精強化ワインとして造られた甘口のマスカット(ミュスカ)です。とろけるような甘い香りでお菓子と合わせてもおいしくいただけます。
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ラ・セルヴァティカ・アスティ・スプマンテ /カウドリーナ

愛らしいラベルが印象的なイタリア・ピエモンテのスパークリングワインです。繊細な泡とはじけるような甘い香りが甘美なひと時をもたらしてくれます。

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サラッコ モスカートダスティ

アスティスプマンテがスパークリングワインなのに対し、こちらは微発泡性の甘口白ワインです。ほんのりと香ってくる花のようなかわいらしい香りに、癒されます。

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ブラウン・ブラザーズ ジビッボ

オーストラリアで造られている甘口微発泡ワインです。ジビッボとはオーストラリアでのマスカット・アレキサンドリアのことを言います。あるコール度数が低いので親しまれやすいタイプです。

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まとめ

マスカットを飲んだことがない方はぜひ飲んでみてください。このブドウ品種ならではの優しく甘い香りに癒されますよ。