メルローの特徴と味や香り、おすすめワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.05.23 公開 | 2018.07.02 更新

人気の黒ブドウ品種としていつも上位に入ってくるブドウ品種の一つ、メルロー(Merlot)について解説します。

赤ワイン界の二大人気品種カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールの影に隠れがちですが、メルローも魅力がいっぱいのブドウ品種です。

メルローの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン ★★★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★★
アルコール度 ★★★★
レア度

メルローの一大世界産地、フランスのボルドーでは2017年に霜の被害に悩まされ収穫が激減しました。

ボルドーの中でも高品質のメルローが栽培されているサンテミリオン地区が最も被害が深刻であったとの報告もあります。収穫量は減りましたが、品質は良いものができているとのことです。

有名銘柄は価格も話題になっていますので調べてみるのもいいですね。

メルローの色

メルローの実の特徴は、比較的小粒の実で青みがかった黒い色をしていることです。

ワインに仕上がってからは、やや明るめの赤紫色を呈し、生産地域によりチェリー色の明るいものやすみれ色のもの、オレンジがかったものとなります。

メルローの香り

メルローの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)は、ブラックベリー、プルーン、キノコ、クローヴ、チョコレート、コーヒーです。

暖かい気候のものはクローヴのような黒っぽいスパイスのアロマを帯びることがあり、涼しい気候のものはブラックベリーやブラックチェリーなど濃い色の小さな実の果実を想像させます。

産地によって表情が異なり、いずれにしても強烈すぎないソフトな印象のアロマを持つワインに仕上がります。

メルローの味

香りと同じく、味もまた果実味、酸味、タンニン含めてソフトな印象が残ります。口当たりは滑らかで、ワインをあまり飲んだことがない人でも飲みやすいという感想がもらえるワインに仕上がります。

しかしながら、複雑味も持ち合わせ、ただ優しいだけではないメルローの偉大さを感じることができます。

粒子が細かく、上品な印象で合わせる料理も滑らかなソースを使用したものや、脂身の魅力を引き出した料理との相性が良いとされています。

メルローと似た品種

ソフトな印象のメルローですが、その個性はほかのブドウ品種にみられることがあります。ぜひ飲み比べてみてください。

カルメネール

カルメネールはチリを代表するブドウ品種です。もともとはフランス・ボルドーのブドウ品種ですが、現在ではチリで多く栽培されています。

実はこのカルメネール、長年チリではメルローと混同されてきました。1994年にDNA鑑定をして違う品種と判明したばかりです。

それ以後は、カルメネールは一つの個性をもったブドウ品種としてチリの代表選手として人気を博します。

ワインショップのチリコーナーでは「メルロー」「カベルネ・ソーヴィニヨン」「カルメネール」と三兄弟のように陳列されているのを見かけることしばしばです。味の比較をしてみても面白いですね。

テンプラニーリョ

テンプラニーリョはスペインを代表するブドウ品種です。

はっきりとした果実味としっかりとした酸味が特徴です。ソフトで滑らかなメルローとは違った個性をもっていそうですが、実際に飲んでみるとはつらつとした果実味も酸味もまろやかに感じられるものが多いことに気が付きます。

テンプラニーリョは、スペインの中でも特にリオハ地区のものが有名で、以下のような熟成規定をクリアしたものが広く流通しています。

長期の熟成を経てから出荷されるので、メルローを連想させるような滑らかさをテンプラニーリョに見出すことができます。

規定をクリアするとラベルに「」内の文言をラベルに記載することが許されているので、見つけてみてくださいね。

  • 「Crianza」(クリアンサ)最低6か月の樽熟を含む合計24か月の熟成
  • 「Reserva」(レゼルバ)最低12か月の樽熟を含む合計36か月の熟成
  • 「Gran Reserva」(グラン・レゼルバ)最低18か月の樽熟を含む合計60か月の熟成

メルローの主な産地

世界中で栽培されているメルローの産地を解説します。

フランス

メルローの産地として、最も高価なワインを産出しているのはフランスのボルドーです。

ボルドーには大きな川が流れているのですが、川の流れに向かって右側の岸にあたる地域=右岸地域でメルローは栽培を成功させています。

ボルドーの中でも土の性質がメルローにあっており、品質の高いワインを生み出しています。この地域はサンテミリオン、ポムロールと呼ばれています。

サンテミリオン、ポムロール以外でもボルドーでは、メルローは主にカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされます。

シャトー(ワイン醸造所)ごとに異なるブレンド比率でシャトーの個性を表現したワインを造っています。

また収穫年ごとの品質と味のバランスをカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローでとることもあり、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)の個性もまた表現しています。

フランスでは、ラングドック・ルーションと呼ばれるフランス南部の地域でも、比較的軽めに仕上げたメルローを楽しむことができます。

イタリア

ボルドーに匹敵するほどの素晴らしいメルローを栽培しているのは、イタリアのトスカーナ地方とヴェネト地方です。

トスカーナ地方のボルゲリ地区では、力強さもありつつ上品なまとまりをもったワインを造りだしています。

親しみやすいイタリアのメルローも忘れてはいけません。イタリア北部ヴェネト地方では、口当たり滑らかでほんのりとした甘みも感じられる飲みやすいワインを造っています。

日本

日本でも質の高いメルローが造られています。

長野県塩尻市ではワインの国際コンクールで金賞を受賞したワインが造られ、世界中から注目を浴びています。

標高が700-800mで日照時間もワインづくりにふさわしい条件が整っています。

日本ワインへの注目が高まっています。

ニュージーランド

白ワインの印象が強いニュージーランドですが、素晴らしいメルローも造られています。

ニュージーランド北島のホークス・ベイでは、フランスのボルドーと似た条件の土地で高品質のメルローを造っています。

メルローで造られた有名なワイン

メルローから造られた有名なワインを解説します。

シャトー・ペトリュス

品質もさることながら価格の高さも有名な銘柄です。フランス・ボルドー地区ポムロールで生産され、どっしりとした芳醇なワインに仕上がります。

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テヌータ・デル・オルネライア・マッセート

イタリアで造られるトスカーナのプレミアムワインで「スーパータスカン」と呼ばれるワインの一つです。ワイン評価雑誌で100点満点を記録した伝説の銘柄です。

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シャトー・メルシャン長野メルロー

世界で起きている日本ワインブームをけん引する銘柄の一つであるといえます。

長野県塩尻市桔梗ヶ原地区主体のメルローを使用しています。例年、世界のワインコンクールで高い評価を得ています。
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サンタ・マルゲリータ・メルロー・ヴェネト

イタリアの滑らかでいきいきとした飲みやすい赤ワインです。普段ワインを飲まない人にも勧めることができる銘柄です。

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まとめ

メルローは香りも味わいもソフトな印象で、親しみやすいブドウ品種と言えます。

世界中で栽培されているので、原産国も価格帯も様々です。

単一品種(一種類のブドウ品種で仕上げたワイン)銘柄だけでなく、ブレンドに使用されていることも多いので調べたり、お店の人に聞いたりしてみましょう。

メルローの魅力を探し出すことができると思います。