マルベックの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.10.24 公開 | 2018.10.24 更新

濃い赤ワインを生みだすブドウ品種として人気のマルベック(Malbec)。近年ではアルゼンチン産の赤ワインといえばマルベックといわれるくらい、アルゼンチンでの生産が有名です。この記事ではマルベックについて解説します。

マルベックの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン ★★★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★★★
アルコール度 ★★★★
レア度 ★★★

2017に発表になったOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のレポートによるとマルベックは、最も多く生産されている国アルゼンチン国内で17.8%占め、この15年間で二倍の生産量になったとのことです。

世界のマルベック生産の9割がアルゼンチンであるという現状からすると、世界のマルベック生産量が2倍になったということができます。

今でこそマルベックはアルゼンチンというイメージが前回ですが、ボルドーにその起源をもします。19世紀半ばにアンデス山脈を隔てての隣国チリに持ち込まれました。その後あるアルゼンチンに持ち込まれ、土壌が適合したことから栽培が広がります。

果実自体は黒い果皮をもち、いかにも濃い目のワインを造りだしそうな雰囲気をもっています。

マルベックの色

「黒いワイン」と形容されるほど濃い紫色の赤ワインとなります。実際は飲み方のタイプによっても色は変わってきます。早飲みタイプのすぐに飲んだ方がおいしいタイプはやや明るめの赤紫となり、長期熟成のタイプは透明感が感じられないほど濃い色合いを呈します。

マルベックの香り

マルベックの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)はプルーン、ブラックチェリー、干しブドウ、シガーと果実感に加えて複雑な 香りが合わさったものとなります。

マルベックの味

マルベックの味の特徴は、タンニンがありながらもはじけるような果実味を兼ね備えており、心地よい酸味もある赤ワインの醍醐味を味わえるところです。

スパイシー&ジューシーリッチという呼び名がふさわしいですね。

マルベックと似た品種

マルベックと同じくボリュームあるワインを造りだすブドウ品種をご紹介します。

カベルネ・ソーヴィニヨン

赤ワイン用ブドウ品種として大人気のカベルネ・ソーヴィニヨンです。両者を比べるとマルベックの方が柔らかさのある印象を受けます。カベルネ・ソーヴィニョンの方が果実味が強く、酸味もタンニンもしっかりしています。

いずれのポイントでもマルベックの方が柔らかく、現代風な印象を受けます。

フランスのボルドーでは両者がブレンドされることも多々あります。

シラー

おなじく濃いワインを造るブドウ品種です。両者を比較すると、シラーの方が収れん性が高印象を受けます。

マルベックの方が、シラーが持っている独特のインクのような個性が抑えられています。

マルベックの主な産地

アルゼンチンとそれ以外のマルベックの主な産地を解説します。

アルゼンチン

冒頭でもご紹介したように、アルゼンチンは、マルベックの世界最大の生産地です。100%単一、もしくはカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランとブレンドされることも多いです。

標高が高いと場所に植えられているのが特徴で、平均標高900mに存在します。このため、じゅうぶんな日照量を得ることができ、夜との寒暖差で熟した果実をつけることができます。

またアルゼンチンは雨が少ないのでブドウの病害虫の心配が少なく、農薬も少なく育てることが可能です。

地元で食べられている、赤みのあるお肉との相性は言うまでもなく、ささっと塩コショウだけふって血も滴るような赤みのお肉に合わせると絶品ですよ。

フランス

アルゼンチン一辺倒のように思われるマルベックですが、生まれ故郷のフランスで今も栽培されています。

主な生産地は次の通りです。

一つ目はボルドーです。主にブレンドで使用され、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローとブレンドされます。この二つの品種と比べるとブレンドされる比率は高くありません。5%といった10%以下でブレンドされています。

二つ目はボルドーより少し南の南西地区です。南西地区では別名で、コット(Cot)、オーセロワ(Auxerrois)と呼ばれています。

南西地区で最も名が知られている地域はカオール(Cahors)です。カオールと名乗るには最低マルベックを70%使用しなければなりません。

色合いは大変濃く、ヴァン・ノワール(黒いワイン)という異名を持つほどです。アルゼンチン産のマルベックと比べると果実味、タンニンも酸味も穏やかでエレガントに仕上がります。

この黒いワインのおいしさは注目を集め、世界的に著名なファッションブランドがワイナリーをもつほどです。

チリ

アルゼンチンのお隣チリでもマルベックは造られています。チリといえばブドウ品種別に楽しめるブランディングをしているワイナリーが多いですが、マルベックもカベルネ・ソーヴィニョンやカルメネールと並んで、ヴァラエティに華やかさを添えています。

マルベックで造られた有名なワイン

マルベックのから造られた有名なワインを解説します。

アンデルーナ セラーズ アンデルーナ マルベック アルティトゥ

アルゼンチンのマルベックのはじけるような果実味がどんなものかを知りたければ、ぜひお試しいただきたい一本です。

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アシャヴァル・フェレール フィンカ・ミラドール

マルベックの爆弾のような果実味は魅力ですが、アシャヴァル・フェレールを飲むとその概念は覆されます。エレガントな酸と滑らかな果実味が魅力です。

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シャトー・ピネレ カオール

カオールのマルベックです。ボリュームがありながらもきめ細かい口当たりでフィニッシュは引き締まった酸で引き締まっています。煮込み料理やコクのあるチーズに合わせるのをおすすめします。

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まとめ

濃い目のワインが好きだけど、飲み疲れちゃう……という方には、マルベックをぜひ一度試していただきたいです。しっかりとした飲み口ながら、飲んだ後の気持ちよさにおどかれると思います。

ワインの面白さの一つは果実味・酸・タンニンのバランスが取れていることだということに気づけますよ。