グリューナーヴェルトリーナーの特徴と味や香り、おすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.10.17 公開 | 2018.10.17 更新

グリューナー・ヴェルトリーナー(Gruner Veltliner)は、白ブドウ品種です。

あまり日本では知名度が高くありませんが、オーストリアではとても重要なブドウ品種のひとつとされています。

あまり聞きなれない品種ですが、日本食とも相性が良く、日本人の好みに合うと思います。魚料理を出す西洋料理のお店だと、グラスワインとして扱っているお店もあります。

その日本食との卓越した相性から、これから日本でより注目度が高まると思います。この注目度が高いグリューナー・ヴェルトリーナーについて解説していきます。

グリューナー・ヴェルトリーナーの特徴

果実味 ★★
タンニン
酸味 ★★★★
ボディ
アルコール度 ★★
レア度 ★★★

グリューナー・ヴェルトリーナーは、オーストリアで最も重要とされている白ワイン用品種です。白ブドウ品種トラミネールとの交配で生まれたとされています。

ブドウの特徴としては、葉は中ぐらいの大きさで、少し丸みを帯びています。実は大きく、丸みがあり、厚い皮が特徴です。実の色は、緑がかったものから黄金色まで日照条件により様々です。

とても樹勢が強く、多くの実を実らせることができます。その分多くのブドウが収穫できるのですが、剪定による収量の調整が不可欠です。

収量調整を怠ると、凝縮感に欠けたワインが出来上がってしまいます。また開花期には病気にかかりやすく、デリケートで手がかかるブドウ品種とも言うことができます。

近年オーストリアではグリューナー・ヴェルトリーナーの栽培面積が減少傾向にあります。しかしまだオーストリアで最大の栽培面積を誇る白ブドウ品種として、重要視されています。

グリューナー・ヴェルトリーナーの色

グリューナー・ヴェルトリーナーで造られるワインの色は、比較的淡い色のものが多いです。

フレッシュな酸味を大事にしたワインが多く、醸造や熟成過程で樽を使用することはあまり多くはありません。酸素に触れさせる機会を控えているので色づきはあまりなく、透明感のある色合いのものが多いです。

少し色づきがあるワインの場合は、厚い果皮のあるブドウから、しっかりと搾汁をした可能性があり、渋みが伴うものがあります。

グリューナー・ヴェルトリーナーの香り

グリューナー・ヴェルトリーナーの品種由来の香りで特徴的なものだと、白胡椒やペッパー香が挙げられます。

ワインによっては、青いハーブやレモン、白い花の香り、火打石、などの香りも感じられます。甘口に仕上げられたワインだと、蜜のような香りも強く出てきます。

グリューナー・ヴェルトリーナーの味

味わいは一部ワインを除き、辛口に造られることが多いです。

フレッシュで、爽やか、透明感があり、キレのある酸味、強いミネラル感が特徴です。

軽やかで爽快感のある味わいのものが多く、日本食や、魚介料理と好相性です。

グリューナー・ヴェルトリーナーと似た品種

爽快感が特徴的なグリューナー・ヴェルトリーナー。

似た特徴を持っているブドウ品種をご紹介します。

リースリング

グリューナー・ヴェルトリーナーが植えられている産地では、リースリングも植えていることが多くあります。

両品種とも冷涼な気候と相性が良く、キレのある酸味のワインを造ることができます。

グリューナー・ヴェルトリーナーはリースリングのような、重油香や厚みはあまり出ませんが、リースリングに通じる酸味の強さを持ちます。

フランスのアルザス地方やドイツを中心に、グリューナー・ヴェルトリーナーよりも広く様々な産地で栽培されています。

甲州

日本で植えられている甲州も、似ているブドウ品種として挙げることができます。

甲州はグリューナー・ヴェルトリーナーほどの酸味はありませんが、ミネラル感とボディの厚さに似ているところがあります。

共通する特徴としてお食事に寄り添いやすいことも挙げられます。日本食との相性ということも、近いものがあります。

グリューナー・ヴェルトリーナーの主な産地

グリューナー・ヴェルトリーナーは世界中で植えられているわけではありません。

一大産地であるオーストリアを中心に、ご紹介します。

オーストリア

グリューナー・ヴェルトリーナーは、オーストリアで一番植えられている白ブドウ品種です。

オーストリアのブドウ栽培面積のうち、30%以上でグリューナー・ヴェルトリーナーが植えられています。

オーストリアの中でも特に、ニーダーエスタライヒやブルゲンランド北部で栽培されています。ニーダーエスタライヒ州はドナウ川が流れており、オーストリアの中でも一大ワイン産地です。

特にその中のヴァインフィアテル地区は秀逸なグリューナー・ヴェルトリーナーを栽培しています。

ブルゲンランドにある、世界文化遺産にも登録されているノイジードラーゼー湖があります。

その湖周辺は湿気が高く、貴腐菌がブドウにつきやすく、甘口ワインを造るのに適しています。なのでグリューナー・ヴェルトリーナーを使用して甘口~辛口まで広く生産しています。

その他の地域

オーストリア以外だと、ドイツ、ハンガリー、チェコでも栽培されています。

あまり作付面積は広くなく、日本での流通は極めて少ないです。

グリューナー・ヴェルトリーナーで造られた有名なワイン

グリューナー・ヴェルトリーナーで造られる有名なワインを紹介します。

そこまで希少性が高く、価格が高いワインは少ないので、お気軽にお試しください。

フーグル グリューナー・ヴェルトリーナー クラシック

新鋭の家族経営ワイナリーが造る辛口白ワインです。ウィーンから北へ60キロのところに位置しているヴァインフィアテルDACで造っています。

白い花や柑橘の香りが特徴的な、みずみずしさがあります。とてもコストパフォーマンスが高く、グリューナー・ヴェルトリーナーの入門としてもおすすめな一本です。

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グリューナーヴェルトリーナー ベートーヴェン 第九ラベル

音楽の都、ウィーンのワインとしてインパクトのあるラベルデザインです。

このワイナリーの敷地内に、ベートーヴェンが第九の作曲に着手した家屋があります。1683年設立の歴史あるワイナリーで、多くの賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

ハーブの香りや胡椒のニュアンスが印象的で、とてもバランスが良い白ワインで、音楽好きの友人へのプレゼントにもおすすめな、グリューナー・ヴェルトリーナーです。

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ニコライホーフ グリューナー・ヴェルトリーナー

オーストリアにおけるビオディナミの先駆者的存在である、ニコライホーフが造るグリューナーヴェルトリーナー。

発酵はオークの古樽で行われています。

ピュアながらも芯の強さが感じられる、飲みごたえがある白ワインです。

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ヒルシュ グリューナー・ヴェルトリーナー

やや緑がかった、フレッシュさが特徴的なグリューナー・ヴェルトリーナーです。

ライムのような柑橘のニュアンスが涼しげな、ジューシーさもある一本です。

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まとめ

あまり聞きなれないグリューナー・ヴェルトリーナーですが、もしどこかで見かけることがあれば、是非試してみてください。

とても街並みが綺麗で、音楽の街と言われるウィーンを擁するオーストリアで主に生産されています。グリューナー・ヴェルトリーナーは、スクリューキャップで造られているワインが多く、お家で開けやすいのも助かります。

グリューナー・ヴェルトリーナーがもつ特徴である、フレッシュさと軽快な味わいは、繊細なお料理や日本料理にも相性抜群です。是非お食事のお供に、楽しんでみてください。