グルナッシュの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.11.26 公開 | 2018.11.26 更新

グルナッシュ(Grenache)は、赤ワイン用の黒ブドウ品種です。多くの国で栽培されており、世界でも栽培面積が多い品種の一つです。

グルナッシュを使用したワインは、リーズナブルなものから、高級なものまで幅広く生産されています。スパイシーさを持つブドウ品種とブレンドされることが多いですが、単一でも生産されています。

日本では飲食店で使用されることも多く、ビストロ形態のお店ではよくグラスワインのリストで見かけます。

今回はこのグルナッシュをご説明します。

グルナッシュの特徴

グルナッシュ自体の特徴としては、ブドウの枝は黄色みがかかっており、葉は綺麗な緑色です。ブドウの房は大きく、粒の数がとても多いです。

樹勢が強く、比較的放っておいても実をつけることができます。そのため、南フランスでは一時期水のように飲まれていました。

グルナッシュは、地中海性気候と相性が良く、高温と乾燥に強い品種です。また、灰色カビ病には弱いため、風が定期的に吹く産地に適しています。

発芽は早く、熟すのが遅いため、日照量が多く必要です。南フランスのシャトー ヌフ デュ パプのように、小石が混じっている土壌だと、日照を反射してくれるため、うまく適応できます。

突然変異が多い品種であり、グルナッシュ ブランやグルナッシュ グリも存在しています。
グルナッシュは糖度が上がりやすく、酒精強化ワインとして甘口も生産されています。

世界的に知名度がある品種ですが、その魅力を拡げるイベントも開催されています。毎年9月第3金曜日は、インターナショナル グルナッシュ デーとして、ワイン愛好家が集いグルナッシュの魅力をPRしています。

グルナッシュの色

グルナッシュを使用したワインは、比較的濃く深い色合いです。ブレンドされるときに、色を濃くしたい場合でもグルナッシュを使用します。

元々グルナッシュは、宝石のガーネットを名前の由来としており、その綺麗な色合いで魅了してきました。しかし収量が多いと、色は薄くなってしまう傾向にあります。

グルナッシュの香り

グルナッシュで造ったワインは強い香りを持ちます。香りとしては、甘いブラックチェリーのリキュール、乾燥イチジク、白胡椒、チョコレート、などの要素を持ちます。

グルナッシュの味

果実味が豊かで、ジューシーな味わいが特徴です。酸味は比較的控えめで、滑らか、タンニンは弱めで柔らかい印象があります。

グルナッシュと似た品種

グルナッシュは果実味の豊かさが特徴です。同じく豊かな果実味を持つ、2つの品種を紹介します。

ネロダーヴォラ

ネロダーヴォラは、イタリアのシチリア島原産の品種です。グルナッシュと同じく、温暖で乾燥した気候を好んでおり、果実味が豊かです。

少しグルナッシュよりスパイシーさが強く感じられます。

ジンファンデル

ジンファンデルは、カリフォルニアで多く栽培されている葡萄品種です。イタリア、プーリア州で生産されるプリミティーボと同一品種であるとされています。

早熟で、強い果実味が特徴です。グルナッシュよりも熟している果実の風味が強く、ジャムのような甘みを感じます。

グルナッシュの主な産地

グルナッシュは世界中で広く栽培されています。スペインを発祥の地として、ピレネー山脈を越えて、南フランスのラングドック ルーション地方、そして世界に伝わっていきました。

特に重要視されているフランスと、発祥の地であるスペイン、そしてカンノナウとして親しまれているイタリアを中心に説明します。

南フランス

南フランスでは栽培面積が広く、とても重要視されている品種です。赤ワイン用品種であるシラーと相性が良いとされ、シラーとブレンドされることが多いです。

南フランス以外ではあまり見かけることはありません。

その樹勢の強さから、ラングドック地方でリーズナブルなワインに使用されることが多いです。

一方、南ローヌ地方では高級ワインにも使用されています。伝統ある高級ワイン産地であるシャトー ヌフ デュ パプでは、重要な品種の一つとして考えられています。

スペイン

スペインではグルナッシュはガルナッチャ、またはガルナッチャ ティンタとして親しまれています。

ガルナッチャは、スペインのアラゴン地方発祥とされていて、スペインでも広く栽培されています。ガルナッチャを使用した赤ワインは、果実感がたっぷりとしたものから、エレガントなスタイルまで様々なタイプが造られています。

単一で使用されることもありますが、スペインを代表するテンプラニーニョとブレンドされることが多くあります。

イタリア

グルナッシュは、イタリアのサルディーニャ島では、カンノナウとして知られています。

あまりカンノナウという名前は聞き覚えがありませんが、サルディーニャ島を代表するブドウ品種です。

サルディーニャ島では、ブレンドされるよりも単一で生産されることが多いです。

その他の地域

その他の地域は、オーストラリア、モロッコ、カリフォルニアなどが挙げられます。特にカリフォルニアでは、ローヌ系品種の栽培が盛んです。

その中でもシネ クア ノンの造るグルナッシュは貴重で、最高品質のものだとされています。

グルナッシュで造られた有名なワイン

グルナッシュを使用した様々なワインを紹介します。リーズナブルなものから高級ワインまであります、是非お試しください。

ペイ ドック ルージュ シャプティエ

ローヌ地方の有名生産者、シャプティエがラングドック地方で造る赤ワインです。グルナッシュとシラーをブレンドした、定番的なセパージュです。

カシスなど黒い果実が香り、充実感がある味わいです。とてもコストパフォーマンスが高い赤ワインです。

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シャトー ヌフ デュ パプ シャトー ラヤス

高級ワイン産地、シャトー ヌフ デュ パプからの一本です。シャトー ヌフ デュ パプでは、13品種の使用が許可されています。その中でもシャトー ラヤスはグルナッシュにこだわったトップ生産者の一人です。

グルナッシュ100%を使用したこちらの赤ワインは、カジュアル感のあるグルナッシュではありません。畑にある小石をすべて失くしたという話があるぐらい、ボリューム感を抑えエレガントに造っています。

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バニュルス キュヴェ デュ ドクトル アンドレ パルセ マス ブラン

南フランス、ルーション地方で造られた甘口赤ワインです。

グルナッシュと、ムールヴェードルを使用しています。複雑でウッディなランシオ香と、カカオのようなフレーバーが特徴です。食後にチョコレートを使ったデザートと召し上がると好相性です。

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レイシス デ ガルナッチャ

スペインの銘醸地、リオハの東にあるカラタユドで造られた赤ワインです。こちらの赤ワインはガルナッチャ100%で造られています。

パワフルでジューシーな果実感、スパイシーさも併せ持ち、凝縮感もある複雑な味わいです。

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カンノナウ ディ サルディーニャ パーラ

イタリア、サルディーニャ島で造られた赤ワインです。カンノナウを100%使用しています。フレッシュで心地良い口当たりと、酸味、ミネラルのバランスが良い赤ワインです。

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まとめ

グルナッシュはとても親しみやすい品種で、広く栽培されています。お食事との相性もよく、飲食店でもよく見かけるブドウ品種です。

栽培している造り手も多く、コストパフォーマンスの高い掘り出し物のワインも見つかるかもしれません。

グルナッシュを使用したワインは、必ずワインショップにも置いてあると思います。是非、お試しください。