ガメイの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.11.14 公開 | 2018.11.14 更新

秋のワインといえば一番に思い出されるワインがボージョレ・ヌーヴォーです。ボージョレ・ヌーヴォーはガメイ(Gamay)という黒ブドウ品種から造られます。この記事ではガメイについて解説します。

ガメイの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン
酸味 ★★★★
ボディ ★★
アルコール度 ★★
レア度 ★★★

ガメイはブルゴーニュの南部であるボージョレ地区で多く栽培されているブドウ品種です。毎年話題の新酒として登場するボージョレ・ヌーヴォーに使用されているブドウ品種です。

2018年のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月15日となっています。2018年9月末現在、すでに現地ではブドウの収穫を終え、出荷に向けてワイン造りが進められています。

またボージョレ・ヌーヴォーの一大消費地である日本では、8月の終わりごろから予約販売が開始されています。一時期の熱狂的なブームは過ぎましたが、旬なものにうるさい日本人にとって、秋の楽しみの一つであることに変わりはありません。

一般的にガメイと呼ばれているブドウは正式名称を「ガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブラン」といいます。比較的大き目の粒の実をつけ、皮は薄めです。

ガメイの色

ガメイから造られるワインの色は、光沢がある明るい紫色をしています。醸造方法によっては、ピノ・ノワールに似た明るい色合いに深みをもったルビー色に仕上がります。

ガメイの香り

ガメイの特徴で一番に挙げられるのが、バナナのキャンディです。これはマセラシオン・カルボニックというガメイの特性を引き出す醸造方法をとったときに顕著に表れます。

またこのほかに、ストロベリー、ラズベリーなど赤い小さな果実を連想させる、愛らしい果実の香りが魅力です。

※マセラシオン・カルボニック
醸造の際に醸造タンク内のブドウを人の手でつぶさずに、自然の重さでブドウがつぶれ始めます。すると自然と発酵が始まり、発酵の副産物である二酸化炭素が発生。二酸化炭素で充満されたタンク内はブドウは酸素と触れることなく(=酸化する)発酵が進むのでフレッシュなワインが造られる、というわけです。この時にできるワインはバナナのような香りをもちます。

ガメイの味

ガメイの味の特徴は、タンニンが比較的少なく、高い酸味をもった果実味をもっていることです。色も明るく軽めの味に仕上がることから、濃い赤ワイン好きに敬遠されることもしばしば。

しかしながら実際に飲んでみると他のブドウ品種では感じることができない印象を得られます。ワインは幅が広く奥が深いことを感じることができますね。

赤ワインですが、少し冷やしてもガメイはおいしくいただけるのは、豊かな果実味とバランスよく存在する酸味のおかげです。

ガメイと似た品種

ガメイに似た果実味あふれるブドウ品種をご紹介します。

ピノ・ノワール

ボージョレの北部に位置するブルゴーニュで広く栽培されているおなじみのブドウ品種ですね。ピノ・ノワールも比較的タンニンは低くフルーティーなところが特徴です。

ガメイよりも長期熟成に耐えうるものが造られています。

ブラウフレンキッシュ

中央ヨーロッパ原産で、現在オーストリアで広く栽培されているブドウ品種です。高い酸味と果実味が特長です。そのため構造がはっきりとしたワインに仕上がります。

ガメイの主な産地

ガメイの主な産地について説明します。

フランス

ボージョレ・ヌーヴォーに代表されるようにフランスはガメイを最も多く栽培している国です。その中でも大きな産地は以下の二つです。

一つ目はボージョレです。ボージョレ・ヌーヴォーの産地ですね。

そもそもボージョレ・ヌーヴォーとはどういったワインのことを言うのでしょうか。ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのボージョレ地区で収穫されたその年のガメイ種で造られた新酒のことを言います。

販売開始日は世界的に決まっており、11月の第三木曜日です。日本は時差の関係から原産地フランスよりも早く解禁されるとあり、毎年注目を集めています。

醸造が許されているのは赤ワインとロゼワインのみ。新酒らしい軽いテイストが心地よく、普段ワインを飲まない人でもボージョレ・ヌーヴォーだけは飲んだことがある、という人もいますね。

ちなみにボージョレ地区の近くでは白の新酒「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」が造られています。またブルゴーニュ以外でもローヌ地方やイタリア、オーストリアでも新酒は毎年造られているんですよ。

普段のボージョレ地区ではどのようなワインが造られているのでしょうか。

普段は他のワイン生産地と同じく、3年程度で消費される早飲みタイプから10年以上寝かせることが見込まれる熟成タイプのワインが造られています。

ガメイでも長期熟成に耐えうるワインは造られています。これらはボージョレ地区の中でも「クリュ・ボージョレ」と呼ばれる限定された10の地区から生み出されます。

ピノ・ノワールのようなチェリーや梅、皮や土のニュアンスをもったワインになるものもあります。

覚えておきたいのは、村の中でも最も力強いワインを生む「ムーラン・ナヴァン」と長期熟成に耐えうるワインを造る「モルゴン」です。

二つ目はロワールです。軽いタンニンが特徴で、心地よい酸味も持ち合わせています。主にアンジュ・ソーミュール、トゥーレーヌ地区で栽培されています。

軽めの赤、微発泡の赤、ロゼがあります。

このほかの国

フランス以外では、ブルゴーニュの国境近くのスイスやオーストラリア、アメリカでも栽培されています。

ガメイで造られた有名なワイン

ガメイのから造られた有名なワインを解説します。

ルー・デュモン モルゴン レアセレクション

ブルゴーニュで活躍する日本人醸造家、仲田さんがセレクションした貴重な熟成ボージョレです。

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シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン

シャトー・デュジャックはブルゴーニュの名門ルイ・ジャドがボージョレ地区で獲得した生産者です。ボージョレ地区で何を選ぶか迷ったらシャトー・デ・ジャックを選べば間違いはないでしょう。

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ラモネ・ブルゴーニュ・パストゥグラン

ブルゴーニュ・パストゥグランはピノ・ノワールとガメイをブレンドして造られるワインです。多くの生産者が造っている銘柄ですが、ラモネのような優良生産者のものをおすすめします。

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パスカル・ピバロー トゥーレーヌ ガメイ ナチュレル

ガメイがもつ特徴であるブルーベリーを感じることができます。SO2無添加のしっかりとした味。

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まとめ

ガメイの魅力はボージョレ・ヌーヴォーだけではありません。クリュ・ボージョレのように熟成に耐えうる素晴らしいものも造られているので、見かけたら試してみてくださいね。