シュナン・ブランの特徴と味や香り、おすすめ白ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.12.20 公開 | 2018.12.20 更新

シュナン・ブラン(Chenin Blanc)は主にフランスのロワール地方で栽培されている、辛口から甘口、スパークリングワインまで生み出すオールマイティー選手のようなブドウ品種です。
この記事では具体的にどのような香りや味があるか、シュナン・ブランについて解説をします。

シュナン・ブランの特徴

果実味 ★★★★
タンニン
酸味 ★★★★
ボディ ★★★
アルコール度 ★★★
レア度 ★★

シュナン・ブランは現在でも主な生産地となっている、ロワール地方が原産とされているブドウ品種です。フランスの845年のロワールに関する文書に登場したことが明らかとなっています。

シュナン・ブランの色

シュナン・ブランから造られるワインの色は、薄い麦藁色から濃い黄金色まで多岐にわたります。醸造方法と目指すワインの味(辛口、甘口)によって色は変わります。

シュナン・ブランの香り

シュナン・ブランの一番の特徴は個性的な香りです。

涼しい地域では、オレンジの皮、リンゴ、はちみつ、花梨の香りがします。暖かい地域では、グアバ、パイナップル、メロン、桃といった香りです。

いずれにせよ、黄色を思い起こさせるものが例えられます。

シュナン・ブランの味

他のブドウ品種と比べると酸味がしっかりとしているのがわかります。

涼しい地域のものほど酸味がしっかりとしており、あたたかい地域のものほど穏やかでフラットな味になることもあります。

こう聞くと酸味が強くて飲み辛いワインのように聞こえますが、その酸味を背景に生かした、豊満かつ生き生きとした果実味をもった味に仕上がります。

シュナン・ブランから造られるワインの特徴として、辛口~やや甘口~甘口(遅摘、貴腐)またスパークリングワインとさまざまな種類のタイプが造られます。

シュナン・ブランと似た品種

シュナン・ブランのように芳醇な香り、酸味と果実味のバランスが素晴らしいブドウ品種があります。

リースリング

シュナン・ブランと同じく芳醇な香りに、生き生きとした酸味が特徴です。

リースリングの香りはもぎたての青リンゴのようにフレッシュで、なおかつ、はちみつのような甘い香りを持ちます。

そしてそれを裏打ちするような酸味も持ち合わせているため、辛口~甘口~スパークリングワインまで数々のワインを生み出します。

ここもシュナン・ブランと似ているところですね。

ヴィオニエ

シュナン・ブランと同じく香りが特徴的なブドウ品種です。フランスのローヌで栽培されているものが有名。

香りはアプリコット、洋梨、黄色い桃に例えられます。

遅摘みで甘口ワインが造られるところも似ています。

シュナン・ブランの主な産地

辛口、甘口、スパークリングワインと、さまざまな表情を持つシュナン・ブランの主な産地を解説します。

フランス

シュナン・ブランの代表的産地であるフランスのロワール地方では、辛口~甘口~スパークリングワインが造られています。

ロワール地方の中でも主に栽培されているのは以下の二つの地区です。

  •  アンジュー・ソーミュール地区
  •  トゥーレーヌ地区

アンジュー・ソーミュール地区
海洋性気候で冬でも暖かい気候に恵まれた土地です。

この地区ではシュナン・ブランはピノー・ド・ラ・ロワールと別名で呼ばれています。ロワール地方で造られているブドウですので、覚えやすいですね。

辛口であればサヴニエール (Savennières、甘口も造られます)、甘口であれば以下のものが見つけやすい銘柄です

  •  コトー・デュ・レイヨン(Coteaux du Layon)
  •  ショーム(Chaume)
  •  カール・ド・ショーム(Quarts de Chaume)
  •  ボンヌゾー(Bonnezeaux)

甘口といえばボルドーのソーテルヌが有名ですが、シュナン・ブランから造られる甘口ワインも甘美で、価格も比較的抑えられ、ぜひ一度試したいものです。

トゥーレーヌ地区

  • ヴーヴレイ(Vouvray)

辛口~甘口~スパークリングワインまで製造されます。辛口はオレンジのジャムを思わせるような芳しさ、甘口は口の中で甘い桃がとろけるような妖艶さ、スパークリングは向きたてのフレッシュオレンジのようです。

ラベルにはVouvrayとしか書かれておらず一見分かりにくいので、ラベル(DryやSecとあれば辛口、MoelleuxやNectarとあれば甘口)に注目をしたり、店員さんに聞いたりしましょう。

南アフリカ

南アフリカで造られるシュナン・ブランは別名スティーン(Steen)と呼ばれています。

近年、質が向上しており注目のシュナン・ブラン生産国と言えます。

ワイン造りだけではなく、ブランデー造りにも使用されます。

シュナン・ブランで造られた有名なワイン

シュナン・ブランから造られた有名なワインを解説します。

マルク・ブレディフ ヴーヴレ

開けた時にハッとする香りに驚かれることでしょう。やや辛口タイプ。

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ラングロワ シャトー クレマン・ド・ロワール ブリュット

シャンパーニュやほかのクレマンとも異なった、シュナン・ブランのエキゾチックな香りがはじけるスパークリングワインです。

きめ細かい泡も心地よいですね。

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オーカ シュナン・ブラン

南アフリカらしいパパイヤやマンゴーの香りをもったワインに仕上がっています。

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まとめ

辛口~甘口~スパークリングワインまで、さまざまな顔をもったシュナン・ブラン。

同じ造り手でも異なった味のワインが造られているのは面白いですね。

どんなワインに仕上がってもブドウの香りの良さに驚かされますよ。