カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴と味や香り、おすすめワインまとめ

Good Wine 編集部by Good Wine 編集部

2018.05.13 公開 | 2018.07.02 更新

赤ワインの人気ブドウ品種といえば、一番に挙がるといっても過言でないブドウ品種、それがカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)です。この記事では大人気のカベルネ・ソーヴィニヨンについて解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴

果実味 ★★★★★
タンニン ★★★★★
酸味 ★★★★★
ボディ ★★★★★
アルコール度 ★★★★★
レア度

2018年4月に発表になったOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のレポートによると世界のワイン消費量は2017年は例年とあまり変わらず、世界的に安定しているようです。

安定した消費量に貢献しているといえる、国際的に人気のブドウ品種、カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を解説します。

カベルネ・ソーヴィニヨンの色

カベルネ・ソーヴィニヨンの実の色の特徴は、濃い赤紫色をしていることです。粒は小さく、分厚い皮で覆われ、大きめの種があり、いかにもしっかりとした味のワインを生みだすような風格をたたえています。

ワインになってからもその特徴は引き継がれ、赤紫色でガーネットから暗めのルビーと「深紅」の名にふさわしい色を呈しています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの香り

カベルネ・ソーヴィニヨンの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)はカシス、マルベリー、シダ、ピーマン、ジャスミンです。若いブドウの木からのものほど、ピーマンのような青い香りが強く、成長した木からはシダ、タバコ、杉の木のような香りがします。

またニューワールド(チリやオーストラリアなど近代ワイン生産地)生まれのものはスパイシーでチョコレートのようなボリュームがあり、インパクトのある強い香りが特徴です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの味

カベルネ・ソーヴィニヨンの味の特徴は、パワフルでコクがあることです。豊かなタンニンと酸味で、飲んだ後も余韻が長く続きます。赤ワインの醍醐味を堪能できるブドウ品種といえるでしょう。

グラスを傾けるたびに変化する(空気に触れることで味が変化)のも魅力の一つです。

カベルネ・ソーヴィニヨンと似た品種

しっかりとした味わいのワインを生むカベルネ・ソーヴィニヨンですが、似ているなと感じる同じくパワフルなブドウ品種が存在します。一緒に飲み比べてみるのもいいですね。

カルメネール

カルメネールはチリを代表するブドウ品種です。もともとはカベルネ・ソーヴィニヨンと同じくフランス・ボルドーで栽培されていました。現在ボルドーではほとんど見られず、新天地チリで広く栽培されています。

色は濃い目のガーネットがかった暗めの赤紫で、香りはチョコレートのような甘さとスモーキーないぶし銀の魅力を持ったワインに仕上がります。味はカベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると若干軽めに感じられます。

チリ産のワインとして、カベルネ・ソーヴィニヨンと並べてラインナップされることが多く、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもカジュアルに飲みたいときにはお勧めのブドウ品種です。

メルロー

フランス・ボルドーでカベルネ・ソーヴィニヨンとともにブレンドされることの多いブドウ品種です。このブレンドはあまりにも有名で成功しているため、イタリアやチリ、アメリカ、オーストラリアなど世界中で「ボルドーブレンド」と呼ばれ愛されています。

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを比較すると、メルローのほうが軽めに感じられます。

色は明るい赤紫色で、香りは赤黒いベリー、味は浅煎りのコーヒーのように心地よい果実味と酸味が感じられます。

ネッビオーロ

ネッビオーロはイタリア・ピエモンテを代表するブドウ品種です。代表的な銘柄はバローロやバルバレスコ、ネッビオーロ・ダルバです。中でもバローロは「王のワイン、ワインの王」とたたえられています。

ネッビオーロの特徴である深いタンニンとしっかりとした酸味は、カベルネ・ソーヴィニヨンと同じく熟成しても楽しめるポテンシャルを秘めています。

若いうちはタンニンの強さに圧倒されることしばしばですが、ラベルにあるヴィンテージ(年号のこと)から5年以上たったものは、熟成してタンニンが滑らかになり、果実味も酸味もすべてが溶け込んだようなワインのうまみに魅了されます。

甲斐ノワール

甲斐ノワールは日本が誇る赤ワイン用ブドウ品種です。深みのある色合いで、ブラックベリーやカシス、ブラックチェリーの香りに、黒コショウやハーブの香りを持っています。

味わいはしっかりとした酸味とタンニンがあり、カベルネ・ソーヴィニヨンをほうふつとさせます。

それもそのはず、山梨県でブラック・クイーンにカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して造られた品種です。似たところがあるのもうなずけますね。

カベルネ・ソーヴィニヨンの主な産地

世界中で栽培されて、成功しているカベルネ・ソーヴィニヨンの主な産地を解説します。

フランス

カベルネ・ソーヴィニヨンの産地としてまず名前が挙がるのは、フランスでしょう。

ボルドーでは「メドック地区の格付け」という1から5級までワインを格付けしたものがあります。いずれもカベルネ・ソーヴィニヨンを多く含んだワインがリストされています。

メルローやカベルネ・フラン、プチ・ヴェルドとブレンドされることが多いのが特徴です。

フランスではボルドー以外にも、ラングドック・ルーションと呼ばれるフランス南部の地域でも、カジュアルで親しみやすく仕上げたカベルネ・ソーヴィニヨンを楽しむことができます。

イタリア

キャンティで有名なトスカーナ地方では、イタリアを代表するブドウ品種サンジョベーゼにブレンドをしてカベルネ・ソーヴィニヨンがワインづくりに使用されています。

またボルドーブレンドも人気のある銘柄を生んで、カベルネ・ソーヴィニヨンの国際的な人気を印象付けるものとなっています。

アメリカ合衆国

マニアックなワインファンが注目しているのがアメリカ合衆国・カリフォルニア州のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインです。

生産量を抑えてプレミアムな品質の高いカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されています。

その他の地域

その他のカベルネ・ソーヴィニヨンの生産地域としては以下の通りです。チリのカベルネ・ソーヴィニヨン、略して「チリ・カベ」と呼ばれる、品質も良く価格も手軽なワインが造られています。

オーストラリアでは、ボルドーと同じ土壌を持っているといわれる地域から品質の高いものが造られています。

近年、注目すべき生産地域は、中国、ルーマニア、南アフリカで、世界中で愛され広く栽培されています。

カベルネ・ソーヴィニヨンで造られた有名なワイン

カベルネ・ソーヴィニヨンのから造られた有名なワインを解説します。

シャトー・ダルマイヤック

フランス・ボルドー地方産です。ポイヤック地区と呼ばれるカベルネ・ソーヴィニヨンの比率高く、ワイン好きなら注目したいワインが並んでいる生産地から造られるワインです。

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テヌータ・サングイド サッシカイア

イタリアで造られるトスカーナのプレミアムワインで「スーパータスカン」と呼ばれるワインの一つです。ボルドーの格付け1級ワイン、シャトーラフィットから持ち込んだカベルネ・ソーヴィニヨンの苗から造られています。

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カサス・デル・ボスケ カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルバ

おいしくて手ごろな価格のチリ・カベの代表といってもいいワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンらしくしっかりとした味わいながらエレガントに仕上げています。

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シャトー・ミュザール

日本ではなじみのない国レバノンのカベルネ・ソーヴィニヨンからできたワインです。レバノンは6000年以上のワイン造りの歴史があり、ワインの生産にも適した土地を持っています。国際的にも評価が高く紛争が絶えない地域造られる貴重なワインと言えます。

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まとめ

カベルネ・ソーヴィニヨンは人気も高く、世界中で栽培されています。同じブドウ品種でも、一本一本のバラエティに富んでおり飲む者を飽きさせません。

お店で見かけることがあったら生産地域や生産者別に飲んでみるのも楽しみ方の一つですね。