アリアニコの特徴と味や香り、おすすめ赤ワインまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.06.06 公開 | 2019.06.06 更新

アリアニコ(Aglianico)はイタリア南部で栽培されているブドウ品種です。主なカンパーニャ州とバジリカータ州です。

この記事では赤ワイン用品種、アリアニコについて説明します。

アリアニコの特徴

果実味 ★★★★
タンニン ★★★★★
酸味 ★★★★
ボディ ★★★★★
アルコール度 ★★★★
レア度 ★★

アリアニコはギリシャが原産といわれています。またDNAの分析により、シラーやテロルデゴ(北イタリアの固有ブドウ品種)との検査報告もあります。

過去にアリアニコは何千年ものあいだ、イタリア南部で最も多く植えられていたブドウ品種としてカンパーニャ州で育てられてきました。

19世紀にブドウの根を区散らかして根絶させるアブラ虫(フィロキセラ)が大発生し、そのほどんどが死んでしまいました。絶滅の危機に瀕していたのです。

フィロキセラ禍の後は、アリアニコを使用してワイン造りをしていた生産者は激減し、ほぼ2つの生産者のみという状況に陥りました。

しかしながら、アリアニコの高貴さと品質の良さは世界で認められ、商業的に成功を収めたアリアニコはクローンが研究され、栽培を試みる生産者が増え現在に至ります。

これも、アリアニコが、北イタリアを代表するワイン、バローロと肩を並べるほどの素晴らしいブドウ品種であったことによるものです。

熟成に時間がかかる晩熟タイプと言われています。

アリアニコの色

アリアニコからできたワインは、グラスから向こう側が透けて見えない程、濃いダークルビー色をしています。

アリアニコの香り

アリアニコの主なアロマ(ブドウ品種由来の香り)は、ダークチェリー、チョコレート、紅茶、ローストしたコーヒー豆、プルーン、タバコに例えられます。

深みのある香りで、上質なものはグラスを傾けるごとに変化する香りを楽しめます。

アリアニコの味

アリアニコはワイン愛好家にファンが多いと言います。くっきりとした酸味に、豊かな果実味、飲みごたえのあるタンニン。

そして、それらに裏打ちされた豊かなボディは飲む者を魅了します。

長期熟成にも耐え、まさに赤ワインの醍醐味を味わえるブドウ品種と言えるでしょう。

アリアニコと似た品種

アリアニコと似ているブドウ品種をご紹介します。

アリアニコに似た豊かな果実味と酸味を持ち合わせています。

ネッビオーロ

アリアニコと同じくイタリアを代表するブドウ品種です。

イタリア北部のピエモンテ州で広く栽培されており、できあがったワインは「ワインの王」と例えられます。

若いうちは果実味と酸味、タンニン、果実味のバランスがなかなかとり辛いものですが、時間がたった熟成されたものは、すべての要素が溶け込んで魅力的なワインへと変貌を遂げています。

プリミティーボ

アリアニコとともに南イタリアを代表するブドウ品種です。

アリアニコと比較すると酸味は少なく、果実味の甘さが感じられやすいです。

それでも南イタリアの太陽の光をたっぷりと浴びた、赤黒く輝いているワインはトマトをふんだんに使ったお料理とも相性が良いものです。

アリアニコの主な産地

主な産地のイタリアとその他の地域を解説します。

イタリア

イタリアのカンパーニャ州とバジリカータ州が世界的に見てもアリアニコの生産地と言えます。

カンパーニャ州

カンパーニャ州にある火山のある地帯はアリアニコに適した土地と言えます。

その中でもタウラジは火山性土壌からくる、酸とタンニンがしっかりとしており、胡椒のようなスパイスを感じさせる味わいのワインが造られています。

長期熟成も可能で、フランスのボルドーやブルゴーニュ、イタリアのスーパータスカンとはまた異なった素晴らしさが見込める、ワイン愛好家注目の産地となっています。

バジリカータ州

アリアニコ・デル・ヴェルトレがバジリカータ州を代表するアリアニコを使用した銘柄です。

こちらも火山の影響を受けた火山性土壌で力強いワインを生み出しています。

オーストラリア

イタリア系移住民が多いオーストラリアでは、イタリアの固有品種が複数栽培されています。

アリアニコも例外ではなく、カンパーニャのものほど強くない、エレガントなタイプのアリアニコから造られたワインがあります。

アリアニコで造られた有名なワイン

アリアニコのから造られた有名なワインを解説します。

フェウディ ディ サングレゴリオ タウラージ

フェウディ ディ サングレゴリオはカンパーニャ州を代表するワイナリーです。

近代的な設備で環境も良く、世界的な高い評価も得ています。

タウラジは火山性土壌より生まれるアリアニコ100%で造られ、力強い味わいが魅力的です。

ワインの詳細を見る

レ マンフレディ アリアニコ デル ヴルトゥレ

小樽を使用して熟成にも耐える高い品質の赤。

濃いルビー色とチェリーやハーブ、バニラなどの個性的な香りが特長です。

ワインの詳細を見る

チャルマーズ・ワインズ モンテヴェッキオ ロッソ

オーストラリア・ヴィクトリア州のワイナリーです。

イタリアの複数の固有品種(アリアニコは43%)を複数ブレンドした興味深い味わいに仕上がっています。

まとめ

アリアニコは素晴らしいワインを造るブドウ品種です。

このようなブドウ品種が長期間あまり栽培されていなかったとは驚きです。

イタリアであればバローロ、バルバレスコ、キャンティと有名銘柄が挙げられますが、タウラジのような固有ブドウ品種も長期熟成にたえる、イタリアらしいワインが多くされています。

地元の名物料理の漁介とトマトをふんだんに使ったようなパスタとも相性が良いです。ブドウがもつ果実味と酸味がうまく作用している一本です。

お店で見かけたらぜひ試してみてくださいね。