ザクセン地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.05.15 公開 | 2019.08.19 更新

ドイツで最も東寄り且つ、北緯51度付近に位置するため、国内最北東のワイン生産地と言われています。

ブドウ畑は、エルベ川沿いの約45kmに及ぶ範囲と、ドレスデンから北西へ約22km離れたエリアへ分散しています。

ワイン産地としての歴史は古く、929年頃にマイセン付近のエルベ渓谷へブドウ畑が存在したという記録が残っています。

1799年に、ヨーロッパで初となるブドウ栽培醸造学校が設立された地でもあります。

ザクセン地方のワインについて

旧東ドイツ時代は、ブドウ畑は国営農業の管理下にありましたが、自家消費用として栽培することを認められた一部の副業農家のみワイン造りを行っていました。

また、ザクセンコイレと呼ばれる伝統的なボトルへ瓶詰めされることが特徴ですが、破損のリスクやコストの観点から、現在は一部の醸造所のみで使用されています。

生産されているブドウ品種

黒ブドウのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、白ブドウのミュラー・トゥルガウ、リースリング、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダーなどが生産されています。

リースリングとフリューアー・マリングレの交配品種であるゴルトリースリングは、元々はフランスのアルザス地方で誕生した白ブドウ品種ですが、現在はこのエリアでしか栽培されていません。

ザクセン地方のテロワールについて

エルベ渓谷の影響によって温暖な気候に恵まれており、年間日照時間は長く、日中と夜間の気温差も大きいことから、良質なブドウが育まれます。

春は4月から5月までの期間へ該当するため、西側の生産地よりも少し遅く、9月から10月は大陸性気候の影響により、乾燥した温暖な日が長く続きます。

エルベ川沿いのブドウ畑はテラス状になっており、太陽からの日射を川が反射することで、十分な日照量を確保することができます。

渓谷には様々な地層が存在するため、畑によって完成するワインの味わいは大きく異なります。

主に、粘板岩の比率が高く、花崗岩、石灰岩層、砂岩、黒雲母を含む花崗閃緑岩によって構成されています。

表土にはレス土が堆積しており、これらの風化土壌から造り出されるワインには、繊細さが現れます。

ザクセン地方の主な産地

以下、2地区の特定ワイン生産地域(ベライヒ)が存在します。

  • マイセン(Maissen)
  • エルスタータール(Elstertal)

マイセン(Maissen)は、この産地のワイン発祥地と言われていますが、世界的に有名な時期の窯元があることでも知られています。

修道院や教会によって、古くからワイン造りが推奨されてきました。

ザクセン地方の生産量について

ワインの年間生産量は27,345hl、ブドウ栽培面積は497haとなっています(2017年データ)。

ザクセン地方で特に有名なワイン

シュロス・プロシュヴィッツ リースリング ゼクト ブリュト

マイセン(Maissen)の高台に位置し、ザクセン地方に現存する最古の醸造所の1つです。

現当主のフォン・ツール・リッペ氏は、この地方の由緒正しい侯爵家の生まれで、古くから醸造所を所有していました。

その後、旧東ドイツ時代に政府へ醸造所を没収された時期がありましたが、東西ドイツ統一後の1990年以降に買い戻したという過去があります。

彼は強い信念のもと、膨大な時間と多額の投資を行い、現在は旧東ドイツ地方最高峰のVDP会員醸所の名誉へ返り咲きました。

今では、プロイセン国王御用達ワインにも選出される程の人気があります。

こちらのキュヴェは、きめ細やかで持続性のある心地よい気泡と、リースリング由来の美しい酸味を楽しめるでしょう。

アロマティックでエレガントな味わいは、天ぷらなどの和食とも好相性です。

まとめ

エルベ川沿いには、全長55kmにも及ぶワイン街道が存在し、地元民や観光客の憩いの場となっています。

美しいブドウ畑を眺めながら、サイクリングを楽しむ人が多い産地です!

公式Twitter

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2019.08.23 更新

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