ファルツ(プファルツ)地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.05.08 公開 | 2019.08.19 更新

ハールト山地とライン川の間へ位置する生産地で、北部はラインヘッセン地方、南部はフランスのアルザス地方との国境に接しています。

北端のボッケンハイムから南端のシュヴァイゲンまで、約85kmに渡って続くドイツワイン街道には多くの醸造所やレストランが存在しています。

ファルツ地方のワインについて

1980年代までは安価な甘口ワインが造られていましたが、1990年代後半よりこの地のテロワールを反映した辛口ワインの製造へ移行しました。

温暖な土地ならではのふくよかな果実味と複雑な味わいを備えたワインが生産されています。

生産されているブドウ品種

黒ブドウでは、ドルンフェルダー、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、ポルトギーザーが栽培されています。

白ブドウでは、リースリング、ミュラー・トゥルガウ、グラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、ケルナーなど、黒ブドウと同様に多種多様な品種が生産されています。

ファルツ地方のテロワールについて

国内では最も温暖な気候で、プフェルツァーヴァルトと呼ばれる巨大な森が雨風を遮っています。

土壌の性質の観点から見ると、北部と南部へ大別されます。

北部は多様性に富み、雑色砂岩、石灰岩土壌、コイパー、火山性土壌の特徴である玄武岩、さらに砂やレス土が堆積している場所もあります。

南部はローム質土壌やレス土、一部では貝殻石灰岩、粘板岩が含まれています。

ファルツ地方の主な産地

Suedliche Weinstrasse(ズュードリッヒ・ヴァインシュトラーセ)及びMittelhaardt Deutsche Weinstrasse(ミッテルハールト・ドイチェ・ヴァインシュトラーセ)の2地区の特定ワイン生産地域(ベライヒ)が存在します。

特に、ヴァッヘンハイム村(Wachenheim)のゲリュンペル(Geruempel)、ジーベルディンゲン村(Siebeldingen)のイム・ゾンネンシャイン(Im Sonnenschein)は質の高いブドウを生み出すことで知られています。

ファルツ地方の生産量について

ワインの年間生産量は1,554,741hl、ブドウ栽培面積は23,652haとなっています(2017年データ)。

ファルツ地方で特に有名なワイン

ベッカー ピノ・ノワールB

ファルツ地方最南端のシュヴィゲン村を拠点に、1973年より続く醸造所です。

現在は、フリードリッヒ・ベッカー・シニア氏と息子のフリードリッヒ・ベッカーJr.氏が共同経営を行っていますが、醸造に関してはJr.氏が一任しています。

かつて、ブルゴーニュで飲んだワインに感銘を受けたシニア氏が、当時南ファルツ地方では珍しかった辛口の赤ワインをピノ・ノワールから造ることへ心血を注ぎ、評価誌のゴーミヨで2001年より8年連続で最優秀赤ワイン賞を受賞する偉業を果たしたことから、その名を一躍世界へ知らしめました。

ベッカーワインが世界を魅了する理由は、驚くほどにピュアで洗練された味わいに尽きます。

それを可能にしているのは、彼らのブドウ栽培におけるストイックなまでの取り組み、この地で最高のワインを造りたいという深い情熱と強い覚悟の現れに他なりません。

実際に、Jr.氏の案内で特級区画のハイデンライヒ、ラ・ヴェル・ヴューを訪れる機会がありましたが、完全無農薬に拘り手作業で丹念に整備された美しい畑を見ると、その高い評価にも納得できます。

まとめ

1991年に発足したフュンフ・フロインデ(Fuenf Freunde)を皮切りに、ズュートファルツ・コネクション(suedpfalz connexion)といった若手醸造家団体が誕生するなど、大きな変革が起こっています。

次世代のドイツワインを担う期待の新星が現れる日は、そう遠くないかもしれません。

公式Twitter

アクセスランキング

2019.10.18 更新

同じカテゴリーの新着記事