ミッテルライン地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.12.25 公開 | 2019.08.19 更新

ライン流域へ位置し、ビンゲンからボンまでの約110kmの範囲に広がる生産地です。

500年頃にはミッテルライン下流にブドウ畑が存在していたという史実が残っており、古くからワイン造りが行われていました。

2002年にユネスコ世界遺産へ登録されるなど豊かな自然が残る地域で、ハインリヒ・ハイネの詩にも登場するローレライ伝説の舞台としても有名です。

世界中から観光客が訪れる名所でもありますが、この地で造られる品質の高いワインも人気となっています。

ミッテルライン地方のワインについて

約60%以上の畑が傾斜30度以上の急斜面に存在するという過酷な現状により、栽培面積は1950年のピーク時より3分の1程度へ減少しており、国内最小の生産地の1つとなっています。

生産量は少ないものの品質へ定評があるため、大半はグーツシェンケ(醸造所直営の居酒屋)やシュトラウスヴィルトシャフト(ワイン生産地のみで営業が認可されている居酒屋)、地域内の顧客へ直接販売されるため、国外ではあまり流通していません。

生産されているブドウ品種

黒ブドウのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、白ブドウのリースリング、ミュラー・トゥルガウなどが生産されています。

白ワインの生産量が全体の約80%以上を占めており、特にリースリングの生産比率が大きくなっています。

ミッテルライン地方のテロワールについて

粘板岩土壌が最も多く、区画によっては凝灰岩、レス土、粘土なども構成へ含まれています。近隣の山地の影響により冷気が遮断されるため、冬は比較的穏やかな気候となります。

傾斜30度以上の急斜面と、太陽からの日射をライン川が反射することで、寒冷地にも関わらず十分な日照量を確保することが可能です。

ミッテルライン地方の主な産地

ローレライ(Loreley)及びジーベンゲビルゲ(Siebengebrirge)の2地区の特定ワイン生産地域(ベライヒ)が存在します。

特に、ローレライ(Loreley)のポッパルト村(Boppard)、バッハラッハー村(Bacharach)では良質なワインが生産されています。

ミッテルライン地方の生産量について

ワインの年間生産量は23.792 hl、ブドウ栽培面積は469haとなっています(2017年データ)。

ミッテルライン地方で特に有名なワイン

ラッツェンベルガー バッハラッハー リースリング カビネット ファインヘルプ

かつてワイン取引の中心地であったバッハラッハー村で、1800年代後半より続く歴史ある醸造所です。

特筆すべきは最大で60度以上とも言われる、見渡す限りの急斜面に存在する畑です。

これら急斜面の畑に多く含まれる粘板岩が日中の熱を蓄え、さらに付近を流れるライン川からの反射によってブドウは豊富な日照を受け、長い時間をかけてゆっくりと成熟していくため、凝縮感に満ちた美しい酸味を得られます。

現当主のヨハン・ラッツェンベルガー氏に、醸造所にある粘板岩から造られた天然のセラーを案内していただいた際、特に熟成へ適したワインは一部を残し、貯蔵していることを伺いました。

「熟成したリースリングワインの素晴らしさを世界へ発信していくためにね」と、朗らかに語るヨハン氏のリースリングに対する深い愛情を垣間見ることができました。

さらに、和食好きを公言する彼から「熟成で深みを増したリースリングと和食との相性は最高!」とのお墨付きをいただき、自身も様々な和食と一緒に楽しまれているそうです。

ラッツェンベルガーの熟成ワインと出会った際には、ぜひ和食とのマリアージュへ挑戦してみてくださいね。

まとめ

ライン川を臨む景観の美しさはさることながら、街へも多くの古城や城跡が残存しており、その威厳ある佇まいに心を奪われます。

この地の素晴らしい景色を眺めながら、楽しむワインと食事は格別です!

公式Twitter

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2019.08.23 更新

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