フランチャコルタワインとは?イタリアが生んだ「奇跡」の特徴

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.03.28 公開 | 2019.04.16 更新

ここ数年で注目が高まっている「フランチャコルタワイン」を知っていますか?

フランチャコルタはイタリアの発泡性ワインのひとつなのですが、歴史そのものがまだ浅く生産量が少ないため、日本ではまだ知る人ぞ知るワインです。

一方、フランチャコルタワインはフランスのシャンパーニュにも引けを取らない最上級のワインであり「フランチャコルタの奇跡」とも呼ばれています。

今回はそのフランチャコルタワインの特徴を詳しく見ていきましょう。

こちらの記事を読めば、話題のフランチャコルタワインの概要をすべて把握できます。

日本でも輸入量が年々伸び目にする機会も多いので、チャンスを逃さないようにしっかりとチェックしておきましょう。

フランチャコルタワインとは?

ワインの世界で「フランチャコルタ」といえば、瓶内二次発酵をさせたイタリア産の発泡性ワインのことを指します。

「フランチャコルタ」とはイタリア北部のロンバルディア州にある小さな地域のこと。

そのフランチャコルタで厳しい基準に則って造られる瓶内二次発酵の発泡性ワインのことを「フランチャコルタワイン」と呼びます。

その基準はフランスのシャンパーニュよりもずっと厳しく、1995年にイタリアのシャンパーニュ製法で造られたワインでは初のD.O.C.G(統制保証原産地呼称)に認められました。

日本や世界では発泡性のワインと言えばシャンパーニュをイメージしますが、フランチャコルタワインの品質はシャンパーニュに劣らないほど優れています。

その品質の高さをたった60年余りで完成させたこのワインは「フランチャコルタの奇跡」と呼ばれるほどです。

フランスのシャンパーニュの歴史が400年以上に及ぶことを考えると、フランチャコルタワインの品質の高さや急成長はまさに奇跡ですよね。

現在では115の造り手がフランチャコルタワインを生産しています。

イタリアのフランチャコルタ産地の特徴

フランチャコルタワインの産地である「フランチャコルタ地域」は、イタリア北部のロンバルディア州に位置します。

州都はファッションやサッカーが有名な「ミラノ」です。

ミラノから東へ1.5時間ほど車を走らせたイゼオ湖の南にフランチャコルタ地域があり、日帰りでワイナリーを訪れることもできます。

周囲には多くの湖があり、イゼオ湖の南にあるイゼオという街は避暑地として人気です。

豊富な水源に加えて北にはプレ・アルプス山脈が広がり、水はけがよく日当たりが良い丘陵地帯では最上級のブドウが収穫されます。

痩せた土地は農作には向かないものの、日中の寒暖差があり風通しがよく、比較的温暖であることからブドウの栽培にはぴったり。

氷河時代からの豊かな地層がブドウ栽培に使われ始めたのは16世紀からで、ワイン造りが始まったのは1960年初頭です。

フランチャコルタワインに使うブドウ品種

フランチャコルタワインもシャンパーニュと同じく、使うブドウ品種やその割合が厳しく定められています。

ワインに使われるブドウ品種は以下の4つです。

  • シャルドネ
  • ピノ・ネーロ
  • ピノ・ビアンコ
  • エルバマット

フランチャコルタワインにはリゼルヴァやロゼなどいくつか種類があり、それによって使うブドウ品種やその割合が変わってきます。

フランチャコルタワインの種類やブドウ品種については、こちらの記事で詳しくチェックしてみてください。

フランチャコルタワインの製造方法

フランチャコルタワインはフランスのシャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵」で造られる発泡性のワインです。

フランチャコルタをフランスの発泡性ワインに置き換えると…

  • シャンパーニュ→フランチャコルタ
  • ヴァン・ムスー→スプマンテ

となります。

ワイン製造の基本的な流れは以下の通りです。

1. 手積みでブドウを収穫(8~9月)
2. 圧搾
3. 一番搾りの果汁のみで一次発酵(7~8ヶ月)
4. 原酒となったワインをブレンド
5. 酵母と糖を加えて瓶詰め、二次発酵(18ヶ月以上)
6. 瓶を少しずつ動かして澱を注ぎ口に集める
7. 注ぎ口を凍らせて澱抜き
8. ドザージュ(シロップを足す)
9. コルク詰めとラベル貼り
10. さらに熟成(数ヶ月~数年)
11. 最終検査をして出荷

以上の通り、フランチャコルタワインは最低でも1.5年の時間をかけて初めて、ワインとして世に出られるのです。

フランスのシャンパーニュとの大きな違いは、フランチャコルタが

  • 一番果汁のみを使う
  • 二次発酵は最低でも18ヶ月以上
  • コルク詰めした後にさらに熟成させる

ことです。

 

フランチャコルタワインの味わいと特徴

シャンパーニュと同じく、フランチャコルタにも複雑で奥深い味わいと繊細な香り、きめ細やかな泡があります。

これらは長い時間をかけて造られる瓶内二次発酵方式の大きな特徴です。

フランチャコルタワインの場合、

  • 個性豊かな土壌
  • フランチャコルタの温暖な気候
  • 完熟したブドウを手摘みで収穫

などの条件により、シャンパーニュよりもフルーティーでブドウ本来の果実味を楽しめるワインが多くなっています。

まとめ

近年「フランチャコルタの奇跡」と呼ばれて世界的に注目が集まっているフランチャコルタワインですが、そのほとんどはイタリア国内で消費されています。

そもそもの生産量がシャンパーニュの1割にも満たないこともあり、日本に入ってくる数が少ないため、簡単に味わえないのが残念です。

イタリアを訪れた際は足を伸ばし、フランチャコルタワインの魅力に触れてみたいですね。

参照サイト:フランチャコルタ協会(https://www.franciacorta.net/ja/