フランス流クリスマスの過ごし方とホットワイン

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.11.28 公開 | 2018.11.28 更新

秋もだいぶ深まり、本格的な冬がやってきましたね。ハロウィンが終わった11月のヨーロッパでは街が一気にクリスマスムードになり、ヨーロッパ各国ではイルミネーションの点灯式や冬限定イベントが続々とはじまっています。

日本ではクリスマスに家族みんなでケーキを食べたり恋人とお洒落なディナーを楽しんだりする人が多いですが、西洋ではまったく違った過ごし方をするんです。

ということで今回は、ワインの国フランスのクリスマスの過ごし方と、それにまつわるワインの在り方を紹介していきます。今年のクリスマスはフランス風に、ちょっとお洒落に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

フランス人にとってのクリスマスは日本人にとっての年末年始

日本でクリスマスといえば「カップルのイベント」というイメージが強いですよね。しかし、本場ヨーロッパでは「クリスマスは家族のイベント」であり、日本のクリスマスは変わっているねと西洋人によく言われます。

というのも、フランス人にとってのクリスマスは家族で過ごす一年で最も大きなイベントであり、故郷で過ごすクリスマスをみんなが待ちわびているからです。

わたしたちが年末年始に家族のもとに帰省したり、年越しそばやおせちを食べたり初詣に行ったりするように、フランス人はクリスマスに家族と一緒の時間を過ごします。

11月末になるとクリスマスムード

10月末のハロウィンが終わると、スーパーやデパートが一気にクリスマスモードに切り替わります。街ではイルミネーションやクリスマスマーケットが開かれ、人々はクリスマスプレゼントとして誰になにを贈るか頭を悩ませはじめる時期。

人々の購買意識を高めることはもちろん、フランスでは11月半ばにもなるとだいぶ日照時間が少なくなるので、少しでも寒い冬を楽しもうという気持ちの現れなのでしょう。

日が短くどんよりとした雰囲気になっても、熱気あふれるクリスマスモードのおかげで憂鬱になりがちな冬のヨーロッパを楽しく乗り切ることができます。

クリスマスには家族が集まって一緒に過ごす

日本ではクリスマス時期に稼ぎ時となるレストランやパティスリーですが、フランスではこの時期に1ヶ月くらいの休みをとるのが普通です。

スーパーやデパートなども休みになったり閉店が早まったりしますし、個人店は長期の休みをとるなど、ヨーロッパのクリスマスは本当にオフモードになります。

わたしがフランスのレストランで働いていたときもクリスマスの前後1ヶ月ほどが休暇になったので、同僚の故郷でフランスの家庭のクリスマスを体験させてもらいました。

フランス人はクリスマスに家族で集まり、食事をしたりゲームをしたりミサに行ったり、プレゼントを贈り合ったりのんびり語り合ったりして過ごします。まさに、日本人にとっての「正月」みたいですよね。

クリスマス到来!冬に欠かせないホットワイン

フランス人にとって最も大切なイベントであるクリスマスですが、寒い冬を乗り越えるために欠かせないものがもうひとつあります。それが「ホットワイン」です。

仕事中でもランチにワインを飲むフランス人。寒い中クリスマスマーケットやイルミネーションを楽しんだり、家でゆっくり過ごしたりするときにはホットワインが欠かせません。

道端でホットワインが売られていたりスーパーにホットワイン用のワインが並びはじめたりすると、冬が来たなと感じて少しワクワクしてしまいます。

ホットワインの詳しいレシピや作り方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

クリスマスに食べる料理やデザート

わたしたちが年末にごちそうや年越しそば、正月におせちを用意するのと同じように、フランス人はクリスマスのために立派なディナーを用意します。

フランス人は前菜、スープ、メイン、チーズ、デザートというように作りたてを順番に食べる文化があるため、普段から食事に1~2時間くらいかけるのが一般的ですが、クリスマスはさらに特別。

夜8時頃からシャンパンを飲みはじめ、ゆっくり食事をしながらおしゃべりをしてデザートが食べ終わる頃には、夜中の1時や2時になっていることもザラです。

フランス人がクリスマスに食べる料理とワイン

まずはアペリティフとしてシャンパンを飲みながらおつまみを楽しみ、その後に前菜やスープ、メイン、チーズ、デザートと続きます。

おつまみや前菜にはスモークサーモンやホタテ、フォアグラなどが人気です。そして、9月~4月に旬を迎える牡蠣もクリスマスのごちそうとしてよく食べられます。

魚介系にはすっきり系の辛口白ワイン、フォアグラには少し甘みのある甘口ワインなどが合いますが、敢えて地元のワインを選ぶ人も多いです。ひとつの料理に必ずひとつのワインを用意しておくのがフランス流のおもてなし。

メインには七面鳥もよく食べられますが、最近ではシャポンという去勢した雄鶏が人気です。太り気味の成猫くらいの大きさがあるので気分が盛り上がりますし、大きな塊で調理することでしか味わえないおいしさがあります。

ほかには鴨やホロホロ鳥などが定番ですが、普段なかなか食べられない「ブレス鶏」などの高級ブランド鶏を選ぶ人も。普通に牛肉やラム肉を食べる人もいますが、クリスマスには鶏肉の方が人気のようです。

メイン料理とワインのマリアージュはとても重要で、普段は買えない高価格帯のワインを開けるのが大人たちの楽しみでもありますね。

クリスマスに食べるデザート

フランス人には、料理とチーズが終わった後の締めのデザートが欠かせません。フランスのクリスマスといえば「ブッシュ・ド・ノエル」が定番です。

薄めのスポンジ生地にクリームを巻き込んでロール状にし、薪にみたたてデコレーションした「ブッシュ・ド・ノエル」は、食後のデザートには少し重いかもしれませんね…

しかし、老若男女問わず甘いものが大好きなフランス人は、こってりとしたバタークリームで作られたモカ風味のブッシュ・ド・ノエルを食後においしそうに食べます。

デザートの後にはポートワインといった酒精強化ワインや貴腐ワインを楽しむなど、大人たちは夜遅くまでワインとと共にこの一年を語らいながら家族と一緒に過ごす。これがフランス人のクリスマスの過ごし方です。

まとめ

今回はフランスと日本のクリスマスの違い、フランス人のクリスマスの過ごし方について紹介しました。あなたは今年のクリスマスをどんなふうに過ごしますか?

冬は寒くてつい引きこもりがちになりますが、クリスマスの雰囲気を楽しむために街へ出て、少しでも気分を明るくしていきたいですね。

今年は普段なかなか手が出ない高級なワインを調達してみるなど、ワインと共に特別なクリスマスを過ごしてみてください!