コキンボ地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.12.28 公開 | 2018.12.28 更新

チリは、ワイン業界で大変注目されているワイン産地です。日常消費用のワインが多く生産されていましたが、現在では高級価格帯のワインも多く、目覚ましい発展を遂げています。

チリ中央部のアコンカグア ヴァレーや、マイポ ヴァレーは、チリでも比較的知名度が高い産地ですが、今回はチリの「コキンボ地方」について説明します。

コキンボ地方について

昔は生産されたワインは国内で消費されることがほとんどでした。しかし現在はヨーロッパ系の国際品種の栽培が広がっており、輸出用のワインが増えてきています。

チリ中央部でワイン造りを行ってきたワイナリーが、徐々にこの地方に所有畑を拡大してきています。

コキンボ地方とは、チリ最北であるアタカマ地方の南にあります。コキンボ州の州都はラ セーナで、南にはバルバライソ州があります。

アタカマ地方ではあまりワインは生産されていないので、チリの主要なワイン産地では最北に位置しているということができます。

チリ国内でも栽培面積が小さく、まだ知名度があまり高くないワイン産地ですが、恵まれた日照条件と大きな寒暖差をもつことで、近年注目を浴びています。

生産されているブドウ品種

コキンボ地方ではピスコの製造が盛んです。ピスコとは、ワインに香料を加えた蒸留酒です。

レモンを加えたピスコサワーも有名で、現地で高い人気があります。そのピスコのベースとなるワインは、トロンテル、マスカット ローゼ、マスカット アレキサンドリアなどの白ブドウ品種から作られています。

また、豊富な日照量を生かし、カベルネ ソーヴィニヨンやメルロを使用して、高品質なワインを生産しています。コキンボ地方では、赤ワインが生産量の80%近くを占めています。

白ブドウでは、セミヨンやシュナンブランの栽培面積は減少傾向にありますが、シャルドネやソーヴィニヨン ブランの栽培面積は増加しています。

・カベルネソーヴィニヨン
・シラー
・カルメネール
・メルロ
・サンジョベーゼ
・シャルドネ
・ソーヴィニヨンブラン
・トロンテル

コキンボ地方のテロワールについて

コキンボ地方は、アンデス山脈と太平洋の影響を受け、澄んだ空気と降雨量の少なさが特徴です。北に位置しているアタカマ地方よりは、穏やかな暑さをもちます。

ブドウ畑は高い標高にあり、標高1000~2000mの間に位置しています。

気候的には晴天が続くため、十分な日照量を確保することが出来ます。畑は標高が高い位置にあるので、昼夜の寒暖差がしっかりとあることも特徴です。

また、ブドウの生育期に雨が少ないため、病害のリスクが少なく、比較的農薬の使用を減らすことが出来ます。

チリは唯一フィロキセラの被害を受けていないワイン産地として知られており、コキンボ地方でも樹齢100年を超える古樹が栽培されています。

コキンボ地方のDO(原産地呼称)について

チリでは原産地保護のため、農業保護庁農牧局によってワイン法が統制されています。様々な規定をクリアした場合、DOと地域名の表記をすることが出来ます。

また、最低アルコール度数や樽熟成の有無によってレゼルヴァ、グラン レゼルヴァなどの表記をすることが出来ます。

コキンボ地方内の主な産地

コキンボ地方のワイン産地を紹介します。エルキ ヴァレーは、チリで最も北にあるDOとして知られています。

降雨量が少なく、灌漑を利用してブドウ栽培を行っています。

カベルネソーヴィニヨンやシラーの評価が高く、ヨーロッパ系国際品種が主に栽培されています。イタリア系品種である、サンジョベーゼを使用したアマローネ製法のものも生産されています。

リマリ ヴァレーは、朝にカチャマンカという涼しい海風が吹くワイン産地です。ブドウの生育期である夏に雨はほとんど降らないため、ブドウは健全に熟していくことができます。

シャルドネやソーヴィニヨン ブランの評価が高く、一日の気温差が20度近くあることが特徴です。

チョアパ ヴァレーは太平洋とアンデスからの風により、気温差が激しいワイン産地です。まだ栽培面積は小さいですが、主にシラーが栽培されています。

・エルキヴァレー:チリで最北のDO。
・リマリヴァレー:降雨量が少ない半砂漠地帯。
・チョアパヴァレー:寒暖差の激しい高原地帯。

コキンボ地方産ワインの生産量

2013年にはチリ全体で12820000hlのワインが生産されています。栽培面積では、チリ全体でのワイン用ブドウの栽培面積は約112000haです。そのうち、コキンボ地方には約2300haが位置しています。

コキンボ地方の生産量のデータはありませんが、栽培面積との比率から考えると260000hl程が生産されていると思われます。

コキンボ地方のワインの歴史

コキンボ地方のブドウ栽培は、16世紀のスペインによる植民地時代に始まったとされています。

布教のために、スペイン人宣教師がチリにやってきました。その際にミサ用のワインを作るため、ブドウの苗木を持ち込みました。

フランス系のワイン用ブドウ品種が持ち込まれたのは19世紀ごろで、シルベストーレ オチャガビアがボルドーから苗木を持ち込んだとされています。

また、フィロキセラ禍により、ヨーロッパの多くの醸造家や栽培家がチリに移住しワイン造りを行ったため、チリワインの品質は向上していきました。

コキンボ地方のリマリ ヴァレーでは、一時砂漠化の進行によりブドウ栽培が衰退してしまいます。しかし1990年代に感慨を導入するようになってから、再びブドウ栽培が盛んになりました。

コキンボ地方で特に有名なワイン

コキンボ地方で作られた有名なワインを紹介します。

チリ国内の他の産地で成功したワイナリーも、コキンボ地方に進出して高い品質のワインを生産しています。

エスパス オブ リマリ ブリュット

チリで最大規模のワイナリーであるコンチャ イ トロが造るスパークリング ワインです。コンチャ イ トロはチリ最高峰の赤ワインである、アルマヴィーヴァを手掛けている造り手です。

このスパークリングワインは、シャルドネとピノノワールをバランスよくブレンドした、コストパフォーマンスの高い辛口ワインです。

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ヴィーニャ ファルレニア ドンナ マリア シラー

ワインの専門家であるマスター オブ ワインも注目している、ヴィーニャ ファルレニアが造る赤ワインです。このワインは、オーナーの奥さんであるドンナ マリアに捧げられたものです。

乾燥するまで収穫をせずに、遅摘みしたブドウを部分的に使用した、アマローネ的なスタイルが特徴的です。強い果実の香りと、柔らかいタンニンをもつ赤ワインです。

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コルディエラ シャルドネ ミゲル トーレス

スペインワインの雄、ミゲル トーレス社がチリのリマリ ヴァレーで造る白ワイン。ミゲルトーレス社は1979年からチリに進出しており、チリワインの品質向上に大きく貢献したワイナリーです。

このコルディエラ シャルドネは、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴の、お食事に合わせやすい白ワインです。

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コノスル シラー 20バレル リミテッド エディション

自転車のラベルで有名な、コノスルがリマリ ヴァレーで造る赤ワインです。

ボリューム感とフレッシュさのバランスが良い、エレガントなスタイルの赤ワインです。

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まとめ

チリのコキンボ地方について説明しました。

コキンボ地方は、大変注目度が高いチリのワイン産地です。コスト パフォーマンスの高いワインが多く、飲食店やワイン愛好家に浸透してきています。

ワイン会への持ち込みや、自宅でのパーティーの際に、是非お試しください。

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