セントラル・ヴァレー地方のワインの特徴、当たり年や主なワイナリーまとめ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.01.21 公開 | 2019.01.21 更新

チリは、コストパフォーマンスが高いワインが多く、注目度が高いワイン産地です。

チリのワイン産地は北部、中央部、南部と分けられますが、そのうちの中央部は特に良質なワインを生産する産地として知られています。

今回はこの中央部にある、チリでのブドウ栽培発祥の地と言われているセントラル ヴァレーについて説明します。

セントラルヴァレーについて

セントラル ヴァレーは、北にはアコンカグア地方、南にはマウレ川がある南北350kmの中央盆地です。

マイポ川の流域やランカグア周辺、クリコ周辺に大規模なワイナリーが集まっています。

近年、「VIGNO(ヴィーニョ)プロジェクト」により、マウレ ヴァレーでは厳しい条件の下、カリニャンが盛んに生産されています。

生産されているブドウ品種

チリに初めて持ち込まれたブドウ品種は、パイスです。近年生産量は減少傾向にありますが、チリワインの原点です。

日常消費用の、コストパフォーマンスが高いワインを生産しています。セントラル ヴァレーでは、恵まれた日照量により果実がしっかりと成熟します。カベルネ ソーヴィニヨンやマルベックを使用した、コクがある赤ワインが生産されています。

白ワイン用品種ではシャルドネやソーヴィニヨン ブラン、リースリングなども栽培されています。

・カベルネ ソーヴィニヨン
・マルベック
・メルロ
・パイス
・カリニャン
・セミヨン
・ソーヴィニヨン ブラン
・シュナン ブラン
・シャルドネ

セントラヴァレーのテロワールについて

セントラル ヴァレーは降雨量が年300mm程しかなく、灌漑が必要です。そのため灌漑地域と呼ばれているほど乾燥しています。

乾燥していますが、日照量が多く果実がしっかりと成熟します。また、夜間には冷涼な海風が吹き気温が下がるため、理想的な寒暖差がもたらされます。

セントラルヴァレーのDO(原産地呼称)について

チリでは原産地保護のため、農業保護庁農牧局によってワイン法が統制されています。様々な規定をクリアした場合、DOと地域名の表記をすることが出来ます。

セントラル ヴァレー内のDOは、マイポ ヴァレー、ラペル ヴァレー、カチャポアル ヴァレー、コルチャグア ヴァレー、クリコ ヴァレー、マウレ ヴァレーがあります。

セントラル ヴァレー内の主な産地

最も有名な産地はマイポ ヴァレーです。首都サンティアゴ周辺のワイン産地であり、いち早くヨーロッパ系品種の栽培が始まった産地です。

アンデス山脈から海岸線に向かっているマイポ川周辺の産地で、地形は変化に富んでいます。

東から西に向かいなだらかに傾斜しており、温暖で穏やかな地中海性気候です。寒暖差が大きく、20度近いところもあります。

ラペル ヴァレーは、海岸山脈の東側を南北に走るワイン産地です。その中にカチャポアル ヴァレーとコルチャグア ヴァレーも含まれています。

カチャポアル ヴァレーはラペル ヴァレーの北部に位置しており、大きい寒暖差が特徴的です。

コルチャグア ヴァレーはラペル ヴァレーの南部にあり、近年第二のナパ ヴァレーになると期待されている産地です。

クリコ ヴァレーは、チリで2番目に大きな産地です。東のアンデス山脈と西の海岸山脈の間にあり、中央平地と海岸山脈寄りに位置しています。

やや湿潤な地中海性気候であり、ソーヴィニヨン ブランの栽培面積が広く、チリで最大の面積です。昼夜の寒暖差が大きく、15度ほどの差があります。

マウレ ヴァレーは、生産量がチリ全体の5割を占め、チリ最大のワイン産地です。マウレ川を中心にしたワイン産地で、南北に長く、なだらかに傾斜しています。

年間降雨量は735mm程あり、冬に雨が多い産地です。ブドウの生育期には日照に恵まれ、高温で乾燥した気候条件です。

近年は減少傾向ですが、パイス種を使用した日常消費用ワインが多く生産されてきました。

・マイポ ヴァレー:高級ワイン産地。
・ラペル ヴァレー:近年注目度が高い産地。
・クリコ ヴァレー:ソーヴィニヨン ブランの栽培面積がチリで最大の産地。
・マウレ ヴァレー:チリ全体の5割を占める、チリ最大の産地。

セントラルヴァレー産ワインの生産量

2013年にはチリ全体で12820000hlのワインが生産されています。栽培面積では、チリ全体でのワイン用ブドウの栽培面積は約112000haです。そのうち、セントラルヴァレーには97000haが位置しています。

セントラルヴァレーの生産量のデータはありませんが、栽培面積との比率から考え、11100000hl程が生産されていると思われます。

その中でもマウレ ヴァレーは特に生産量が多く、チリ全体の生産量の5割以上を占めています。

セントラルヴァレーのワインの歴史

チリのブドウ栽培は、16世紀のスペインによる植民地時代に始まったとされています。

布教のために、スペイン人宣教師がチリにやってきました。その際にミサ用のワインを作るため、ブドウの苗木を持ち込みました。その持ち込まれた土地が、セントラルヴァレーであるとされています。

そのためセントラル ヴァレーは、チリのブドウ栽培発祥の地として知られています。

フランス系のワイン用ブドウ品種はシルベストーレ オチャガビアがボルドーから苗木を持ち込んだとされています。

また、フィロキセラ禍により、ヨーロッパの多くの醸造家や栽培家がチリに移住しワイン造りを行ったため、チリワインの品質は向上していきました。

1979年、セントラル ヴァレーにスペインのトーレス社が、ヴィーニャ ミゲル トーレスを設立しました。

ヴィーニャ ミゲル トーレスは、ステンレスタンクの使用など最新設備を導入し、セントラル ヴァレーだけではなく、チリ ワインの品質向上に大きな影響を与えました。

セントラルヴァレーで特に有名なワイン

セントラル ヴァレーで造られた、有名なワインを紹介します。

アルマヴィーヴァ マイポ ヴァレー

ムートン ロスチャイルド、オーパス ワンと同じコンセプトで生産されるチリ随一のプレミアムワインです。

ボルドー最高峰のシャトーを所有するバロン フィリップ ド ロスチャイルド社と、チリ最大の作り手コンチャ イ トロ社が手を組み、作り始めたプレミアムワインです。

2015年は、評論家のジェームス サックリング氏が選ぶ「トップ ワイン オブ2017」では、100点を獲得し最高の出来栄えと称賛されています。

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サンタ ヘレナ アルパカ カルメネール

セントラル ヴァレー産で、とてもコスト パフォーマンスが高い赤ワインです。

サンタ ヘレナ社はチリにおいて、輸出ブランドの先駆者的存在です。チリを代表する黒ブドウのカルメネールを使用し、世界中で愛されている赤ワインです。

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モンテス アルファ カベルネ ソーヴィニヨン コルチャグア ヴァレー

チリ最高峰の作り手モンテスが造る、高品質な赤ワインです。

その中でもアルファ シリーズは、モンテスの原点ともいえるワインで、カベルネ ソーヴィニヨンは最もその中で人気があるワインです。

ナパ ヴァレー産のワインを彷彿とさせる品質は、とても注目度が高いです。

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アロモ ヴィオニエ

セントラル ヴァレーのマウレ ヴァレーのワインです。3世代続く家族経営のワイナリーであり、世界中に輸出されています。

様々なワインがコンクールに入賞しており、そのコストパフォーマンスの高さから、注目されているワイナリーです。

フルーティーで華やかな香りと、ドライな味わいが特徴で、人気があります。

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まとめ

今回はチリのブドウ栽培発祥の地、セントラル ヴァレーについて説明しました。

日常消費用から高級ワインまで、様々なワインが生産されています。お食事のシーンに合わせて、セントラル ヴァレーで造られたワインを是非お試しください。

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