秋に味わうシャンパーニュ

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2018.10.11 公開 | 2018.10.11 更新

ワインは同じものでも季節によって味わいが違って感じられます。

そして、不思議と旬の食材とも相性がいいのです。

他の季節に飲むよりも、秋になった今が一番美味しく感じられるお薦めのシャンパーニュをご紹介します。

秋の味覚と相性の良いシャンパーニュ

夏が終わり、酸とミネラルの豊かなキレのあるシャンパーニュから、秋は旨味の豊かな食材が多く、気候も過ごしやすくなり、コクのあるシャンパーニュが飲みたくなります。

この秋の食材の持つ旨味の豊かさと、同調させることのできる味わいのリッチさをもつシャンパーニュは抜群の組み合わせです。

相性のいい素材や料理

栗の香りは熟成したシャンパーニュに表れるソトロン(キャラメルフラノン)という芳香成分と同調します。

サツマイモ

サツマイモの甘さは黒ブドウのコクと同調します。

甘口のシャンパーニュと、大学芋を合わせ、サツマイモの天ぷらには樽熟成させたシャンパーニュと香ばしさや、料理の甘辛度とシャンパーニュの甘辛度を合わせます。

カボチャも同様です。

秋刀魚

秋の秋刀魚は脂がのって、ほろ苦い肝の味わいも特徴です。

塩焼きにした際には、口内をさっぱりとさせる酸が豊かで、肝の味わいと調和する少しタンニンを感じるシャンパーニュや、ドライに仕上げたロゼシャンパーニュがお薦めです。

秋刀魚を蒲焼にした際には、シャンパーニュ地方で生産される赤ワインのコトー・シャンプノワが素晴らしい相性です。

キノコ

キノコのソテーやクリーム煮込みには、キノコの香りも熟成の際に表れる香りの一つなので、ブラン・ド・ブランのヴィンテージシャンパーニュなどが相性抜群です。

合わせるためのポイント

香ばしさのペアリング

ホタテのソテーや、天ぷらなどの揚げ物は表面が香ばしく調理されていますが、この香ばしさと樽熟成させたシャンパーニュの香ばしさを合わせます。

また、シャンパーニュは菜花の産地でもあり、菜種油で揚げた揚げ物は産地的にも相性がいいです。

香りのペアリング

シャンパーニュは様々なヴィンテージのリザーヴワインをブレンドしたり、糖分を添加して熟成させるために、アミノカルボニル反応による独特の熟成香があります。

この熟成香は、キノコ、モカ、マロンなど発展していくとカレーのスパイスや味噌のような香りにまでなります。

この香りと料理や素材の香りを合わせます。

テクスチャーのペアリング

例えばシャンパーニュとフォアグラのソテーは相性があまりよくありません。固形のフォアグラがくどく感じられるためです。

ですが、空気を含んだムースにすると、相性は一段と良くなります。

ソースのペアリング

上のテクスチャーとも関連してきますが、クリーミーな泡のあるシャンパーニュは少しとろみのあるソース、とりわけクリームソースと非常に良い相性をみせます。

ミネラル感のペアリング

海産物のもつ海からのミネラル感と、シャンパーニュのもつミネラリティは鉄板ですが抜群の相性の良さです。

味わいのペアリング

シャンパーニュには甘辛度というものがあり、糖分の添加量によってこの甘辛度が分けられます。

甘みのある素材や、ソースを使用したもの例えば鯖寿司の甘みのある酢飯などは甘めのセックやドゥーとも相性がいいです。

辛口のブリュットやエクストラブリュットなどは白身魚の刺身など味わいも淡麗なものが合っています。

しかし、相性の悪いものもあります。ニンニクは要注意です。臭みの取れた黒ニンニクは大丈夫ですが、ニンニクとシャンパーニュは臭みを増長してしまうので、避けた方がいいです。

ブラン・ド・ノワールがおすすめ

ブラン・ド・ノワールとは、黒ブドウのピノ・ノワール、ムニエのみを100%使ったシャンパーニュのことで、黒からの白という意味を持ちます。

ブラン・ド・ノワールは、芳醇な香りにふくよかで豊かな果実味、しっかりとした構成を持ち、余韻も長く続きます。

シャルキュトリーや田舎風の味付けの料理や、コクの深い肉など、コクがあり甘味の豊かな秋の味覚と相性が良いです。

熟成感があるシャンパーニュがおすすめ

熟成感のあるシャンパーニュは、その複雑な芳香から相性のいい食材もより旨味が強く複雑なものが合います。

牡蠣やホタテ、アワビといった貝類や、オマールエビなどの旨味の強い甲殻類とブラン・ド・ブランのヴィンテージシャンパーニュは素晴らしい相性です。

ジビエのテリーヌやパイ包みなど滋味深い味わいの料理や、トリュフを使った料理は熟成させたブラン・ド・ノワールと高相性です。

秋の夜長にしっぽり愉しむシャンパーニュ

秋の夜長には、物思いにふける芳醇なシャンパーニュが似合います。

香りの記憶は脳に深く刻まれます。秋のひとときを大切に愉しみましょう。

おすすめシャンパーニュの紹介

「秋」の名前が付いたシャンパーニュや、ブラン・ド・ノワール、熟成感のあるシャンパーニュを紹介します。

移ろいゆく季節に合わせて、シャンパンライフを楽しみましょう。

ポメリー・フォールタイムNV

シャルドネ100%で一般的なブリュットよりも少し糖分量が多めです。

輝きのある淡いイエローは、まるで黄葉を思わせます。柑橘類や白い花のような、完熟した洋梨のような香りが、美食の秋にふさわしい味わいです。

ポメリーではそれぞれの季節のイメージで創られた「春・夏・秋・冬」の四季シリーズがあります。

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ペリエ・ジュエ・ベル・エポック・エディション・オータム 2006

老舗メゾンのペリエ・ジュエ。美しいアネモネのボトルデザインはエミール・ガレによるもので、“シャンパーニュの芸術品”と称されています。

ベル・エポック・エディション・オータムは日本の秋からインスピレーションを受け、秋の美を表現した官能的で芳醇な味わいを備えたグルメなシャンパンです。

赤ワインを約15%ブレンドされた深みあるロゼを特別な機会にぜひ味わってみてください。

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ドラピエ ブリュット・ナチュールNV

ドラピエはコート・デ・バール地区にあるウルヴィル村の完熟した無農薬のピノ・ノワールを使用してシャンパーニュを造っています。

このキュヴェは糖分添加を行わず、ブドウ本来の甘さあり、酸化防止剤も無添加のこだわりの1本です。

洋ナシのコンポートやクロスグリ、ジンジャーブレッドのようなスパイシーさのある香りが調和します。ピノ・ノワールのナチュラルな味わいがオススメです。

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ドゥラモット・ブリュット・ブラン・ド・ブラン2000

幻の高級品サロンの姉妹メゾン「ドゥラモット」のシャルドネ100%のブラン・ド・ブランです。

サロンの造られなかった年に、品質の良いコート・デ・ブラン地区のブドウのみを使ったシャンパーニュです。

サロンは美味しく飲むのに20年以上は熟成させないと難しいですが、ドゥラモットの2000は、このヴィンテージの特徴のとても優しい果実味とシャープなキレや熟成感が楽しめます。今まさに飲み頃です。

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まとめ

・秋の食材や料理と、コクのあるブラン・ド・ノワールや熟成感のあるシャンパーニュとの相性が抜群。
・合わせるポイントは食材や料理の個性と、シャンパーニュの香り・質感・味わいを合わせることです。
・シャンパーニュはそれぞれのタイプにより、季節に合わせて楽しむことが出来ます。