【フランチャコルタの種類】シャンパーニュとの違いは?

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.03.29 公開 | 2019.04.16 更新

「フランチャコルタの奇跡」と呼ばれるワインがあることをご存知ですか?

フランチャコルタワインはここ60年ほどでシャンパーニュに並ぶ高品質なワインを確立したことで、フランチャコルタの奇跡と呼ばれています。

今回はフランチャコルタワインの種類について詳しく見ていきましょう。

こちらの記事を読めばフランチャコルタワインの違いを網羅でき、自分好みのフランチャコルタを選べるようになります。

 

フランチャコルタとは?

フランチャコルタとは、イタリア・ロンバルディア州のフランチャコルタ地域で造られる、瓶内二次発酵方式を用いた発泡性ワインのことです。

瓶内二次発酵方式という造り方こそフランスのシャンパーニュと同じですが、気候や土壌によるブドウの違いや細かな規定の違いなどがあります。

詳しくはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

フランチャコルタの種類を決める「ドザージュ」

フランチャコルタワインには

1. ブリュット
2. サテン
3. ロゼ
4. ミッレジマート
5. リゼルヴァ

以上5つの種類があります。

これらの特徴について見ていく前に知っておくべきなのが「ドザージュ」です。

ドザージュとは、瓶内二次発酵方式で澱を抜いた際に減った分をシロップ(原酒と糖を混ぜたもの)で補う作業のことを指します。

このドザージュには

1. ノン・ドサート
2. エクストラ・ブリュット
3. ブリュット
4. エクストラ・ドライ
5. セック(ドライ)
6. ドゥミ・セック

以上6種類があり、1L中にどのくらいの糖分が含まれているかが異なります。

例えば、同じフランチャコルタ・ロゼでも、ブリュットとドゥミ・セックではドザージュされるワイン液の糖分が違うので味わいが変わる、ということです。

ドザージュの方法によってそれぞれ甘さが違うため、採用するドザージュの方法によって完成するフランチャコルタの味わいが違ってきます。

1.ノン・ドサート

1L中に含まれる糖分は3gまでで、ほとんどはワインの自然な糖分によるものです。

糖分はほとんど追加されないので、一番ドライに仕上がります。

2.エクストラ・ブリュット

1L中に含まれる糖分は6gまでです。

ノン・ドサートよりは糖分が高いですが、十分にドライな味わいになります。

3.ブリュット

1L中に12g以下の糖分が含まれます。

味わいはドライですがエクストラ・ドライよりも柔らかで、フランチャコルタの中では最も多く使われるドザージュ方法です。

4.エクストラ・ドライ

1L中に含まれる糖分は12~17gで、飲みやすくマイルドに仕上がります。

ブドウらしい果実味が生きるため、食べ物とマリアージュさせやすいタイプです。

5.ドライ(セック)

1L中に含まれる糖分は17~32gと、やや甘さを感じられます。

適度な甘さによってさらりと飲みやすく、程よい飲みごたえも感じられるタイプです。

6.ドゥミ・セック

1L中に33~50gの糖分が含まれ、十分な甘さを感じるフランチャコルタに仕上がります。

こってりしたドルチェにとてもよく合うドサージュ方法です。

フランチャコルタの種類

いよいよ本題に入りましょう。

フランチャコルタワインの種類は以下の5つです。

1. ブリュット
2. サテン
3. ロゼ
4. ミッレジマート
5. リゼルヴァ

それぞれの特徴を詳しく紹介しますね。

フランチャコルタの種類1.ブリュット

「フランチャコルタ ブリュット」は辛口が特徴の、最も一般的なフランチャコルタです。

単に「フランチャコルタ」「フランチャコルタ キュヴェ」と言われるケースもあります。

使われるブドウ品種はシャルドネやピノ・ネーロ、ピノ・ビアンコは最大50%まで、ボトル内は5~6気圧です。

瓶詰めしてから最低18ヶ月熟成させ、出荷までに25ヶ月以上かかります。

採用されるドザージュは以下の通りです。

  • ノン・ドサート
  • エクストラ・ブリュット
  • ブリュット
  • エクストラ・ドライ
  • セック(ドライ)
  • ドゥミ・セック

フランチャコルタの種類2.サテン

白ぶどうだけで造るフランチャコルタであり、多くの造り手がシャルドネ100%を採用しています。

ピノ・ビアンコを使う場合は50%までと決められており、採用されるドザージュはブリュットのみです。

ボトル内は5気圧以下に抑えられるので、クリーミーでまろやかな口当たりになります。

フランチャコルタの種類3.ロゼ

シャルドネをベースに、ピノ・ビアンコ最大50%、ピノ・ネーロ最低25%を使い、黒ブドウを皮と一緒に短時間漬け込む「セニエ方式」で造られます。

シャンパーニュ・ロゼと違って、出来上がった白ワインと赤ワインを混ぜてロゼとする方法は認められていません。

採用されるドザージュは以下の通りです。

  • ノン・ドサート
  • エクストラ・ブリュット
  • ブリュット
  • エクストラ・ドライ
  • セック(ドライ)
  • ドゥミ・セック

フランチャコルタの種類4.ミッレジマート

ミッレジマートは出来が良かった年のみのブドウで造り、瓶詰めから出荷までに最低3年かかるフランチャコルタです。

いわゆる上級クラスのシャンパンであり、フランスのシャンパーニュの「ミレジメ」に当たります。

使われるブドウ品種はシャルドネとピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロの3種類。

採用されるドザージュは以下の3タイプです。

  • ノン・ドサート
  • エクストラ・ブリュット
  • エクストラ・ドライ

フランチャコルタの種類5.リゼルヴァ

フランチャコルタ・ミッレジマートの中でも特に品質が高いものが「フランチャコルタ・リゼルヴァ」です。

最低熟成期間は5年で、出荷までに最低でも5年半かかります。

ブドウ品種はシャルドネとピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロ。

採用されるドザージュは

  • ノン・ドサート
  • エクストラ・ブリュット
  • エクストラ・ドライ

ですが、サテン・リゼルヴァはブリュットのみとなります。

フランチャコルタとシャンパーニュの違い

フランチャコルタとシャンパーニュは瓶内二次発酵方式で造られる発泡性ワインであり、どちらも高品質であることが世界的に認められています。

造り方こそ同じでも

  • イタリアとフランスという土地柄
  • 製造過程による細かな規定の違い

などによって性質がまったく異なるワインなのです。

フランチャコルタとシャンパーニュのテロワールの違い

気候や土壌を含む環境など、テロワールのすべてがワインの味に影響を与えます。

  • フランチャコルタが生まれるイタリア北部のロンバルディア州
  • シャンパーニュが生まれるフランスのシャンパーニュ地方

シャンパーニュ地方はフランス最北のワイン産地ですから、2つを比べてしまえばどちらがブドウにとっては恵まれた気候であるかは一目瞭然です。

とはいえ、シャンパーニュのブドウが劣っている、というわけではありません。

シャンパーニュにはシャンパーニュならではの良さがあり、フランチャコルタにはフランチャコルタならではの良さがあるのです。

味を比べると、シャンパーニュは複雑な上品さが際立つのに対し、フランチャコルタは果実味やフルーティーさ、瑞々しさが感じられます。

製造工程にも細かな違いがある

フランチャコルタとシャンパーニュは同じ瓶内二次発酵方式で造られますが、瓶詰めした後の熟成期間などに違いがあります。

それぞれ瓶詰めした後の熟成期間が

  • フランチャコルタ→18か月以上
  • シャンパーニュ→15ヶ月以上

と異なるのです。

さらに、シャンパーニュはコルク詰めした後にすぐ出荷されますが、フランチャコルタはそこからさらに熟成してから出荷となります。

熟成期間が長い方が高価なので、長く熟成したものの方が優れているというイメージがありますが、必ずしもそうとは限りません。

テロワールと同じく、シャンパーニュにはシャンパーニュの良さが、フランチャコルタにはフランチャコルタの良さがあるのです。

「いいワイン」「美味しいワイン」は価格ではなく、あなたの好みで決まります。

まとめ

今回は近年注目度が増しているイタリアのフランチャコルタワインの種類について詳しく説明しました。

フランチャコルタの種類に加えてドザージュの違いについても触れましたが、全部覚える必要はありません。

ワインを美味しく楽しむなら、自分の好みに合ったものだけ覚えておけば十分。

日本でも注目が高まっているフランチャコルタワインなので、機会があれば逃さず味わってみたいですね。

参照サイト:フランチャコルタ協会(https://www.franciacorta.net/ja/