ワインのブショネの原因は?飲んでも体に害はないの?

Good Wine 編集部Good Wine 編集部

2019.09.05 公開 | 2019.09.20 更新

ワインのテスティング

ブショネとは、コルクが原因でワインがカビ臭くなってしまう現象で、「コルク臭」とも呼ばれます。

木のコルクを使っている場合、100本中数本という確率でブショネのワインが混ざっています。

今回は、ブショネになる原因や見分け方と、ブショネに当たってしまったときの対処法をお伝えします。

ブショネの原因はコルクに付いた菌

ブショネは、コルクに付いた菌が、ワインの成分と反応することで起こります。コルクはコルク樫という木からできており、どんなに殺菌しても、悪性の菌を完全に防ぐことはできません。

ブショネになったワインの特徴は、古い雑巾のような、かび臭い独特のにおいです。よく嗅がないと気づかないほどのものから、思わず顔をしかめてしまうものまで、程度は様々です。

レストランでワインのボトルを注文した際、はじめに味見を勧められたことはありませんか? これは、おいしい・まずいを判断するのではなく、ブショネであるかどうかを判断するために行うものです。

では、次にブショネのワインの見分け方を説明します。

ブショネの見分け方

ブショネのワインは、残念ながら見た目では判断できません。

どんなに高級なワインでも、また製造過程や保存状態に問題がなくても、ブショネが起こる可能性はあります。ちなみに、木のコルクを使っていれば、スパークリングワインでもブショネは起こります。

ワインを開けたら、以下の手順でブショネではないかチェックしましょう。

  • まずコルクのにおいを確認する
  • グラスに注ぎ、ワインのにおいを嗅ぐ
  • 少し口に含んでみる

開けたてのワインは、ブショネでなくてもコルク臭がする場合があります。「おかしいな」と感じたら、ワインをグラスに注いで空気に触れさせ、数分待ってみてください。

徐々にコルク臭が消えるようなら大丈夫。もしブショネのワインなら、空気に触れるほどカビ臭さが強くなります。

レストランでも、最初の味見だけではブショネかどうか判断できないことがあります。飲み進めていくうちにコルク臭を強く感じるようになったら、店員に伝え、交換してもらいましょう。

ブショネを避ける方法

ブショネを確実に避けたいなら、木のコルクではなくプラスチックコルクや、スクリューキャップのワインを選んでください。

昔から使われている木のコルクは、多くのワインファンに根強く愛されています。しかしその反面、どんなに気を付けても混ざってしまうブショネは、長く生産者を悩ませてきました。

そのため、木ではなくプラスチックのコルクや、手で簡単に開けることができるスクリューキャップが、近年増えてきています。

それらは木のコルクと同じく、瓶の密閉性やワインの品質を保ちつつ、ブショネのリスクをなくすことができます。

スクリューキャップはもともと、オーストラリアやカリフォルニアなど、新しいワイン生産国で使われ始めました。

最初は受け入れられませんでしたが、ブショネのリスクをなくし、品質も保てることから、今ではフランスの老舗ワイナリーでも採用されています。

ブショネに関するQ&A

ブショネについてのよくある疑問や、ブショネに出会った時の対処法をお伝えします。

飲んでも体に害はないの?

ブショネのワインは、飲んでも体に害はないと言われています。もし気にならない程度なら、そのまま飲んでしまうのもアリでしょう。

また、捨てるのはもったいので、コルク臭を感じなくなるまで煮詰めてから、料理に使う方法もあります。

酸化や温度による劣化との違いは?

ブショネ以外に、ワインが劣化する主な原因は「酸化と温度」です。

  • 酸化…コルクが劣化し、ワインが空気に触れることで起こる。香りや味が損なわれるなど、ワインの品質が低下する。
  • 温度による劣化…輸送や保存中、ワインが高温にさらされたり、寒すぎる環境に置かれたりすることで起こる。品質が低下するほか、熱でコルクが膨張し、ワインの中身が噴き出すこともある。

これら2つの劣化とブショネの一番の違いは、「どんなにワインの管理に気を付けていても、ブショネは起こってしまう」ということです。

木のコルクを使っている限り、専門店のワインも高級レストランのワインも、ブショネを完全に防ぐことはできません。

返品や交換はできるの?

ブショネのワインへの対応は、販売店によって異なります。

「劣化ワインなのに交換してくれないの?」と思うかもしれませんが、ブショネは開けるまで分からないうえ、プロでも判断が難しいところがあります。

そのため、「コルクを使っているワインにはブショネが入っているもの」と、返品・交換を受け付けていないワインショップもあります。また、ワイン専門店以外の酒屋では、そもそもブショネを知らないことも。

しかし、高価なワインが実はブショネだったと気づいた時のショックは、相当なものです。がっかりしないためにも、専門店でワインを買う場合は、事前にブショネへの対応を調べておくといいでしょう。

ワインの中身やコルクが残っていることを条件に、返品・交換を受け付けてくれる店もあります。

また、レストランで注文したワインが「ブショネかも?」と思ったら、遠慮せずに伝えてOKです。

まとめ

ブショネは、木のコルクを使っている限り、避けられないものです。

もしブショネかな?と思ったら、コルクやワインのにおいをよく確認し、グラスに注いで数分置いてみてください。カビ臭さが強くなったら、残念ながらそのワインはブショネです。

コルクを捨てずにお店に連絡するか、料理に使ってしまいましょう。

また、ワインを劣化させる原因は、ブショネ以外にもあります。最高の状態で飲めるよう、購入したワインの温度管理などに、気を付けてくださいね。

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2019.09.23 更新

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